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レッツ推し活!その6 最終回

たりるです。
2024 10月から12月に開催される 
Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR
50歳主婦が藤井風さんの海外ツアーへ行くまでの旅行記です。

人の好みはそれぞれなので、
藤井風さんの魅力を伝えたい!!とかはあまり思ってません。
他に熱く語っている人がいるし、私の語彙力ではとてもとても魅力を伝えることはできないから。
ですが、文章の端々に風さん好きはダダ漏れしてしまうのは仕方がない。

50代海外旅行慣れしていないフツーの主婦が
好きなアーティストさんの海外ツアーに行くまでの過程、
チケットの発行の仕方、空港券、ホテルの事など、いつか振り返って読んでおけるようにしたいなと思って書いています。



1日目 出発


やばっ、まゆげ!

昨日は、とにかく寝れなかった。
飛行機のれるかな?
入国診察、イートラベルの記入はあれで大丈夫かな?
あれこれ心配になり、寝てもすぐめがさめてしまう。
朝の2時頃。

飛行機のチケット確認メールを確認、グラブタクシーの乗り方確認、飛行機内で読もうと思う本を、何冊かダウンロード。
このまま出発まで起きていよう、
もう、寝るのをあきらめていたら、猫がするりとお布団の中に潜り込んできた。
ぐるぐるとやわらかい振動と暖かいフワフワの生き物に呼吸を合わしてしたら、いつのまにか、出発時刻まであと20分になっていた。

やばっ!
寝坊した!

洗濯ものやら猫のトイレそうじ、ごはん!
猫とのイチャイチャタイム
時間ない!
あわてて、着替えて、顔を洗い、化粧は迷ったが日焼け止めだけ。
まゆげもなんにもない、すっぴんででかけることになった。

まぁ、誰も観てないからいいか。

洗濯物などあとのモロモロは留守番を頼んだ次男にお願いしよう。
猫ちゃんのイチャイチャタイムも息子に譲った。

そんなこんなで、
空港に到着。
私がのる飛行機はLCC格安空港会社の飛行機。
成田空港のメインであるお店がたくさんある華やかな搭乗口とは離れた場所のターミナル3


本当に携帯1つで乗れるのか>ドキドキ

地方の空港みたいなこじんまりとした搭乗口でおそるおそるアゴダから届いたメールをパスポートと共に見せる

香水のきつい香りとともに賑やかな笑顔でチケットを渡された。

本当に携帯のメールだけで飛行機に乗れるんだ、すごい。
そらから予約していたWi-Fiも受け取り、
ひとまずほっとした。


これでフィリピンへ行ける

フライトも順調。
狭いLCCの機内はビックリするくらい狭い。
夫は膝が前の座先の出張であろうサラリーマンが動く度に膝に座席が食い込むのが少し気の毒だった。

外側のガラスがバキバキに割れてるのもなんかいい

飛行機内ではチラホラ風さんのグッズTシャツを着ていたり、バックを持っている人を見かけた。
話しかけようかかけまいか悩んだか、人見知りな性格とまゆげを書いてないすっぴん顔の為、横目でチラチラみるだけに留めた。

無事にフィリピンに到着、
入国手続きや換金に時間がかかった。

やっと入国!

ニノイ・アキノ国際空港


入国審査入り口までの長い道のりに置いてあるジプニー(乗合タクシー)


私は今までの海外旅行はパックツアー。
通常のパックツアーならば、まず、空港入り口でツアーガイドさんを探す。
A4サイズぐらいのスケッチブックに
「welcome!TARIRU sama  JAPAN」と私の名前が書いてあるボードを見つけ、自分の名前をいう。
旅行先の会社名が派手に書いてあるシャツを着た現地スタッフが笑顔で私の名前を確認。 
「ちょっとマッテテ」
と片言の日本語で言われ、
おなじように「ちょっとマッテテ」と言われた、寄せ集まったパックツアーの人達と小型のバンか大型バスに乗せられる。
各自宿泊するホテルを巡回してくれる。
あの人はあのホテルに泊まるんだぁなどと思いながら自分の泊まるホテルまで輸送される。

なんだけど、

今回は自力でホテルまでたどりつかないといけない!

第一のミッション

ホテルにたとりつくにはグラブタクシーを呼ぶ必要がある。

さて、タクシーアプリをつかわなきゃ。
フィリピンの観光はタクシー文化だと言うのを実感。
空港を出ると観光客ほとんどがグラブタクシーを利用する。

グラブタクシーのロゴが入った緑色のTシャツを着ているスタッフがあちこちにいて、乗り場を案内している。

明らかに観光客デスという雰囲気で携帯持をちながらタクシー乗り場にいく。
「このホテルに行きたい」と身振り手振りで伝えると
同じ緑色のTシャツ姿のかわいいお姉さんが慣れた手つきで「ちょっと携帯貸して」といいながら、携帯を操作してくれた。
初めてグラフを使う人は今なら初乗り50%オフとのことで、その操作もチョチョイとやってくれて、198ペソ(600円)程でホテルまで行けた。

暗くて景色がわからんけど都会

高いのか安いのかよくわからないが、なんとなく得した気分。

現金払いで500ペソ渡したら、わざわざ他の車から両替してもらい、お釣りをつくってくれて、300ペソくれた。(2ペソはOK)

すごい、お釣りもらえた!

タクシーは今回お姉さんがやってくれたから出来たけど、
街中で使うにはできるかなー?ってかんじ。

ホテルは日本の古いビジネスホテル。

清掃に入るたびだんだんタオルの枚数が減っていく謎

所々壁紙は剥がれていたり、タオルがビリビリだったり、一枚足りなくても
私的には全く問題なし。
今回はライブが目的。
ライブ会場から徒歩15分程という近さが一番いい。

フィリピンにたどり着けた安心感でお腹がへった。
すっかり暗くなり雨も降っていたので、
ホテル近くにある
フィリピンで愛させれているファーストフードジョリビーへ。 

2022年調べでは国内総店舗数6480店あるジョリビー
フィリピンでは最も人気が高いファーストフード


治安の良いエリアには、お店やホテルにはピストルやライフル銃を持った警備員さんがいる。
私が泊まるホテル付近のジョリビーにも警備員がいて、ドアマンをしてくれた。
メニューは豊富。

ハンバーガーに加えフライトチキンやパスタもある。
チキンを頼んだが、あいにく売り切れでハンバーガーセット。
濃いケチャップ味のやわらかいパスタ、YouTubeで見たものと一緒だ!

バナナケチャップが使われている甘いパスタ

食べたりなくて、隣のセブンイレブンへ。

セブンで買ったもの 脂っこいチキンと現地のお弁当


ジョリビーで食べられなかったチキンや食べてみたかった味のお弁当、現地のビールやジュースを買い込む。

レジのお姉さんは店内BGMにあわせて熱唱。
歌の合間にレジを打ってくれる。

商品を補充しているお兄さんも歌い出す。
流行りの歌なのかな?

紙袋にどやどやと買ったものをいれてくれる。
紙袋なんて新鮮!
なんかお洒落な感じもする。
チキンとお酒やジュースが入った茶色い紙袋を手にしてお店を出ようとすると、

ボロボロのシャツに短パン姿の
痩せ細った浅黒いおじいちゃんがドアマンになって扉を開けてくれた。
ありがとうと言うと、親指と人指し指、中指をこする仕草をしていた。
チップをくれとういジェスチャーだと理解して笑顔のまま店をでた。

歌うレジのおねーさん、
コンビニ店店内でドアマンになりすまし、チップをねだるじーちゃんとか、
日本じゃ即クレーム案件で排除されてしまうだろうなぁ。
楽しいのにね。


ココナッツウオーターってなんだ?
ココナツの沈殿物が下に貯まる薄甘い飲み物
現地のビール サンミゲルとどこの国のビール

初日のフィリピンは移動のみだったけど、
空港で働いてる人もテキトーな感じが好感触。
アジアの大好きなところ。
おおらかでゆるーい感じ。
みんな笑顔。
今のところ、いい印象しかない。


2日目 やばいとこ来ちゃった

ホテル近くを散策し、
外資系のコーヒーショップでお茶をしながら、今日の計画を立てる。

巨大ショッピングエリアとライブ会場があるSMモールへは徒歩15分くらい
注文時に名前を聞かれ、『たりるさーん』と呼ばれてコーヒーを渡してくれる


行きたいところをピックアップして、グーグルマップにポイントをつける。
グラブタクシーでいくか?歩いて行けそうか?
今日は特に何も予定がないし、この距離なら歩けそうじゃね?
「ゼルダの伝説」などのアクションアドベンチャーゲーム系が生き甲斐の夫が慣れたように携帯のマップをみながら、軽く言う。

地図の読める夫が言うなら大丈夫だろう。
私も「面白そう、街並みみながら目的地までいくのいいね」 
私も軽く快諾。

「疲れたらタクシー呼べばいいしね」

歩いて旧市街の観光地まで歩くことになった。

距離にして、
予定時間的には3時間ぐらい。

順調に歩き出す。
ホテル近代的で良くわからない人形の巨大オブジェがビルにもたれかかっている。

なんでこんなところに人がいるの?

すっごーい。
そう言えば日本の歌舞伎町にもゴジラがビルから顔だしてたな。
そんなことを思いだしながら、ずんずん歩く。

乗合タクシージプニー

しばらくいくと、腐ったような
ゴミが吹きだまりにあつまっている臭い川。
出勤する大勢のフィリピンの人達。

出勤する人達
ゴミと洗剤のニオイのする臭い川
お菓子とかちょっとした食べ物が売られている


その脇には通勤客の小腹を満たすおやつのような物を売る行商のおばちゃん達。
そのおこぼれを狙う犬や猫。
活気と喧騒の街並みになってきた。

綺麗で未来的な街を抜けると
だんだんと庶民的になってくる。

出勤ラッシュアワー、バイクが多い

おおー。
アジアの街並みになってきたー。
心でワクワクしながら歩き進める。

しばらく歩いていると、 
交通量の激しい道が続く。
行き交うのは大きな道路にクラクションを、ブーブー鳴らしながら走る車ばかりの道。

国道のような大きな道のりをひたすら歩く。

だんだん庶民が済むエリアへ

排気ガスで喉の奥がカサカサしてきた。
口をぎゅっと閉じる。
私の鼻毛、排気ガスを阻止してくれー。

かれこれ30分か40分
お店もなく、人もいない、単調な排気ガスまみれの道。

何も変化のない車通りの激しい大通り

つまらない。
もっと人がその場所で生きている、生活感のある道を歩きたい。
「つまらない道だな」
とぎゅっと、排気ガスが入らないようにとじていた口からポロリと声に出してしまった。

夫は「じゃぁ、ちょっと一本道入ろうか
携帯の地図を見ながら言う。

私も同意。
交通量の激しい大通りをさけて、一本奥の道へ進路変更。

少し人影がある。
屋台がある。
先ほどの屋台よりもっも雑なつくり。
屋台のまわりには
人が集まり座り込んで話ている。

わぁ、美味しそうだけど、
絶体お腹こわすな。

いい匂いをかぎながら歩き進める。

電線の束 まだこのころは写真ととる余裕があった

階段をあるくと、電線がきれてブラブラしている。
さわれそうな位置に電線の束が垂れ下がっている。

行き交う人達は現地の人ばかり。
仕事に向かう人とはまた違う、無表情な人達。

階段のアチコチに座り込む人々。
道の片隅に生活しているでだろう、骨ばった人。
道路で体をくのじにして寝ている。

やばいとこきちゃったかも。

あきらかに場違いな日本人を物珍しそうに見る人、
こちらを見てるけどなにも見てない人、
金をくれよと付きまとう子ども達。

埃まみれのセブンイレブンを見つけ、店の前で給水タイム。

セブンイレブンの前で一瞬撮影

夫と目で話す。
ここ、やばいね。
早く出よう。

黙々と歩く。
なるべく自分が存在してないかのように、
あちらにも気づかれないように
早足で歩き進める。

あきらかに目がいっちゃってる人。
どろんとした顔で道端で放尿している。
その近くでは子犬達が遊んでいる。

夜はさぞ賑やかだろう、
旅慣れている人、現地の人達には普通の街並みなのかもしれない。
けれど、私は今まで感じたことのない危険を感じた。
映画で見る賭博や売春くすりの貧民街によく似た街を早足で抜ける。

空気がかわる。
道が開けた。
夫と目を合わせる。
あ、抜けた。

近くにはライフル銃をもつ警備員がいる。
ほっとする。

体感的には果てしない時間。
本当は一時間ぐらい。

ライフル持った人にほっとするという感覚。
銃があるから、安全が守られてる国なんだ。

怖かったねーーなどと話しながら、
観光客もチラホラいる街並みを少し余裕を持ちながら歩き進める。

サンアグスティン教会

開けた道のりには
仕事道具であろうバイクに寝転び母親と授乳中の赤ちゃん。
その後ろの木陰では妹に水浴びをさせている姉
路上生活をする家族。
その家族に飼われている
短い紐にしばられた犬や猫たち。

家族のいる場所は観光客も行き交う
赤や黄色の元気なロゴが目立つチェーン店の前。

信号待ちをしていると、
綺麗な顔立ちの女の子がお金を頂戴とせがんでくる。
私は聞こえないふりをして、歩きだす。

あの子達は目の前にあるチェーン店に入ることはあるのかな?
ゴミ箱から漁るのかな?

あの場所で生まれた子達は
そこがスタート地点。

どんな風に大人になっていくんだろう。

観光地でお茶をするとどっと疲れた。

教会ではミサが開催されていた

電車で帰ることも考えたが、グラブタクシーを呼ぶ。

タクシー待ちしている時に
バイクや白いタクシーに乗ってかないか?と何度も声をかけられる。

バイクや白タクは観光客には高額な値段を吹っ掛けて来たり、危険なので乗らない。

きっとあの子たちのお父さんもこうやってお客を呼び込んでいるんだろう。


グラブタクシーの兄さん気さくに話てくれた

ガソリンスタンドで給油してから帰るよ

グラブタクシーは確かに便利で安全。
観光客からしたらぼられずに快適に目的地まで行ける。
ドライバーさんとも軽く会話も楽しめて、たのしい。
どんどん普及していく。
だけど、車も買えない、貧民街にも住めない路上生活の家族達は淘汰されていくだろう。
快適なタクシーに乗りながら夫とぼんやりと話をした。

チケット発行

タクシーにのり20分程して巨大ショッピングモールに到着。

巨大ショッピングエリア SMモール


ライフル銃を肩からかけてる警備員さん

目的は藤井風さんのライブにいくために
日本で印刷した領収書をライブチケットに交換すること。

チケット代の領収書とパスポートを窓口でみせて、サインをして
ものの数分でチケットゲット!!!

チケット購入の領収書とパスポートを提示する
すんなりとチケットゲット!!

やったぁーーー!
これで、本当にライブにいけるんだ!!!
ライブ会場のエスエムモールオブアジアの巨体モニターに風さんの姿。
何枚も写メをとりキャーキャー騒ぐ。


巨大モニターに風さんが!!
夜にも撮っちゃう

風さんはこの巨体看板みてどんなことを思うんだろ?
嬉しくありがたく感じるけれど、すぐにライブのパフォーマンスのこと、レコーディングのことに意識をむけるだろうな。

この頃には先ほどの路上生活の家族のことはすっかり忘れていた。


現地メシ

さて、ライブと同時に楽しみしているのが現地めし。

調べたところコスパよく色々なものがたべられるお店へ。
チラホラと風民さんらしい人をみかける。
グーグルで調べると出るもんね、おんなじこと考えるよね。

話もしないけど妙な仲間意識を1人で感じる。
実際話すことはないんだけどね。

とりあえず、食べたいものスモールサイズを3皿、追加で3皿地元ビールサンミゲルと共に。

名前わからない野菜も美味しかった
おさかなカリカリでうまうま

口にしたことない味で味覚がびっくりしてる。
カレカレ、ドロッとしたポタージュのようなんだけど、ピーナツの風味とくだいた食感、そしてプルプル臓物をはじめ、
ニンニク強め甘酸っぱい醤油のような味付けのシシグ

ピーナツ風味強めの甘辛かったり、醤油の照り照り風味だったり、甜麺醤風、全体的に茶色い食べ物が多くおなじような味付けなのかとおもいきや同じ茶色でもどれもこれも味わいが違う。

フィリピン料理って美味しい!

お店のメニューは写真付きだったから超らくちん
紫イモのハロハロ 
肉もあるけど魚介系も豊富 見たことない小さいイカが美味


別のお店のアドボ 醤油と酸っぱい味の鶏肉の煮物
ブタのなんか ソースもぼんやりしててなんかよくわからなかった


クリスマス仕様の街並み


教会の横にクリスマスツリー
生まれそう
お馬さんも働いていた。せつなくなった


3日目 ライブ当日

オカダマニラ

朝、ホテル近所のバンケーキが評判のお店で名物のパンケーキを食べたあとは
オカダマニラをめがけて歩いた。

赤でも青でも人は道を渡り、赤でも青でも車は走る
治安のよい場所はライフル銃を携帯して交通整理をしてくれる

オカダマニラは世界で初めて日本人が単独オーナーとなって経営するカジノホテル。

ライブが行われる会場の先の高級ホテル街にある。

建設中のホテルの先にオカダマニラ

リゾートホテルの建設ラッシュ
数年間でリゾート地帯になるんだろう。

ホテル全体が金色に輝く

昨日いった庶民の街とは全くちがう。
空気が違う。
走ってる車が違う。
歩いていても安心感がある。

30分程歩いてオカダマニラへ到着。
ホテル全体が金色に輝いている。
外のモニターには昨日の勝者の金額が煽るように掲示されている。
一般庶民、カジノはしない、
小汚い服装の私達が入っていいのだろうか?

一瞬迷う。
ライフル銃を持った警備員さんに入ってもいいか?とジェスチャーすると
ニコっと笑ってどうぞと言ってくれたので
いざ、エントランスへ

ココが欲望と夢の世界の入場口だ
で、デカい!
ホテルのロビー
天井が布と刺繍とフリンジで作られてる?
天井に届きそうなクリスマスツリー
巨大キノコのお花
トンボ人間
ディズニーランド?
バイトの研修してた。
研修中なのに寝てる子も
ここのジョリビー君はツヤッとしてる
カジノの入り口 フワフワのジュータンを踏みつける

早朝にもかかわらず結構カジノしてる人も。
雰囲気が観れただけで満足。
昨日の街並みとの落差が面白い。

誰に勝ちたいの?

ライブ会場付近へ戻ると、沢山の風民さんがチケット発行の手続きをしている。
日本人で今朝来た方達なのか。
グッズ販売があるのか気になったので、ある1人の女性に声をかけてみる。

彼女によれば、まだグッズ販売は未定。
あったとしても午後に発表されるのではないか?とのこと。

今回のグッズ

チケット発行に並んでいる人や昨日から街中ですれ違う人の中にも風民さんがチラリホラリ。

なぜわかるのかというと、グッズだ。
グッズを身に付けているからわかるのだ

そんな私もグッズのカバンを肩からかけている。

今回は開催地域の土地の名前が書かれているオリジナルTシャツが販売された。

胸元のデザインは各国共通だが、背中側に開催地の土地名が書かれている。
地域限定感が購買意欲をかきたてる。

お国柄なのか、プロモーターさんの違いなのか、土地名が書いてあるTシャツが販売される国とない国がある。

すれ違う風民さんらしき人を横目でチラリとみながら驚く。
あ、あの人、台湾限定のライブTシャツ着てる!?
台湾にも行ってフィリピンも来てるの?
すごい!

あの人は昔販売されてもう購入できないグッズをもってる!
古くからのファンなんだなぁ。

1人で勝手にマウントをとられたような気持ちになる。

なんとしてもフィリピン限定のTシャツ欲しい!とむくむくと競争意識が芽生え、それから、ふと我に返る。

だれと戦ってるんだ?
マウントをとるために、
見栄のために買う必要ある?

で 、一体何がほしいわけ (yeah, uh)
誰に勝ちたいわけ (ayy-yeah, yeah)
なかなか気づけんよね
何もかも既に持ってるのにね (ayy)
「まつり」BY藤井風

風さんの「まつり」の歌詞が頭の中で響く。

風さんが、歌で伝えてくれてるのにすっかり忘れてた。

私もう、すでにもう日産スタジアムのTシャツ二枚、持ってるじゃん。

ライブ当日の午後、グッズ販売の発表があった。

私は今回のライブTシャツ本当にほしいんだっけ?
マウント取るためじゃなくて記念に欲しいけど、
買えなくてもいいやぐらいのテンションになった。

現地メシ?

オカダマニラに行ったあと、ショッピングモール内のスーパー巡りとなぜかタイ料理を食べた。
日本のタイ料理とは微妙に違うタイ料理。
フィリピンの人に合わせたもの。
揚げ物多し。
クリスピーで美味しかった。

パッタイなんだけど日本・タイとも違う
揚げ春巻き
フライドフィッシュ 好きだわ――


リンゴは贈答品
ちょっと食べたい果物たち
お肉屋さん
魚屋さん
バナナがダイナミックに売られてた
ココナッツの横にかぼちゃ
左のよくわからない野菜が美味かった
パパイヤを買って
爆食い

お昼ごろまで散策し、ホテルにもどり数時間お昼寝をして体力温存。

いよいよ、今回の最大目的、ライブへ!!!

日産スタジアムの記念Tシャツ二枚を持参。
風さんTシャツは私、夫も着る。
夫は変な妄想をしていた。
他のファンから好きな曲は?と聞かれたら
「やっぱり『きらり』ですかねーー」と返事をするらしい。
誰も話しかけないから大丈夫だよ。

夫はファンではないが、ほとんどの曲を知っている。
そして今回の渡航に合わせて風さんのインスタもフォローしている。
おいおい、
好きになってるんじゃないのか??

暗いとまたいい感じ

ライブ会場一時間半まえには会場付近に到着。
風さんTシャツを着ている人がチラホラ。

ハイ!と声かけてくれたのは現地のファン
グッズTシャツでファンとわかってくれたようだ。
see you
と言葉を交わし会場へ。

日本語ではない様々な言葉が聞こえる。
インドネシア語っぽい人?
タイ語みたいな人?
フィリピン語はよくわからん。
若い子達が多い。

会場一時間前から長蛇の列


開場前に並ぶ列があり、そこに並ぶ。
ここはどこなんだろう。
私はどこにいるんだろうと不思議な気持ちになる。

私のような日本から来ている人もいるけど、現地か、はたまた、別の国の人なのか?多国籍な人々が集まる。
しかも若い! 男女共に。
タトゥーの入ったかわいい女の子
どこかの国のカゼタリアンの流行りなのか、頭に造花をさしている人があちこちにいる。
ドレス姿のナイスバティの女の子、
かっこいい堀の深い顔立ちの男の子
あつまっている人達の共通点は風さんのファンという事。

本当にアジアの国で風さんは愛されているのが実感

悩んでいたライブTシャツはやはり買うことにした。
誰に勝ちたいわけでもなく、マウントとりたいわけでもなく、
自問自答して、
私が記念として欲しいと答えがでたからピンク風さんTシャツを購入。

開場してホール内一時間ほど並んでTシャツを購入できた。

いよいよ始まるんだ!!

これで言うと黄緑色の204前から二番目の席


私の座席は2階席のまえから2番目。
アリーナ席も見下ろせるし、開場全体も見渡せる。
舞台も俯瞰して見られる。

親指の第一関節ぐらいの大きさで風さんを確認できる。
我ながら席のチョイスが素晴らしい!!!

席へ向かう
全体が見渡せる


水は持ち込み不可 蓋をとって紙でくるっと巻いて渡される

座席に着くとポテトや飲み物を売る売り子さんが来る。
夫の隣の中華系のカップルはポテトを食べていて、脂っぽい匂いが漂ってきた。

私の周りの観客はフィリピン人か日本以外の人々。
開演前に起立して右胸に手を当てて、フィリピン国家を合唱。
海外のライブに参加しているんだーとじわじわ実感。
それにしても海外ファンがこんなにもいるんだ。
決して安くはないチケット代。

すごいなー。

親指の爪サイズの風さん

オープニングから歓声がすごい。
アリーナ席の前方は携帯の撮影の光が結構多く、
後方は踊ってる人が多かった

曲も切れ目がなくするすると次の曲へ。

川の流れに流されているみたいに、
緩やかに、風さんの世界に流されていく。
ただただ、心地がいい。
身を任せて踊ったり聞き惚れたり、わらったり、さけんだり、見とれたり優しい感情で心があちこちに揺れる。

あっという間に後半。

ホイットニーヒューストンの“I Have Nothing”をカバー曲をピアノで演奏。

私の後ろのマダムは曲がわかると風さんの伴奏に併せて気持ちよさそうに歌う。
マダムだけじゃなく、観客全体が歌う。
すると風さんは
「わおっ、みんな歌が上手」
と言うと
観客はわっと喜び、そしていつのまにか、
全世界で大人気の「死ぬのがええわ」のイントロへ
後ろのマダムも「わー!これ好きよー!!」一緒に歌う。
もちろん、他の観客も。

そのまラストの曲「まつり」のイントロ。
マニラバージョンが始まると会場はさらに盛り上がる。
一段前のずっと携帯で撮影している髪の青い女の子も携帯片手に「まつり」のダンスを踊ってた。

アンコールはないので、終了となるのだか、歓声がなりやまない。
アンコールの声援。

風さんは「もう、みんな、うるさいようっ」みたいなことを言うと、
「わっ」とみんなが、笑い、もっともっも大きな歓声になった。

風さんはそのままピアノへ、
普段アンコールをしない風さん、
歌うのは
「さよならべいべ」のワンコーラス
会場みんなでさよならべいべを歌い、
ニコニコわらったままステージ裏へ、去りぎわにバイバイと手だけ残す。

ダンサーさんとの掛け合いもかわいい

となりの「結束バンド」(アニメぼっちざロック)のTシャツを着ている黒髪のイケメンおに~さんは「ふふ、かわいいね」みたいなことを彼女と話してる

あっという間の2時間。
出口に向かう人達はみんな笑顔
どの国の人かもしれないけど、
年齢もバラバラだけど、顔は笑顔で体はウキウキしてた。

とにかく、
夢のような時間でした。

カッコいい風さん


迷子になっちゃった

あっという間に時間は過ぎて
ただただ、幸福感に満ち満ちた時間。

ほぅーとしながら夢心地。

沢山の人達が溢れている。
人波の中で、「あっちから帰ろう」と夫が言った指さした方を向いて、
振り替えると夫がいなかった
一瞬のことだ。

あれ、あれ?
どこいった?
くるくるまわる私。
あ、あっちかも!
慌てて追いかける。
急いで歩き出し、人の波に流されて行ったら知らない道だった。

夫とはぐれてしまった。

そんな時は携帯で「いま、どこ?」と連絡すればいいのだが、
そうははいかない。
なぜならモバイルWi-Fiを夫が持っていて、
私はその電波を受けて携帯を動いているから。
私の携帯がつながらない。

まずいな。
夫はきっと元の場所でまつだろう。
いそいで、出口に戻るが、人混みでまったくわからない。

やばい。
夫は連絡とれない私を心配するだろう。

夫より先にホテルに戻り、ホテルのWi-Fiから連絡をしよう。

方向音痴の私が唯一わかりやすかった
帰り道を思い出してずんずん1人であるく。

この丸いのが道しるべ

幸い明るいし、治安はいい所なので、こわくはない。
少し薄暗い、人通りの少ない道にはいると、子どもがまとわりついてきて、お金をせがむ。 

前日の路上生活の家族のことを気にかけた気持ちなんてとうに忘れ、
ガン無視して、
早足でずんずん歩く。
ホテルのロビーに到着し、急いでLINE にメッセージを残す。

が、既読されない。
ま、すぐに既読されるだろう。
すこし待とう。
5分たっても10分たっても既読されない。

え、大丈夫? 逆に心配になる。
何度も電話のコールをするもまったく気づかれない。
なんなの?
何か巻き込まれてしまったのかな?
怖い想像を打ち消して、ふぅと呼吸して瞑想を少しする。

40分たっても既読されない。
ロビーから帰ってくる人をみながら、
もし、大変なことになったらと想像すると、ぞわっとする恐怖がでてきた。

そして、今朝夫が変な夢をみたと言ったのを思い出す。
夢の中では私達はもうすぐ結婚という関係。
が、しかし
私は7股、浮気相手が7人いて結婚前に
私がどこかへいなくなってしまった。
という夢だったそう。

朝には夢の中の私はずいぶんやり手だねー。
なんて笑っていたのだったが、
迷子の予知夢だったのか?

しばらくロビーからずっと外を見てると、
馴染みのある、肩を怒らせて歩く姿を発見。

「なんで元い来た道へ帰ろうと言ったでしょ!!」いつもの怒り口調になっている。

夫は来た道を何往復もしたそう。

元来た道といわれても、今朝も同じような道をあるいていたので、どの道からきたのか覚えてない。

とにかく、
あちこちさがしたらしい。
「迷子になったら元の場所にいなさい!」
とむっとしながら言われた。

私は心の中で
「携帯みなさいっ!」と言いかけたが、
喧嘩になっても面倒臭いので黙っていた。

夫とは迷子の件で一瞬険悪になったが、
ライブのほとんどを撮影してくれていた。
ファンじゃないんでね
とのこと。
ホテルにもどり、先ほどのライブを視聴。

夫にライブを楽しめた?
と聞くと、
「あんたみたいにキャーキャーいうファンではないけど、ぼぼ知ってる歌でたのしかっよ。
最後のほうのピアノでひく、これ、これ好きだな」

夫が見せたのは


「満ちてゆく」

これね、
風さんが初めて作ったラブソングなんだよ。
と教えてあげようかと思ったが、これも黙っておいた。

夫の撮影したアングルは面白く、
大型モニターと小型モニターそして、本人も小さく映っている。

風さんのライブはモニターにそれぞれ異なる映像が映されることがある。巨大モニターを観ていると
本人のパフォーマンスが観られなかったり、
小モニターでは全く違う映像が映されたりとと工夫が凝らされている。

それが一度に見られる貴重なアングルだった。
私が「凄いよー!全体がみられるなんて嬉しい!
YouTubeでもなかなか見られないアングルだよ!」
興奮気味にありがとうと言いうと、

「おれ、撮影代行サービスおじさんしようかな。
ライブの席を2席とって、その人の代わりに撮影する、
時給3000円くらいでいけんじゃね?」

などと言ってヘンなテンションで二人でわははと笑う。

そういえば、3日間夫とよく話したな。
話し相手は夫のみだしね。
こんなに話したのも久しぶり。

プルトップが固すぎるジュースを無言で開けてくれたり、

ぜんぜん開かないのよ。爪はがれるかと思った。

見えない、気づかないちょっとした細かいところを何も言わずにやってくれる。

迷子で離ればなり、最悪のことも一瞬考えた時、なんともいえない気持ちになった。

ぶっきらぼうだけど、優しい人なのを思い出した。

4日目


早朝に空港へ
グラブもスムーズにつかいこなせるようになった。

余ったお金でお菓子やご飯を買う。

鮮やかな色


やる気のないおねーさんがいるお店で食べる
ありがとうフィリピン
貧富の差がある町並み

楽しかったなぁ。

海外でライブに行くなんて想像もしてなかった。
チケットとったり、面倒臭いこと沢山だったけど
それはそれで楽しかった。

NRXかっこよ。

成田エクスプレスのトイレの便座が暖かかった。
凄いよ。
日本。

野菜が圧倒的に体が欲してた

清潔で無駄がなくて、美しい。
美しさを保ちながら、歌を歌いながらコンビニのレジを打っても、微笑んでいられる雰囲気になったらもっと最高な国になるよ、きっと。

ーーおわりーーー

さてさて、 ここまで読んでくださる人はいるのか?いないだろうなぁ。
でも記録に撮っておきたかったので書きました。

もし、読んでくださる人がいるのなら、あなたは心優しい人ですね。
ありがとうございます。
素敵な事が訪れますように。

では、長文失礼しました。


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