香港のタップルーム巡り
（本記事は クラフトビール Advent Calendar 2024 に向けて書かれたものになります）
ひさしぶりの香港
年末に仕事が一段落したタイミングで、リフレッシュを兼ねて今年1月に香港行きのフライトを取りました。コロナ前には時々香港を訪れていましたが、今回の旅行は数年ぶりということもあり、街がどう変わったのか、あるいは変わらずにいるのかを体験するのが楽しみでした。
クラフトビールの視点の話では、コロナ自粛期間中に外出を控えたため、タップルームに行く代わりにビールを買い込んでは自宅で楽しむスタイルでした。大阪のある店舗でまとめ買いしたビールの中に、香港のブルワリーGweiloの缶ビールがいくつかあって、そのバリエーション豊かなサワービールに感激してしまいました。それ以来、いつか香港の現地でクラフトビールを味わいたいという思いが募っていた中での香港旅行となったわけです。
現地のタップルームは旅行前に候補を挙げておいてどこから行くかはその時次第という緩さで巡ってきたタップルームの紹介記事になります。
中環（セントラル）
The Globe
香港らしい高層ビルが立ち並ぶ中環エリア、でも少し歩くと強烈な坂が待ち受けてます。そんな坂道を登っていった先にあるのが The Globe という米国風ダイナー。朝10時から空いているのが素敵。タップ数はそんなに多くないけど缶もラインナップされてます。ブランチといっしょにビールを楽しめるのは最高です。テーブル席もたくさんあるけど、ソロならカウンターが気楽でいいですよね。
お料理の味付けは若干濃い目なのでビールによく合う気がします。
天后（ティンハウ）～銅鑼灣（コーズウェイベイ）
中環（セントラル）から東へ少し離れたところにあるエリア。この辺りまで来ると観光客でごった返してることはなく、地元感があって自分は好きなエリアです。このエリアからもう少し東に行くと、映画やPVなどで有名な“モンスターマンション”のある鰂魚涌（クォーリーベイ）があります。
Hong Kong Island Taphouse
お店が最寄りのMTR天后駅からは少しあるので、自分は路線バスに乗っていきました。大通りから少し奥に入ったところにあるお店でたやすく見つけられました。お店入口側には壁がなくオープンスタイルで入りやすいんだけど、当日は1月だったので少し寒かったです。（とはいえ店内にストーブはありました）
天井に吊るされた大きなモニタには海外のスポーツが映されてて、アメリカのスポーツバーのような雰囲気。フードメニューもアメリカンな感じで自分はバッファローウィングをつまみながらいくつかビールを楽しみました。
Second Draft
当日はたまたま オーストラリアのブルワリーのWildflower Beer のタップテイクオーバーのイベントをやっていて、店内はすごく混んでました。オリジナルのビールもあってタップ数は22個あったかな。ハンドポンプもメニューに載ってました。
初めてのお店でいきなりイベントやっててわけわからん状態だったのに、店員さんはとてもフレンドリーで、カウンターに1人分のスペースを作ってくれてありがたく座れました。フードメニューが充実しててなんとなく頼んだパスタがすごく美味しかったです。
この頃の自分はオーストラリアのブルワリーへの関心が薄くて飲んだビールの記憶はあんまりありません（Untappdには何か書いてるかもしれないけど^^;）
その代わり印象に強く残ってるのは店外にあるトイレの場所。店員さんに尋ねるとめっちゃ説明してくれるんだけど、見事な初見殺し。狭い通路をいったりきたりとRPGダンジョン攻略してるかのようなワクワク感がありました。もしいかれる方は探索時間の余裕を持つことをおすすめします。
佐敦～旺角
香港で最も路面人口密度が高いと信じてる尖沙咀（チムサーチョイ）から少し北にいったエリアが佐敦（ジョーダン）と旺角（モンコック）の辺りです。佐敦はいろんな食べ物屋さんがあってコロナ前は大好きエリアだったんだけど、少しさみしくなった感じもありました。道路にせり出す派手なネオン看板が撤去されたせいかもしれません。
Tipsy Tap
開店直後くらいに寄ったので店員さん以外誰もおらずひっそりとクラフトビールを飲みました。タップは13くらいあったかな。シードルも繋がれてました。Sサイズにしたんだけど、グラスの形が面白くて印象に残ってます。
話しかけるまで黙ってるタイプの店員さんだけど、聞くと色々教えてくれて親切でした。あとずっと店内BGMが80年代くらいの日本のシティポップみたいな日本語の歌が流れてて面白かったです。
Graceland
通りに面した部分がカウンターになってるバーにありがちな店構えで、1月にはやっぱりちょっと寒い。
そんなに広くはない店内のあちこちにギターやバンジョーなどの楽器が飾ってあって、ライブもやってたりするのかな（聞けばよかった）
このお店には 香港のブルワリー Gweilo が1液種つながっていたので、パイントでいただきました。アルコールメニューはビールだけではなく、むしろその他の方が多いのでビール専門飲み手だと物足りないかもしれません。
店内奥に置かれた派手なネオンのジュークボックスが印象的でした。
The Ale Project
お店がある旺角エリアは若者が多く集まる場所で、そのような雰囲気のお店が立ち並んでいます。トイガンのショップがいくつも並んでいるのは興味深く、日本製の商品が多かったことが印象的でした。
こちらのタップバーは、カウンターを中心に配置したレイアウトになっており、多くのお客様が座って楽しめるようにな工夫かも。
タップは全部で19種類ほどあり、香港のブルワリーであるYoungMaster Breweryのビールが多くつながっていました。壁際のカウンター席だったのですがひたすら壁に向かって飲む形でした（笑）一人で黙々と飲みたい方には適した席かもしれません。
掌門精醸啤酒香港
台湾のブルワリーで、香港にもタップルームを出していると聞いて立ち寄りました。20くらいあるタップ数はすべて自社ビールのラインナップで、台湾で飲んだことのある液種がほとんどだった気がします。台湾のタップルームと同じく笑顔の店員さんばかりなのが居心地よくていいです。台湾のフードもあるのが特徴的。
知り合いの掌門精醸啤酒の中の人に「香港のお店に来たよ！」とLINEしたら、フードをサービスしろと彼から司令が出たらしく店員さんも笑いながら唐揚げのバケツを持ってきてくれて、おなかパンパンになりながらも美味しく頂きました♪ （彼と知り合ったいきさつもちょっとおもしろいので、また別の機会にでも書いてみます）
と、1月に香港で立ち寄ったタップルームのことを当時に残したメモを頼り思い出しながら書いてみました。ここに挙げた以外にもタップルームはまだまだあるので、また近いうちに香港へ遊びに行って情報アップデートしていければなと思ってます。
長文をご覧いただきありがとうございました！