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海外は日本より学歴社会だったりする

今回は物議を醸し出すかも知れませんが、学歴社会についてのメモ。

日本はかつては学歴社会が強かった、そして今も少なからずその傾向はあると思っています。それに対して、様々な意見はあると思いますが、それについての良し悪しについては、ここでは議論しません。

ただ事実として、ヨーロッパで数年、研究開発で仕事をしてきた経験から感じたのは、海外は日本よりも学歴社会であるということ。もちろん、会社による、国によるというのはもちろんある、ということは断っておきます。

私の働いていた会社の例を挙げていみます。

・博士課程卒は、入社後、すぐに管理職になります。
・修士卒は、研究員としてキャリアをスタートします。数年後、希望すれば管理職に上がるチャンスがあるかも知れません。
・学士卒以下は、研究員としてキャリアを終えることが多いです。
(そもそも研究者として社外と対等に話すためには、博士卒が必須)

では、学歴がない人はキャリアを描けないのか、という疑問が湧きますが、そんなことはありません。むしろ、その逆で、彼らは自らそのキャリアを描いたと言えます。

国によっては、大学の授業料は全員無償というところもあります。入学試験も無いところもあります。ただ、入学して後、相当勉強をしないと卒業をすることが出来ません。

そういう意味では、公平。
キャリアを上げたければ、大学に行けばいいし、そうでなければ行かなければ良いのです。もちろん、家庭の事情もあるでしょうが、それは日本も同じこと。

一方で、では学士卒以下の方が悲観的か、というと、そんなことは一切ありません。彼らはむしろ、研究員として定時で働いて、平日18時には家に着いて家族と庭でBBQでもしながら悠々と過ごしているのです。

では、日本でそんなことが出来るかというと、おそらく出来ません。日本は大学が多すぎます。788校もあるそうです。大学の学費を全員免除するなんて、予算がいくらあっても出来ません。

人口の違いはありますが、日本が788校に対して
・スペイン 84校
・イタリア 100校
・フランス 94校
・イギリス 167校
など

日本はアメリカに次いで世界で2番目に大学数が多いとのこと。私はここに日本の教育の歪みがあると思っていますが、これについては別記事にします。

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