たきおりの超常現象記録-エリア0063レポート
まえがき
今回は日記、備忘録的なものとして、わたし、Tark_IOLことたきおりの超現レポをnoteに残しておこうと思う。複数の人のレポを読み比べて、こんなんだったんだなあと現地勢は振り返り、未参加勢は収デン5に思いを馳せてほしい。ちなみにすべてを振り返っているので、「超現レポ」が読みたい人は「前日」まで飛ばしてほしい。
前日まで
告知
2023年の正月、みぃーさん(@me_san55)のアカウントからSCP_F関連のプチオンリーなるものの構想が発表された。私は今思うと大変失礼なことではあるが、この時の私はみぃーさんをよく知らなかったし、同人誌即売会には全く明るくなかったので、「一体何なんだろう」と喜び2割懐疑8割の受け止めであった。しかしボランティアスタッフの募集要項に始まり、スパコミのプチオンリーとしての開催決定の報が流れると私のタイムラインも超現開催の喜びで満たされることとなったのである。
私がそこそこ入り浸っているDiscordサーバー「幻覚雑談作業旅館」では、滞在者を糾合して合同誌を出そうという計画が1月後半頃に始動し、3月の締め切りに向けて各人がのんびり書いたりジャムコンをしていたらしい。らしい…というのは、この時期はやや忙しくしており旅館に入り浸るタイミングが無かった上に、元はと言えば締め切りに向けて文字を積み上げるというシンプルなスケジューリング能力が私に不足していて、これらの活動を注視していなかったのだ(こんなだからベンコン以降公式コンに出てないんですね)。
4月~5月1日
4月にもなると各サークルも配置とお品書きが段々と明らかになり、取り置きも開始される。「幻覚雑談作業旅館」改め「りょかんのはなれ」は17日におしながきが登場し、この後お世話になるRtaさんの「Saving Page…」は27日に入稿と書影の開示が行われた。GWが間近に迫る中、私と同じように、Twitterで#超現0063を巡回してお品書きを漁りながら、行動計画の策定と脳内財務省へのお伺いを立てていたサイトメンバーも多いはず。
RtaさんからDMが飛んできて、「スパコミの前後でご飯でも行かないですか」と誘われたのも4月末だった。最終的にbeingさんとukwhatnさんを巻き込んだこの相談は、旅館打ち上げ飲み会への合流が決まり、超現当日の日程が固まり始める。
SCPFオフ会名物となった名刺交換会を見越して、タイムライン各所でも名刺を作った作らないという話が飛び交い始めるのもこの頃。
以前アイマス合同ライブのために調達した名刺用紙を引き出しから発掘して、アイビスペイントとPhontoでもりもりデザインをして、表面ができたのが4月24日で、裏面デザインと印刷が完了したのが5月1日であった。結局50枚ほど刷った。
前日(5/2)
日中・夕
前日、11時に公式チャットに「超現スレ」が立つとわらわらと開催を楽しみにするものどもが集結する。がしかし、コミケしか行ったことなくてスパコミ無知の者、ヤドカリオンリー初参戦の者、収デンしか参加経験がないものなども多く、一部情報交換会の様相を呈していた。
幸い冬コミと収デンの参戦経験があった私だが、この際はなはなさん曰く「冬コミぐらいの覚悟を持つべき」とのことであったので、遅れてから行ってもなお地獄であった冬コミの記憶を想起させ、準備に取り掛かった。
この時点でお金を崩し忘れていたのは失敗の一つ。モバイルバッテリーの予備の再充電など諸々を終え、当日朝にやるべきもの以外の準備はおやつ時には完了していた。
また、超現当日のアクセスを見越して数年前に描いていたチャットスタンプ風のGoIボールアートワークを7happy7さんの助けを借りて、『GoIボールたちのチャットスタンプ vol.1』として投稿した。
夜
そして夜、夕食を待つ私の元にRtaさんからDMが届く。
「サークル参加チケットが余っていて、お譲りできるのですが…どうしますか」
願ってもない申し出である。
「助かる…んですが、何時ごろに会場に入る予定ですか」と状況をすり合わせ、こうして21時頃、唐突なサークルチケットによる入場の道が開けた。
なお、Rtaさんには『マンハッタン次元崩落テロ事件 - Wikipedia』や『異災分霊を活用した神格存在の改霊・矯正の実証実験』などなどCSSで毎度お世話になっており、新作を構想すると大抵の場合フォーマットを新たに拵えなければならない、妙な筆者であるこの私としては足を向けて寝られない相手である。
そして明日の昼食のために、おにぎりの具、梅おかかとツナマヨを用意し、その後私は日付が変わってからしばらくして眠りについた…。
当日(5/3)
出陣
5時に目が覚めた私は、多分トーストだっただろう何らかの朝食を食べ、おにぎりを握り、冷蔵庫から冷やしておいたペットボトル2本を調達。歯を磨き、適当にBBクリームを顔にペタペタすると出立した。
なおこのBBクリームは、ピエタロさんがおススメしていたウーノのフェイスカラークリエイターである。私は顔色が暗くまあまあビデオ映りが悪いので、面接の時に重宝している。
いつものターミナル駅からりんかい線直通の埼京線に乗りながら、Rtaさんと連絡を取り、昨日投稿したAWの宣伝をし、ソシャゲのデイリーをこなし、ディズニープラスでクローンウォーズを見てアソーカちゃんの活躍を楽しむ…。コミケと違うのは、ホームや車内の女性率がやや高いことだろうか。事前にスパコミは女性向け率が高いとは聞いていたが、実際に見るのと聞くのでは大違いである。
そして大崎を前後してりんかい線の車内は地獄と化した。
サークル参加者だろうスーツケースを持つ人や一般参加者によって車内の乗車率は急上昇し、一足早く椅子を確保していた私の膝の上にまで人体が迫る究極の圧迫空間が完成した。ダイヤも遅れ、8時42分現着の予定が50分ほど、ホームから地上に出るにも大混雑。
こうして私は9時ごろ国際展示場駅前でRtaさんと冬コミ以来の再開を果たしたのである。
入場
Rtaさんと合流した私は先日の冬コミや数年前の収デンの思い出話をしながら入場ゲートに向かう。ここ2年合同説明会やコミケ、アークナイツのリアイベでお世話になったビッグサイトのロビーを通過する。
一般参加者が長蛇の列を形成し、入場料を払っては会場の辺境、後のコスプレエリアになる場所へ流れていくのを横目に、サークル入場口をくぐる。「サークル参加者」の役得を実感しながらも、次回の収デンがあれば自身の力でこちら側に立ちたいものだと、私はここで未来の私に思いを託した。
そして手続きを終え、私たちは超現スペースへ辿り着いた。
開場前
超現のストリートにたどり着くと、ほとんどのサークルは設営を終え、本部では見覚えのある名前を胸に下げた人間が複数名忙しそうにしていた。とはいえ、ここでは声をかけずに、Rtaさんのサークルに向かう。
道中、ヌ51a「りょかんのはなれ」では、いかにも「女将」(ここでは「旅館」創設者 シオノメシオノ さんを指す)然とした女性が座っており、早速声をかけ、名刺を交換した。ちなみにリアル女将の印象は、「旅行の時にお土産をくれるが、自分が旅行中にそれを思い出してお土産をちゃんと返そうという気持ちが大分ポジティブ寄りになれるお隣さん」である。
そしてRtaさんが持ってきてくれたパイプ椅子に座り、隣のリコリコサークルの人と挨拶を交わす。しかしRtaさんがスタンプラリーに使うハンコをホテルの部屋に忘れた疑惑が浮上し、彼は大急ぎで部屋へ向かった。
そんな中、主催者みぃーさんがスペースを訪れる。サークル主不在の中、完全に初対面の人間にビビった荷物番の私は、ここで下手くそな受け答えをしてしまった。なお、これまでみぃーさんのことは全く知らなかったが、ここで一目見て彼女が百戦錬磨の頼れる猛者であることを悟った。あふれ出るオーラが完全に「温和で活発でパワーのあるパートの先輩」だったからである。
その後Rtaさんが帰ってきて、ハンコ紛失事件が杞憂であったことが発覚した後にみぃーさんが再来するが、その際、「10時(開場時間)になるまで開けないでね」と、【CONFIDENTIAL】と書かれた茶封筒を受け取る。
が、受け取ったのがまさに10時であり、みぃーさんが本部へ帰還すると同時に、スパコミ運営の会場宣言。サークル参加者が一斉に拍手し、一体感を感じる中、超現スペースでは茶封筒が開封され、超現スペースは「収デン5」の開催に沸き立つ。私はRtaさんとやってきた女将と共に開催を祝ってハイタッチを交わした。ちなみに下ツイの画像そのままのビラが茶封筒の中に入っており、私たちは早速ビラをスペースに張り付けた。
開場
開場したとはいえ、まあすぐにスペースに人がやってくるというわけでもなく、しばらくの間は静かな時間が続いた。サークル「Saving Page…」の配置は、超現スペースのはじっこに位置していたため、先程から超現のスタッフとして巡回しているbeingさんや某佐藤さん、ukwhatnさんといったSCP-JPスタッフの同輩が立ち止まっては、一言二言交わしていた。
しかし、間もなくすると、まずは超現0063が第一のお目当ての人々が来襲し、超現周辺の道は瞬く間に大混雑。スタンプラリー台紙を配布する本部とその近傍に位置する松さんとまほろば商店さんは長蛇の列となり、「りょかんのはなれ」も大人気で、サークル「Saving Page…」の前にも多くの人は入れ替わり立ち代わり現れた。
「あれ?SCPってこんな人気コンテンツだったか?」という疑問はさておき、サークルはみな忙殺された。Rtaさんには「売り子やらなくてもいいですよ」とは言われていたが、流石に貰った以上は荷物番以上の仕事をすべきだという良心と目の前の忙しさの前では、お手伝いを遂行するという選択肢を取るのが人間というものだ。
こうして第二陣がはけるころには、テキスト本であった『なれる!テクニカルスタッフ』は、とりおき分を残して瀕死状態に追い込まれており、Rtaさんと「やべえよ」と顔を合わせていたのである。
11時~
落ち着いてからは、私はスペースを抜けて妹のおつかいと自分の買い物に出たり、Rtaさんの挨拶周りの店番をした。
ただ、並んだ列はマジで女性しかない壁サーであり、やや場違い感を感じた。ちなみに、入場口から近い区画で、ハンドメイドということもあって数が少なかったため、目当てのものは開場してから割と早くに頒布が終了していたようだ。壁サー、恐るべし。
その後は落ち着いた時間を見計らって挨拶と取り置きの買い物に来るサイトメンバーが、ちらほらとやってくる。
「政治秘書」と言われても疑わないスーツで決めた我らがサイト管理者海野さん、あなたいつも可愛い彼女連れてますよね同じく管理者ukarayakaraさん、98カノンで度々お世話になり最近はBackroomsWikiの管理者をやっているSOYAさん、テックスタッフでミク好きのMikukanekoさん、馬の印象が強いはなはなさん、見れば分かるオレの視野に収まらないにめすけさん、収デンアフターじゃんけんレイドボスモリリンさん。
……正直もう列挙しようがないだけのサイトメンバーがやってくる。普段はリモートで書いたりスタッフワークしているので、相棒たちが実体化しているという様子は、なんだかうれしいものがある。ただ収デンのころから言われてきたが、今この会場でテロでも起きてみんな死ぬと、SCP-JPのスタッフチームはほぼ全滅して再起不能になるということを思い返すと、なんだが笑えて来る気もするではないか。
なお以前のアンケートで明らかになっているが、サイトメンバーの男女比率は男に傾いている一方、スパコミは女性比率が高いため、超現の周辺だけ男性比率が高い謎空間になっていた。しかし、サークル参加者側は男女割と均等だったように思われる。
13時~
13時頃、頒布物の購入引き換えで押されていたスタンプラリーの無料化が告知された。早々に台紙が切れ、収デンのビラを代わりに配布するてんてこ舞いな本部の後ろでは、また少しサークルスペースもやや忙しく。台紙を拝見して既に押されていないかを確認して、ポンポンとスタンプを押していく。私もスタンプラリーを抽選一回分回って来た。松さんのイラストが入ったポケットティッシュをもらった。
某佐藤さんのレポでも記述があるが、この辺りになると別ジャンルが最初のターゲットだった一般参加者も多くみられるようになり、版権物のコスプレイヤーさんとかがちらほら目の前を横切っていく。母親に連れられた小学生を実際に目にすると、SCPの未来は明るいなあと思うのだ。
会場の外では、ボチボチとサイトメンバーがそれぞれ輪を作っていることをTwitter越しに観測。おにぎりを食べながら、身長19Xcmのにめすけさんが時計台になって知人を集めている図を想像して、私は恐らく変な笑みを浮かべていたことだろう。
また、"東弊重工"さんの主があいさつ回りに訪れてくださり、冬コミで大人気で手にすることのできなかった「東弊重工株券」を頂くなど、サークル参加者の役得を味わうなど…。
15時
イベント終了!
お疲れ様の拍手!
これ以前からちらほらの撤収するサークルは会場全体であったものの、区切りとしては15時となる。サークルの撤収作業後、会場に残ったサークル参加者や運営と会話を交わし、「旅館」のアフターに移動することに。
ビッグサイトの外で旅館メンバーが集合し、差し入れのじゃんけん大会、名刺交換会、にめすけ写真撮影会、テックスタッフに対するにめすけマッサージ実演など奇妙な催しが開催される。
2mのスーツの男が大学生風の男の体を柱に押し付けて悲鳴を上げさせている図は、もう何が何だか分からず遠巻きに笑って眺めていた。その後ukさんは「ここ十年で一番体が軽い」と笑っていたが、多分私がやられたら粉々になっていたのではないか…?
なお、旅館アフターの図は『佐藤事務員の政策レポート』に詳しいのでそちらを見よう。もう6000字が見えている。
帰還
楽しい飲み会を終えて、お店のある豊洲を後にした私は、二次会に向かう諸氏と別れて、帰路についた。そして戦利品報告と振り返りをして、布団に入った。収デン5への期待と、卒論への不安を胸に…。
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