un命
何もかも上手くいかないようで全てが上手くいく。
生まれた時から全ての事柄がもう決まってるかのようなこの世界は容易でも困難でもない。
そんな話はきっと少なくはない。
あの人が私の運命かもしれないと思ったあの人の運命の人は私と違う人。
あの人は私の運命の人じゃないと決めたあの人はもしかしたら私の運命の人。
心のカップに溜まった愛情のような水ももしかしたらひっくり返される運命だったのかもしれない。
中には心のカップが逆さまで注いでも注いでも溜まらず全て流れることもある。
何が正解で何が不正解なんてその瞬間はきっと分からない。
分かるのは心臓の音が運命を歩く足音だということ。
君はきっと運命を導いてるのではなく、運命に導かれている。
今日も君はコンビニのコーヒーカップを持って足音を鳴らしながら歩いている。
コーヒーの中身はまだ空っぽなのに。
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