10分でわかる海外ニュース 2024年3月14日
オーストラリア在住20年目、元豪州4大銀行員のtaroがお送りする海外暮らしのコラムと10分でわかる海外のニュース、オーストラリアの経済、不動産情報を翻訳&まとめ。
ニュースの参照はここからhttps://www.bloomberg.com/asia
【本日の独り言】
みなさまおはようございます。
豪に入れば豪に従う。
我が家では朝、妻がバナナやチョコのマフィンを焼いてくれる。
それを子どもたちが学校のお弁当に持っていったりするのだが、息子にとってのマフィンはコーンやほうれん草が入っているいわゆる”おかず”のマフィン。
彼が通う幼稚園ではオーガニックにこだわって、食事やおやつを出してくれる。
そのキッチンで焼かれたマフィンがまた美味しいらしく、先日お迎えに行った際にはほっぺにパンパンに詰めて、両手でマフィンを握りしめた息子がそこにいた。マフィンだけじゃなく、ベジマイトが好きなのは我が家の子どもたちに共通すること。パンに塗って食べたり、我が子ながらザ・オーストラリア人って感じ。
オーストラリアで会計士、銀行員を経て、2019年に起業し4店舗、3事業を経営。様々な経験を活かした経営者、人材育成家のTaroがお届けする、転職や留学、移住、起業など自己実現の成功率が8割上がる「考えるチカラが育つ会話術」はコチラ https://lin.ee/fpVjqiz
【金融ニュース】
ウォール街での記録的な上昇を受け、株価は勢いを維持するのに苦労した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が今年中に利下げに転じるというトレーダーたちの確信をほとんど変えることのなかったインフレ指標を受けて、S&P500とナスダック100の先物は1%以上の上昇を記録した後、ほとんど変化しなかった。国債利回りはほとんど変化せず、欧州の債券利回りは低下した。
【ヘッドライン流し読みニュース】
■1,900%の利益を上げた株式投資家、日本での長い沈黙を破る
・スティーブン・バットの会社は30年近く、ウォーレン・バフェットの伝統を受け継ぐ長期投資家として、ほとんど舞台裏にいた。
シルチェスター・インターナショナル・インベスターズは、世界の優良企業の株式をひっそりと購入し、その価値が高まるのを見守り、1900%を超えるリターンを積み上げた。この元モルガン・スタンレーの銀行家は、その過程で超大金持ちになったが、投資界と世間は、彼の大成功した会社からほとんど話を聞かなかった。
■トヨタが賃上げに合意、日銀の政策転換観測が強まる
・トヨタ自動車は、労働組合が要求していた給与とボーナスの増額を4年連続で満額回答した。中央銀行が待望の利上げ時期を検討する中、日本経済に持続可能な賃金・物価サイクルが定着しつつあることを示す新たな兆候である。
世界最大の自動車メーカーが水曜日に労働組合と合意に達したとの早期報道を受け、円高と国債先物の下落-トレーダーが日銀の差し迫った動きへの賭けを追加している兆候-が見られた。労働組合は賃上げとボーナスの正確な数字を公表していないが、トヨタの東孝典人事担当役員は、過去最高水準であると述べた。
■住宅市場の価値は10兆4,000億ドルに迫るが、値ごろ感の苦悩は続く
・オーストラリアの住宅市場総額は記録を更新し続け、不動産価格が金利上昇に抗して初めて10兆4,000億ドルに近づいた。
しかし、市場に参入している人々が成長の波に乗る一方で、市場の上昇は、まだ市場に参入していない人々にとっての値ごろ感の問題が大きくなっていることを反映している。
オーストラリア統計局が火曜日に発表したデータによると、2023年の不動産市場は、12月までの3ヵ月間にオーストラリアの1,110万戸の住宅総価格が約2,000億ドル上昇し、好調なうちに幕を閉じた。
【最後に】
国際社会の中で生き延びていくために、優秀な社員、技術者を繋ぎ止めておくためにはやりがい、成長機会だけではない賃金の部分でもマッチしなければ競争には勝てない。
かつて日本の電子部品の技術者が多く韓国のサムソンやLGに引き抜かれその技術が渡ってしまったことがあったとが公然の秘密になっている。
その後日本と韓国のメーカーが国際社会の中でどうなったかは日を見るよりも明らか。
韓国企業に取って代わられてしまった。
トヨタの賃上げに関しては当然と言わざるを得ないだろう。