その甘さ溶けない
君の言葉はとても甘かった。
甘いけれどしつこくない君の甘さはチョコレートが苦手な僕でも食べることができた。
このチョコレートはきっと溶けない。
君の心のように夏の暑さでは溶けない。
涼しげに感じる君の声は夏すら感じさせない。
口の中で広がる甘ったるさを全く感じなかった。
むしろ言葉を食べた瞬間スッキリした。
チョコミントのような君。
この夏の暑さを全て忘れさせるような君。
今日はクーラーをつけてないのに何故か涼しい。
僕は君に言った。
「夏も終わりだね」と
君は答えた。
「まだ夏だよ?」と
僕は気づいた。
君がくれたチョコレートのような言葉は僕の口の中では溶けなかった。
僕の心の中で甘さとともに溶けていった。
僕、少しチョコレートを克服できたかな?