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すれ違う愛


こんにちは!魔タリカ779歳、魂のR指定です!
あの大きな台風ですっかり空気が洗われて、眩しい日差しにほんのり冷気を含んだ空気が気持ち良い季節になってきました。

先週末は、富士山の麓でのセクシャルアルケミスト認定講座2回目の合宿がありました。ちょうど時を同じくして、12年に一度の「いのちの祭り」が開催されていたようですが、私たちの合宿もまた「いのちの祭り」だったなぁと思います。

今回初めて使った宿はちょっとアレでしたが、鉱泉のお風呂は最高!この辺はアトピーの人たちの湯治のメッカになっているそうです。隣のカフェの姐さんが(私より絶対年上だと思う)驚くほどツルピカで、きっと隣にあるもっと強力な鉱泉のお風呂に毎日入っているに違いない、と一人想像を逞しくしました。

このあたりは「明見(あすみ)」という地名なんですが、私は「みょうけん」だとばかり思っていました。明見(みょうけん、またはあすみ)は、北極星と北斗七星を神格化した妙見信仰に由来する地名です。妙見信仰は、古代の中近東の遊牧民や漁民に信仰され、中国に伝わり、仏教に取り入れられて日本に伝わったと言われています。
また、妙見は天空から人を見守り、正しい方角を示し、人の運命を司る神として信仰されました。なんと言ってもタオの神は北極星なので、タオは原初の妙見信仰(宗教じゃなくてね)だと言えるんじゃないでしょうか。
古が呼ぶ声に惹かれて、一度はこの地とご縁を結んでおこうと思ったのでした。

前にも少し触れていますが、世界でも星を信仰する部族がいくつかあります。ドゴン族、ナバホ族、古代マヤにインカ、古代エジプトなどなど、天体や宇宙に対する深い理解と尊敬に基づいた儀式があるそうです。私たちのタオのプラクティスでは「コズミックヒーリング」がまさにそれです。

電車に揺られて合宿やリトリートから戻る時、拡大していた生命エネルギーフィールドも徐々に収縮し、通常サイズに戻っていって、いつも少しだけ寂しい気持ちを味わいながら、一人反省会を開催します。特に今回は2回目と言うこともあり、メンバーの意識の高まりとアウェアネスの安定感、さらにリラックスが共存して、かえって強烈な場をもたらしてくれたと思います。

今回は日本に長く暮らすフランス人の異文化コミュニケーションのスペシャリストをゲストに迎えて「同意」についてワークしたんですが、これは本当によっぽど意識しているとか、特別に訓練を積んでいないと相手の真意を捉えることは難しいのだと再確認しました。

…………………. 続き

今ではセクハラ、モラハラ、カスハラ、いろんなハラスメントが増殖していますが、元を正せば相手が実は何を欲しているのか、どう思っているのかを一方的に忖度して確かめないことに端を発しています。自分の思い込みを「これでいいですよね?」と実行しても、相手が欲っしているものが違うのなら、すれ違いは増えるばかりです。いくら共感力を鍛えたとて、直接確かめた方が早くて確実です。共感は相手と共にあることですが、忖度は自分の内なる物語に過ぎません。

問題はそれを聞かれたところで、自分が何を欲しているのかがそもそもわかっていないけれど、一度「それです。」と肯定してしまえば、後から変更して欲しいと言いづらい場面も多々あります。となれば「まあ、いいか」と安易な妥協的受容に入り、真意からどんどんずれていき、最後はなんでこんなことになっちゃった?ってことですよね。

まあ、セックスの時などはこんな事態が頻発しているのは明らかです。
女性の性エネルギーは「水」、一度冷えたらなかなか温まらないという性質があります。水が冷たいまま手早くちゃっちゃと済まされたりすれば、不満は募るばかり、果ては相手の顔も見たくなくなるなんてことも。

対して男性の性エネルギーは「火」。マッチ箱からマッチを取り出してチャッと擦れば発火しますが、マッチの火では女性の冷たい湖を温めることはできないばかりか、マッチの残数自体が生命エネルギーの量だと言っても過言ではないほどに、社会の中ですり減らしながら生きている人は多いですよね。

カップルはちゃんと話し合わなければ、3年過ぎる頃にはすっかりセックスレスです。だけど、女性は自身の要望を口に出すのはなかなかハードルが高いというのが現状じゃないでしょうか。

少しばかり方向を変えてみると、例えば多くの人は集団の中に入るのが苦手だと口々に言います。だけど人は一人では生きていけず、群れで暮らすことで生存と繁殖を可能にしてき人類の進化という強力な背景があります。
日本のように個よりも集団を重んじる社会では、集団自体を圧力として感じてしまう、いわゆる「同調圧力」が苦手意識を生み出しているのだと思います。
もし、自分は何が快適で、どう生きたいのか、をはっきりと自覚するような「個」を確立した上で集団の中に入ることができれば、たまに集団で行動するのは楽しいものです。私たちはそこで協力や助け合い、共感を学び合います。忖度ではなく、愛からのシェアができればきっと、他の誰かの生き方を尊重しながらも、自分自身を楽しんで生きることができるんじゃないでしょうか。ただでさえ人は聞きたいことだけを聞き、見たいことだけを見ているのだとしたら、その同調圧力も勘違い、自分で(世間が)作り出した幻想かもしれないですよね。

パートナーを探している場合でも、見た目や社会的立場、権威を鵜呑みにせずに本当に誰かと出会うには、まずは自分の「個」を確立する、つまりは自分自身と出会うことです。
そうでなければ、その人とは本当に出会っていないのと同じです。出会っていないのであれば、別れる必要すらもないのです。

タオは、人生の迷子になっている時、右も左もわからないような暗闇にいる時こそ、天を仰いで北極星に導きを求めなさいと言います。
人生を揺れて迷って中心を取る。真っ暗闇の中でこそ、進むべき方向が示されるのです。

Love♡

Tarika

2024 / 9月4日発行メルマガより

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