フィリピンのコンサンジ財閥が、事業シナジーを求めてセメント大手を買収へ

 

フィリピンのコンサンジグループが、セメント業界への参入を果たすための重要な一歩を踏み出しました。同グループは、セメント大手であるセメックス・アジア・サウスイースト・コーポレーション(CASEC)の株式89.86%を取得する3億560万ドル(約470億円)の買収について、フィリピン競争委員会(PCC)から承認を得ました。

CASECは、フィリピン国内でセメントや関連製品を販売するセメックス・ホールディングス・フィリピン社の親会社です。コンサンジグループは、傘下企業であるDMCIホールディングス、セミララ・マイニング・アンド・パワー、ダコンの3社で共同買収を行います。

今回の買収により、同グループは初めてセメント業界に参入することになります。

ただし、買収の完了にはいくつかの条件があります。まず、セメックス・アジアが保有するAPOランド・アンド・クォリー社とアイランド・クォリー・アンド・アグレゲイツ社の株式の40%を売却する必要があります。また、セメックス・フィリピン社の株主に対する強制公開買付けを行う可能性もあります。

コンサンジグループは、今回の買収を通じて、フィリピンのセメント市場におけるプレゼンスを強化し、事業の多角化を図ることを目指しています。今回の買収は、コンフジグループにとって大きな戦略的決定であり、今後のフィリピンセメント業界に大きな影響を与える可能性があります。

https://www.bworldonline.com/corporate/2024/08/15/614114/consunjis-305-6-m-cemex-buy-gets-pcc-approval

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