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君と猫と屍と

みんな違ってみんないい。

屍と、猫と、それから私。

どこかできいたような詩。

君は思う。

猫のように太陽を浴びながら伸び伸びと生きたい。

屍のように何も考えずにこの世界に存在したい。

猫は思う。

屍のように栄養を取らずに過ごしたい。

君のように沢山遠い場所に行きたい。

屍は思う。

君のようにたくさんの恋をしたい。

猫のように沢山鳴きたい。

何も共通しない君と猫と屍。

けれど互いにその生き方を必ず否定しない、そもそも消極的な君は物事にあまり価値をつけるようなことはしない。

きっとそれが僕が感じた君なりの包容力。

君はきっと今日も猫と屍を抱いて眠る。

猫が君と屍を抱いてるのか?

それとも屍が君と猫を抱いているのか?

それは誰にも分からない。

夢の中でこの3つは褒め合っている。

一人称も合わない同士が。

起きた時はきっとみんな違う場所で寝ている。

似た者同士が。

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