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第1話 黒いポメラニアンとの出合い
こんにちは。私はたみちゃんという妖精です。(笑)
本日noteデビューです。
始めようと思ったきっかけ?それは、
・書いてみたいこと(飼い犬の気持ち)ができたから。
・お知り合いに勧められて。
・あの人もこの人も書いてるから。
・今月がお誕生月だから。
そうなんです。私、今月末に誕生日を迎えるんです。
なので記念にと思いまして。
突然ですが、私、動物の言葉がわかるんです。
動物たちは人間の言葉で伝えたいことがあるんですよ。
これから、私が出会った、ある犬の気持ちをお伝えしたいと思っているんです。
では、お聞きください。
ボクはポメラニアン。黒いポメラニアンなんだ。
生まれて、7か月だよ。人間なら10歳。
ペットショップで飼い主さんを待ってるところ。
毎日たくさんのお客さんが来てくれてる。
ご飯には困らないし、まあまあ満足かな?
でも、誰にも飼ってもらえないと、ボクはどこかに移されるみたい。
・・何だか怖い。
ここは窮屈で大きな仲間が威張るけど、怖いところに行くよりはいいかな。
そうそう。こんなことがあったんだ。あるお客さんが、「また来るよ」って言ってくれたから、ボクは期待して待ってたんだけど、結局、来てくれなかったんだ。
店長さんが電話で
「・・わかりました。キャンセルですね」って言ってた。
「キャンセル」って言葉を聞くと、悲しくなる。だって、飼い主が決まらなかったってことだもん。
小さいケージに移された仲間たちは、嬉しそうに飼い主さんと一緒に、このペットショップを去ってゆく。
ボクの飼い主さんは、いつ決まるんだろ。
ほかの仲間たちもボクと同じ気持ちを抱えてるから、吠えてアピールするんだ。
でもうるさいと思われちゃうから、ボクは静かにしているよ。
その方が、おりこうさんに見えない?
今日は、若い女性とそのお母さんらしい二人連れがボクをじっと見てたけど、帰って行っちゃった。
今度来た時、あの二人はボクを飼ってくれるかな?
(1週間後)
ん? みんな吠え出したぞ。お客さんかな?
あ、この前の親子だ!
思わず嬉しくて吠えちゃった。
本能かもね。
そしたら、店員さんがそっとボクを抱き上げ、小さいケージに入れてくれたんだ.。
店員さんがこんなことを言いだした。
「毛が抜けてないでしょ。この種はあまり毛が抜けないんですよ」
ボク:そんなことないから!嘘はだめだよ。
「一度、飼うと言って下さった方がいたんですが、その方がキャンセルされたんです。
購入されるはずだったのですが、このコはこの店の中で後ろ足を骨折しちゃって。それで引き渡しが遅れてしまい…キャンセルになってしまって…」
ボク:骨折なんてしてないよ。また嘘ついてる。
さらに続く店員さんの弾丸トーク。お客さんに購入してもらうときの言い方だ。
性格がおとなしいとか。
お安くなりますとか。
店員さんの必死な言いぶりで、ボクはここで決めてもらえないと、
他のところに移されるとわかった。
楽しいところじゃないのは、知ってる。
他の仲間が移されるとき、店員さんはいつも悲しそうな顔をするから。
ボクは、そのままさらに1匹用の小さなキャリアケースに入れられた。
どのくらいそこにいたんだろう。狭いところは嫌いじゃないけど。
体の大きな仲間といるより、ここにいる方が安心感がある。
店員さんがキャリアケースを持って店の外に出た。
あたりは暗くて、空気が冷たい。
カチャ トン。
ボクは少し息苦しい空間に置かれた。店員さんがよく言ってる「車」の中だ。
嗅いだことのない匂いがする。
暫くすると、ドアが開いて娘さんがキャリアケースを膝の上に置いた。
そして、お母さんの運転で車は走り出した。
これって、飼い主さんの家に向かうってことかな?
でもボクには、まだそれを信じきれない理由が一つあった・・。
さて、不安な気持ちで車に乗せられたこの黒いポメラニアンは、何処に向かうのでしょうか。
初投稿はここまでにします。
続きをお楽しみに。
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