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なぜ女の敵は女なのか

こんにちは!魔タリカ880歳、魂のR指定です。

毎日暑い!猛暑ですね。だけど、風は少しずつ乾いてきて、時たま冷んやりとしてきたのを感じます。どんどん天候は鮮烈に、強烈になっていますが、特にこの季節の移り変わる時期、まるで魔術師が杖を一振りしたかのようにくるっと変わってしまうから、風を感じていようと思います。

今日はまた長いんだけど、おヒマな時間にぜひお付き合いください。

「うちなる女神」という、ギリシャの7人の女神を題材にして、女性のタイプを探るというワークの復活を目指して打ち合わせが進行しています。(再編中につき、サイトからも消えています)これをやってる時、何が楽しいかといえば、ゴシップみたいな話の中にさえも、聖なる次元が存在しているのを見ることです。

先日、友人のあるFB投稿に出くわしました。

女子オンリーの朝ヨガにノーブラで行ったら注意を受けて、バカー、バカじゃないの、って半べそかきつつ連呼してる記事です(注:このシェアはご本人の許可をいただいてます)。風紀委員か?みたいな人、いますいます。

自粛警察に着物警察、そしてノーブラ警察ですね!

ノーブラチェックして喜ぶのは男性、警告するのは女性です。ノーブラは気持ちいいんです。男性の乳首が透けてても誰も文句は言わないのに、女性だとダメなんでしょうか?なんであれ、セクシャルなものは人の心を揺さぶります。この話、実は典型的な「うちなる女神」ネタで、愛と錬金術の女神アフロディーテと、結婚と妻の女神ヘラの物語なんです。

ノーブラで出かけていく彼女は、愛と錬金術の女神アフロディーテ。溢れる美しさとセクシーさで男性を次々と魅了し、多くの恋愛遍歴を持っています。自分が惚れ込んだものは男だってモノだって、それが最高!アバタもエクボみたいな。

ヘラという結婚の女神は、オリュンポスの最高神ゼウスの配偶者です。ひどい浮気者でモラハラ、DV夫のゼウスに苦しめられ続けるんですが、夫には一言の文句も言わず、相手の女に嫉妬の炎を燃やし、素早く復讐します。彼女は「結婚する」ことが人生最大のミッションで、「結婚生活」の維持が人生の最優先事項、婚姻関係を危うくするような要素はことごとく潰しにかかります。上記ケースでは、相手が誰か、なんて関係ありません。世の夫たちを惑わすような女は全て悪で、行儀、教育、上品さの点で自分よりも劣る、と信じているのです。現代のヘラ達は、匿名の通報など、顔を隠した影のアクションを得意としているのかもしれません。噂で聞きましたが、呪い市場は常に賑っているようですよ。(今、ふと誰かの顔を思い浮かべた人もいるはず)

さて、ここに聖なる次元を見いだせるんでしょうか。

ヘラの名前は「 Hero・ヒーロー」の女性形で偉大なる淑女であり、銀河・ミルキーウェイはこの天の女王の乳、ミルクがほとばしり出たものだと言われています。彼女のシンボルがユリの花であることを考えると、聖母マリアと元型を共有していますが、同時に最も破壊的な女神だと言えます。女性が「女の中にいるのは怖い」という場合、大抵はヘラタイプの女性のことをさしていると思われます。

ヘラは父親クロノス(男性原理社会)に飲み込まれ、救出されて後、養父母に育てられ(辛い幼少期)、ゼウスに騙されて略奪結婚....結婚してても全然幸せそうじゃありませんが、これは男性性に飲み込まれた女性性の物語なんだ、と思うと合点がいきます。ヘラの眼中には力、権威、地位を持つ男性しか映りません。天の女王である自分の権威の代わりに「相手を所有」して自分の権威とする、投影です。

ヘラは相手に明け渡した自分の権威を取り戻して、統合しなければなりません。女神は結婚制度に反対だったと言います。何故ならば「命の法則に反する」から。ヘラが産んだ子供達は「恐怖」と「戦い」そして足の悪い子です。

遠い昔、母系の社会から男性性社会に移り変わった時に、女性たちが感じた恐怖と戦い、うまく歩けない男性性社会を象徴している物語なのかもしれません。ギリシャ神話は、ちょうど女神たちが男性の付属物になった直後の物語です。どんな国の神話もきっと、未来を生きる私たちへの手紙に違いないと思うのです。

Love♡

Tarika

2020 / 8 / 20 メルマガより

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