フィリピン通信大手・PLDTグループ、フィンテック経済圏強化

フィリピンのPLDTグループ傘下のデジタルサービス会社DigiCoは、デジタル決済プラットフォームの拡大を図るため、Multipay Corp.を完全子会社化し、決済サービス大手のCIS Bayad Center, Inc.(Bayad)の株式を10%取得する契約を締結しました。

同社は、オンラインとオフラインの両方のソリューションを持つBayadとMultipayは、フィリピンにおけるデジタル決済への移行を加速させることができると考えていて、フィリピン消費者の支払い体験を向上させ、パートナー企業に統合されたソリューションを提供することで、市場に貢献していくとしています。

DigiCoは、PLDT、電力大手マニラ・エレクトリック(Meralco)、およびMetro Pacific Investmentsが所有するデジタルサービス会社です。

今回の契約により、DigiCoは800以上のユーティリティ、金融、その他の請求書発行者にサービスを提供する決済サービスプロバイダーであるBayadの株式を10%取得することになります。Bayadの株式の95%は、Meralcoの完全子会社であるCorporate Information Solutions, Inc.が保有しています。

また、DigiCoはデジタル決済プラットフォームであるMultipayを完全子会社化することも予定しています。Multipayはソフトウェア会社Multisys Technologiesの完全子会社です。

PLDTはデジタルエコシステムの主要プレーヤーになる準備ができていると考えられています。MultipayとBayad Centerをポートフォリオに加えることで、PLDTはより包括的でシームレスなデジタル金融サービスを提供できるようになるでしょう。これはPLDTの収益源を多様化させると同時に、急速に成長するフィンテック業界での市場プレゼンスを強化するでしょう。

本記事は、下記ニュースを要約したものです。
https://www.bworldonline.com/corporate/2024/07/30/610932/pangilinan-groups-digico-acquires-multipay-10-of-bayad-center/

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