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千の名前を持つ女神

こんにちは!魔タリカ766歳、魂のR指定です!
セクシャルアルケミスト認定講座のためのミニワークショップが終盤に近づいて来ました!

普段サンクチュアリなどのリアルワークショップでは、ひたすらワークしてシェア、ちょっぴりレクチャーみたいな時間配分です。
ここはどうしても説明せねば、というところだけですね。
ワークの中では私の小さなレクチャーなんか、汗や涙、鼻水と一緒にみんな流れていってしまいますw ま、それでいいんですが。

そんなことで、オンラインでは今までお伝えしたかったことなど、思いの丈が炸裂して口が滑りまくります。それはそれでまた厄介ですよねw
うーむ、このバランスの舵取りにはいつも悩まされます。

身体の感覚を感じることと、左脳的な理解をつなげることは、人間本来の身体機能と無意識、そして社会通念や常識の2重構造になった意識の扉を開くことです。こりゃもう一生かかって取り組む仕事なんだと改めて思い知る今日この頃です。

さて、前回のメルマガで書いた「老害」ですが、多くの方に興味を持ってもらえたみたいで嬉しいです。
少し前までは「更年期」と「老」の話題は人気がなくて、書籍も売れなかったそうですが、人生100年時代がより身近に切実に迫って来ている今、どう生きて、どう老いるのか、そしてどう死ぬのかなど、もう誰も知らんぷりはできません。

「生老病死」は人生で避けることのできない4つの側面で、変わりゆく季節と同じく、いいことも悪いことも来てはまた過ぎ去るように、次の季節は必ず到来します。それぞれの季節ごとに、深く味わって向き合うことは、内なる慈悲や知恵を培うことにつながります。
とは言え美容畑出身の私としては、惰性で「老い」に翻弄されてるわけには行かないので、色々とエクササイズやお手入れに勤しんではいますw それにしても、心も身体もしっかりと向き合えるのは、健康で特に問題のない時なんですよね。

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三相の女神は、巡る季節(人生の生老病死、運命、時)をも象徴しています。知恵と共に破壊や死も司っていたのは、娘ー母ー老婆の三相の女神のうち、太女神としての老婆でした。東洋ではカーリー女神として、ギリシャ神話ではミネルヴァアテナメーティスソフィアメドゥサとして象徴されます。(メデューサについては前に「メデューサ・至高の知恵」というのを書きました。よかったら読んでね!)

ギリシャ神話で母の女神に象徴される代表は、デメテールです。
銀河鉄道999(古い??)のメーテルの由来は、デメテールだとか、知恵の女神メーティスだとか、賢女で女性の医療術の女神メーデイアだとか、諸説様々なんだそうです。なんであれ、メーテルの元型は女神だってことです。
キリスト教になる前の時代、先史時代にはたくさんの男神、女神が存在していて、どれがどれだかほとんどカオスなので、もうどなたでもいいです!と言いたくなりますよね。

だけど、実はどの女神も(男性主導の時代になってから)原初の太女神の役割や性格が分割されて各地に散らばっていった姿なのだと言います。

老婆の太女神カーリーは「千の名前を持つ女神」と言って、
サラスヴァティー、ラクシュミー、ガーヤトリー、ドゥルガー、アンナプルナ、サティー、ウマー、パールヴァティー、ガウリー、パガラ、マータンギー、ドゥマヴァティ、ターラー、バイラヴィ、クンダリニー、パルガ、デヴァタなど、それらの名はすべて同じ女神の異名で、太女神カーリーのことだったのです。カーリー女神は「唯一者」であると同時に三相一体の女神であり、存在の「生成変化」そのものを意味しています。

カーリー女神の「母」神としての側面は「慈愛の宝庫」「世界に生命を与える者」、「生きとし生けるものの生命」と言われています。
あの恐ろしい姿から滲み出る底知れない力強さ、壮大さに触れると、ゾクっとする身震いと共に、身体の奥底から湧き上がってくるパワーを感じるんです。不思議ですよね!


『なぜなら、カーリーの世界は永遠に生き続ける流動体であり、
万物はそこから生まれて再び消滅するという、果てしない循環をくり返していたからである。カーリーから生まれ、カーリーによって貧り食われた神々は、カーリーに向かって次のように言った。

「おお、母なる女神よ、世界の根源にして母なる御方よ。
御身こそ、唯一の原初の存在であり、無数の生き物の母であり、
神々をも作りたまいし女神である。創造者ブラフマー、維持者ヴィシュヌ、
破壊者シヴァたちも、御身が作りたまいしものなり。
おお母なる女神よ、我は我が言葉を清めて、
御身への賛歌を唱えん」

バーバラ・ウォーカー


この世界はカーリー女神の創造の言葉、オームΩから作られたのだそうです。最初の創造ロゴスは、暗く、液状で、攪拌運動が見られます。日本の創世神話でも、イザナミとイザナギが天沼矛で液体を撹拌すると、国が生まれたのでした。
これは「永遠の流動」と呼ばれ、母神の血、例えばカーリーの血の海、女性の経血であり、女神の(女性の)子宮の中を連想させますが、この血液こそが叡智の源だったのです。

古事記も後の世にだいぶ改変されたと聞きますが、日本の大地は太母神イザナミの血液から出来上がっており、私たちはみんなイザナミの娘であり、息子であり、彼女の叡智をも分け与えられているのだと思うと、深く大地に根付いていく感覚が、いともたやすく感じられると思いませんか?

見目美しい女神も素敵なんですが、源へ、ソースへと女神たちの痕跡を遡っていくと、恐ろしげだけど、慈悲深いという千の名前を持つ唯一の女神へとたどり着くのでした。
一人の人だって、様々な顔を持っているはずです。優しい顔、穏やかな顔の裏には厳しい顔、秘密の顔があるんじゃないでしょうか。
一つの顔だけで生きていると、生きづらさや鬱などがやってきます。
自分自身の様々な顔の存在を感じていくと、三相一体(娘ー母ー老婆)の統合へと、自然と導かれていくような気がします。

あ、また喋り過ぎてしまったみたい!

Love♡

Tarika

2024 / 3月1日発行メルマガより


千の名前を持つ女神

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