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teamK.F.Cでの個人的アイデア出しチェックリスト[発想は構想にありて奇想にあらず]
こんばんは!強制仕事納めも終わり、年末年始はぼんやりしようと思ってます。(今年もあっという間にお正月終わっちゃうんだろうなぁ。。どうせなら家族で遊び狂うか・・・😂)
今回はteamK.F.Cの話をしましょう!
稲澤さんがいくつかnoteで取り上げてもらっていたり、石際さんが技術の説明をしてもらったりしますので、私は kintone hack / kintone show+case unlimited 周りにかかるアイデア出しについて書き留めておこうかと!
もちろんteamK.F.Cとして登壇したアイデアは3人で仕上げたもので、私が全て考えたってことはございません。あしからず!
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3人でチャオしてからまだ1ヶ月ちょいしか経っていないんですよ(ええ・・・
そして年末にかけてサイボウズさんのデイズ振り返り動画も出てきましたね。改めて数人の方からコメント頂きました。
「なんであの突飛なアイデア(ファミコンでkintone)ができたんですか?」と。
まだ見たこと無い!という方はこちらから当日の動画を見ることができます。
キンファミ(kintone+ファミコン連携カスタマイズ)初見の方はいかがでした?
エンジニアの方や業務でkintoneをバリバリ使ったりしている方は少し困惑されるかもしれません😅
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そしてそして、このような企画のアイデア出しについて質問をいただいたところで、私は直感とエモーションが先に立つ人なので
「まあ気分?まあ化学反応?」としか表現できません😅
登壇したアイデアとして、ファミコンに至る経緯は稲澤さんが書いてもらっているのでモリタが今回アイデア出し要員として関わった際、意識していた部分をリストアップして書いてみようと思います。
⬇ご参考までに稲澤さんの投稿
改めてこの記事の対象読者!
”来年はteamK.F.Cをぶち負かすぞ!”と思っていただける方にはK.F.Cの思考パターンの1/3を視察する意味でお役立ち出来るかもしれません!
ぜひ来年のkintone hackにエントリーして一緒に盛り上げましょう!
そして何作ろっかなーと思っている検討中の方にもふーんと思ってもらえれば幸いです。さあ!あなたもkintone hackにエントリー!
参加しないけど見てやろうと思う方!ありがとうございます!
そんなあなたも勢い余ってエントリー!
(そしてまたいつもの散文かい!と思った方は・・・回れ右アンド良いお年を!)
アイデア出しの思い出と私、そしてteamK.F.C
さて改めまして年末の忙しい中読み進める勇気のある皆さまこんにちは!
6,500文字くらいあるのでお気をつけくださいね!
ところで大掃除は終わった?
それでは行ってみましょう!そもそも私が”企画やアイデア出しは大好物!”と言えるのは新卒で入社した会社で技術兼営業として数年揉まれた経験が活きているのかなと思われます。
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朝出社していきなり社長がトップ営業で取ってきた大手企業へのプレゼン予定が告げられ、「えっ今日プレゼンですか?できる範囲でいい?でもあのシステムってまだデモ版で一部の結果がデータベースに書き戻されるだけでぜんぜん見栄えしませんけど??そこをなんとかする??はぁ、、何とかやってみますか・・・。」
という瞬発力を求められるポジションでした。
もちろん出来ない事を出来るとは言えないし、おかしな要件で受注したらば技術部門の室長にお叱りを頂くし、何より先方も期待して待ってるらしいし。。(どんな話ししてきたのよ。。😅)
そして数時間後には重厚な家具アンドどっかで見たことがある高そうな絵画が飾られた応接室へと訪問することになります。
開口一番、
「今日ご説明するシステムの資料はございません!
ですが!開発機そのものをお持ちしました!
これをもとに将来のことをお話しましょう!」
・・・と嫌な汗を流しながらデモをした数々の記憶は今でも夢に見るほどです。まあまあしんどいながらも楽しく充実した毎日でしたね。
振り返ると、毎日がアイデア出しスキルを求められる職場だったと思いますし、なんだかんだ続いたのも自分にとって”業務としてのアイデア出し”が楽しかったということもあるのでしょう。
だから実にteamK.F.Cでのアイデア出しは楽しかった!(証明終了)
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(前置き長くない?)個人的アイデア出しチェックリストはこちら!
というわけで、teamK.F.Cのブレストで気に留めたチェックリスト的な項目をまとめます。
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あくまで私の発想法とマインドの持ち方なのでフレームワークじみた有り難い経典ではないことは予めご留意いただいた上、ご笑納くださいませ!
①アイデアは、結局世にあることの組み合わせと常に意識せよ。
最初から身も蓋もありませんが、結局コレです。笑
組み合わせから考えるのが楽だし、私の場合はこの基本原理から外れるともう迷子になって迷宮入りしていきます。
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ネタだしで苦しむ時、無意識にゼロイチで何かを生み出す高尚なマインドになってないですか?私は軌道をそれると”世に無いものを生み出す”的な思考に陥りがちですが、途中でいかんいかん、もっと志を低くせねばと軌道修正します😅
”こういうのでいいんだよ”ポジションの1,000個のボツネタを出してやろう、くらいの気軽さにしてもいいかと思います。そうすると、何か考えててワクワクする”金脈的なもの”にぶち当たります。最初にオリジナリティを追わないってことですね。
モリタ的発想法としては・・・とりあえず思いついた中でアリなものを「これは面白いな」「使えるかもしんない」と脳内スロットに放り込みます。後述しますが、ここではメモをしない事が重要です。
②フォーカスして、ボカして、またフォーカスせよ
とりあえず一次予選を通過した”まあいい感じ?”レベルのものがモリタの脳内にある大部屋に集められます。
遠くからその集団を眺めていくと、やっぱりイマイチかというアイデアや、なんか面白くないというアイデアなどいくつかは違和感を感じてきます。
遠くから見て、近くから見て、ディテールを見て、様々な角度から見て、そのアイデアの繋げ先を確認するイメージ。実際にプレゼンにこのアイデアを入れた時の違和感をさぐります。
そしてイマイチのアイデアには”キミ、ちょっと違う”と肩を叩き、大部屋から退出いただくのです。(ここまで大丈夫?😅)
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teamK.F.Cでも、思いついた瞬間大爆笑!その後数時間その話題で笑い続けるんですが「んー面白いけどしっくり来ないし、まあ辞めときましょか」なアイデアが星の数ほどありました。
※ファミコンのカートリッジを差し替えると、kintoneでデータ登録できるアプリが変わる、みたいなネタでしたっけね😅
全然関係ないですが「ビールとラーメン二郎は一口目がとりわけ美味しい」という格言を思い出しました。笑
③いけるかも?と思ったアイデアに名前をつけてラベリングせよ
完全に私の持論ですが、公に名を出さずともアイデアに名前をつけておくと効果的にラベリングが出来ます。「■■風○○」「○○式△△」「✕✕版****」などでも十分。
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言うまでもありませんが、ラベリングが機能すると「アレをアレして■■が○○になる、まるで△△のようなネタ」を都度説明するコストが名付けというラベリングにより短縮できます。短縮URL的な位置づけと理解してもらえるとわかりやすいですかね?
頭の中でアイデアの数々を組み替えたりつけたり離したりを高速で回すためにはラベリングすることが効果的だと思います。私の持論として、紙に書くと鮮度が落ちて陳腐化するアイデアってあるよねと常々思います。いやホントに・・・😅
④アイデアが生まれたその場の空気感を記憶しておく
「これだ!」「いける!」「これしかない!!」皆ではた、と膝を打った瞬間は最高ですばらしいものです。(二次予選通過的なイメージ?)
ですが、本当にそのアイデアは素晴らしいクオリティのものでしょうか。
しばらく寝かしておいたり、他のアイデアと繋げてみると「なーんでこのネタが通ったかなあ」と残念な結果になる場合もあり、あの時の熱狂はなんなんだろと思うこともしばしば。
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ただ、その時の瞬間を、景色から周りの人の素振りから高揚感からをぜひ思い出してください、実はあの時の名脇役ネタにこそスポットライトが当たるべきだったのでは?実はあの人があの場で返した当意即妙なあのセリフにこそ鉱脈につながるヒントがあったのでは?センサーが他のものに反応した可能性も確認してみましょう。
このプロセスを通すことである意味アイデアの敗者復活戦が行われるのかもしれません。
⑤パターン出しをしてふるいにかけよ
ようやく決勝戦?
更にこれまでに集めた様々なワクワクを組み合わせます。面白くないかもと思っていたものも引きずり出してきて総当たり戦を行います。ここでも紙に出したり付箋に書きたいけど我慢です。脳内での思考の組み合わせに勝る便利ツールはありません。(あくまで私の場合)
で、何度も組み合わせをして勝ち残った猛者のアイデアたちを眺めてさらに問います。「汝、実現可能なものぞ?」と。
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teamK.F.Cでいうところでは、石際さんがaws上で開発したゲームエンジンとシナリオエディタ(グラシアス)の件はまさしくそれで、kintoneと連携できそうなゲームエンジンはだいぶアタリをつけました。pico8,pyxel,unity….などなど。
そういえばteamK.F.C内では技術検証をあれだこれだしていた時間もわりと多かったですね。。NESOSとかも一応、触りましたし。
RetroPieとかも調べました。楽しかった(語彙力)
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石際さんに不可能はない(恐ろしい)
結果石際さんの作ったフルスクラッチのあれこれがすごかったので、調査した技術は使わなかったものが殆どです。
しかしながら、アイデアを洗練させるためにこれは必要な作業だったと思います。
⑥アイデアを磨くために、場所と相手は厳選せよ
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お見事!世に出して良さそうなものが形をなしてきました。
最高のメンバーで満を持してのアイデアが集まる・・・そうなると、最高の場所で迎え撃つしかありません。そう、合宿です!
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どこに行ってもオーナー感がでてしまう稲澤さん
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エポックメイキングな名案妙案を繰り広げます。
また今回は企画について”予選であるkintone hackまでは、なるべく活動やアイデアは伏せていきましょう”という方向性でしたので、K.F.Cのメンバー以外には極力相談しておりません。
それでもアイデアの断片や反応を探るには外の方々にそれとなく聞きたい。
うーん難しい。それでも口が固いと思われる何人かにはそれっぽい話を雑談してモニタリングさせていただきました(その節はありがとうございました!)
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メタい話とデカ盛り中華料理に付き合ってくれてありがとう!
その際大事なのは、
・出てきたアイデアを壊さない(否定を受け入れないし、相手のアイデアも否定しない)
・役に立ったアイデアにちゃんとお礼を言う
・アイデアを腐らせない(面白くない方向に走らせない、これが一番難しい。)
”他者と会話すること”これは直感を調整いわばチューニングする意味合いがありました。
ずっとキンファミの事を考えてたら何が面白いかが、分からなくなります😅
企画の上では狂気を研ぎ澄ましつつも、外部と接して正気を保っていく必要があります。(アタマオカシナルデ)
⑦採用する直前に、誰かの顔が曇ったらやめておく
アイデア提供者としては、受け取り手の反応が気になるものです。
話しているうちに違和感を感じる事があったら、基本ストップしていました。teamK.F.Cとして、なんとなくでも3人の総意は大事です。
teamK.F.Cでは”あ、なんか説明して変な空気になってきた!これナシにします!”,"ちょいと寝かして後日皆で見直しましょうか"など、3人で持つ場の心理的安全性が担保されているのも活発にアイデア同士を組み合わせて楽しい議論ができた理由の一つだと思います。
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うーん・・・やっぱおもんないように感じたゴメン、ボツにさせてください
⑧メモるのは我慢。記録よりも記憶で勝負!
タスクや決定事項はもちろんメモって管理しますが、私の場合、アイデアだけは常に脳内です。
何度も何度も書いてくどいですがここまでのアイデア研ぎのプロセス、私は全くアイデアを記録としてメモりません。アイデアは揮発性であり、ストックしていくとどんどん陳腐化するからです。一応Google Docsにもメモりますが、メモをする動作をもって話している時の記憶を明確にしたいだけです。(後から見ると実にひどい。何も重要なことは書いていない笑)
※あっ、仕事の議事録はちゃんと取るタイプですので関係者の方はご心配なく、あくまでもアイデア発想の話です。。😅
長期的に議論する内容も、一旦は頭の片隅に置いといて時が来れば自動で処理される(ひらめく)事を待ちます。一度でも考えたり発言したことは、無意識であっても脳のどっかに置いてあり、なんらかうっすら思考され処理され続けている意識で熟成させています。(メモはいらん、メモは。)
忘れるくらいつまんないアイデアならメモしないほうがましですね。
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⑨誰にでも刺さる、は誰にも響かない事を知る
これもごもっともですが、長い期間アイデア出し、アイデア研ぎをするとどんどんエッジがすり減ってきます。
”誰にでも良い”はつまらないので”誰に刺したいのかを明確にして尖らせるポイントを明確にする”ですね。
ここはコンセプトとして3人で色んな場所で議論しました。時に車内、時にサウナ、時に海岸で。。。
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⑩情報には旅をさせよう
説明するのがしんどくなってきました笑
この件はこのあたりを見て下さい😅
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(番外)自分(たち)らしさもだいじ
稲澤さんがちゃんと保管してくれてました!
最初に3人で盛り上がった時のメモを。パソコンも手元になかったのでこれはiPhoneのメモアプリですね。まさしく初期衝動と言えるメモ!
”我々は○○のために△△をする!”と旗を立てること、大事ですね!
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さてまとめに入りましょう
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タイトルの一部にある”発想は構想にありて奇想にあらず”なんとなくつけたサブタイトル的な言い回しですがちょっとだけ気に入っております。笑
奇想天外なラッキーパンチをがむしゃらに当てに行くのでなく、構想に寄り添う形での発想のジャブを打ち何度も積み重ねる、こんな意味合いでしょうか。
直感はわかったから結局何のフレームワークでまとめてる?
鮮度と直感は重視したいところですが、複数人が集まってどうしても文字情報で表現する場合、以下のフレームワークでやってます。
・オズボーンのチェックリスト ないし SCAMPER法
・マインドマップ(XMindいいですよね)
最後にkintoneの事も話したい
”kintone+ファミコン?連携できるのか??”
kintoneはこんな破天荒なアイデアをも内包し、形作ることができる懐の深いツールだと思います。ぜひこれからkintoneを使いこなそうとしている皆さんも自分なりのお気に入りのカスタマイズを施してみて下さい!
来年も3人で全力で楽しみます。2024年のサイボウズデイズにいらっしゃる皆さんのちょっとした楽しみになれば幸いです!
また来年、2024年11月7日か8日?元気にお会いしましょう!
チャオ!