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Dark Side Girl
その女の子はとても内気。
独占欲がめちゃくちゃ強くて全てを殻に閉じ込めてしまう。
その女の子はとてもわがまま。
殻にこもったまま自分の意見を主張する。
領域を展開してるかの如く、その女の子は他人を殻の中に誘う。
そこは真っ暗、怖がりな君は殻の中で泣いていた。音もない明かりもない自分自身の世界なのに。
君は泣いていた。
誰かにこの居心地を共感して欲しくて、誰かに手を差し伸べて欲しくて、誰かに隣にいて欲しいと君は思っていた。
決して口には出さず。
けれどもう君は1人ではない。
気づけば君の周りには沢山君を理解してくれる人が出来ていた。
その時君は自分の世界で初めて笑った。
暗闇だらけのこの世界がとても明るく見えた。
そう、君自身が暗闇をかき消す
灯火になっていた。
その時君はこう言った。
「忘れるまで忘れないで」と。