10分でわかる海外ニュース 2023年11月9日
オーストラリア在住20年目のtaroがお送りする10分でわかる海外ニュースのまとめ&海外暮らし、子育てを通して感じる日々のコラム
【本日の独り言】
みなさまおはようございます。
ふもとを覆う木々、空を形どる山々、立ち込める煙、山頂を彩る草。
阿蘇の雄大な大地に完全にやられた。
山頂に木が生えないからこそ見渡せるその特別な景色。
360度に広がる山頂から見えるその世界は人の営みのたくましさと、自然の偉大さがギュッッッッッッッッと詰まっていた。
熊本城もまた、西南戦争のプロジェクションマッピングを照らし合わせてお城から外を眺めると、その地形からどれほどすごい戦争だったかが垣間見え。それもまた阿蘇の一端だということがよくわかるから面白く。政府軍と戦い、守りぬいたこの土地で人々が震災から復興しようとする強さを味わうことができた。この2日間の滞在で、熊本という土地の雄大さ、迎え入れてくれた人の懐の深さ、温かさに刺激を受けた。
【金融ニュース】
米連邦準備制度理事会(FRB)議長がウォール街のハト派的な買いを弱めようとする最近の試みを投資家が受け流す中、大手ハイテク企業の上昇で株価は過去2年間で最長の連騰を記録した。
取引開始後1時間は紆余曲折を経て、S&P500種株価指数は大幅に上昇し、7日続伸して4,400の大台に近づいた。ナスダック100は1%近く上昇し、マイクロソフトは過去最高値を更新、クラウド・ソフトウェア株も急騰した。FRBが来年に方針を転換するとの見方から、債券金利は急低下し、10年物利回りは4.6%を割り込んだ。原油は4%以上下落し、1バレル77ドル近辺に落ち着いた。
【ヘッドライン流し読みニュース】
■従業員の幸福度に関する世界調査で日本は最下位
・マッキンゼー・ヘルス・インスティチュートが実施した従業員の幸福度に関する世界ランキングで、日本は最下位だった。
木曜日に発表された調査結果によると、30カ国の3万人以上の労働者を対象とした世論調査で、日本は25%だった。最も高かったのはトルコの78%、次いでインドの76%、中国の75%だった。世界平均は57%だった。
日本企業は終身雇用と雇用の安定という評判を築いてきたが、それは従業員が不満に思っても転職しにくいということでもある。異文化コミュニケーションやビジネス慣行について企業にアドバイスをしているロッシェル・コップ氏によれば、日本は国際的な調査で常に低い評価を受けており、その結果はそれを反映しているという。
■イーロン・マスクの脳インプラント・スタートアップ、手術開始の準備完了
・イーロン・マスクは、彼のキャリアの中で最も重要な打ち上げの準備をしている。しかし、これはロケット科学ではなく、脳の手術である。つまり、大型ロボットが一連の電極と極細ワイヤーを脳に挿入するために、外科医に頭蓋骨の一部を切除してもらえる人を探しているのだ。ロボットが終了すると、頭蓋骨の欠けた部分は4分の1サイズのコンピューターに置き換えられ、何年もそこに留まることになる。ロボットの仕事は、その人の脳の活動を読み取り、分析し、その情報を近くのノートパソコンやタブレットにワイヤレスで中継することである。
治験の目的からすると、理想的な候補者は四肢が麻痺している40歳未満の成人である。そのような患者には、手、手首、前腕を司る運動前野の手指ノブ領域と呼ばれる部分にニューラルリンク社のインプラントを挿入することになるだろう。目標は、この装置が患者の脳のその部分から有用なデータを安全に収集できることを示すことであり、人の思考をコンピューターが理解できるコマンドの範囲に変換するというニューラルリンクの取り組みの重要なステップである。
■不動産投資家が市場に復帰
・来週にも利上げが実施される可能性が高まっているにもかかわらず、不動産投資家は記録的な低空室率を追い風に市場に戻っている。
オーストラリア統計局によると、9月の新規投資家向けローンは2%増加し、前年同時期を2.6%上回った。
ABSのミッシュ・タン金融統計部長によると、今年2月から9月にかけて、投資家ローンの総額は持ち家ローンを上回る伸びを示した。
【最後に】
6%を超え、7%に迫ろうという貸付け金利は考えなくても大丈夫。そんな、持つものと、持たざるものの差はここでも如実に現れる。
何よりも空室率が低いのだ。
持っていたら借りてがいる。銀行に預ければ5%近くで回るだろうが、不動産であればそれ以上のリターンも期待できる上に、何よりもキャピタルゲインが大きい。
昨日の記事にもあったようにオーストラリア市場最高額を更新している手前、二の足は踏みたくなるが各都市部では人口の増加計画のもとにまちづくりが行われていて、それによる人口の流入が増えていることを考えるとやはり“買い“の選択肢になるだろう。