#128 おい、ハト！！！！！

鳥は逃げる

そう、私の知っている鳥は逃げる

歩いていて、鳥を避けたことはない

自転車で走っていて、鳥を避けたことはない

なぜかというと、鳥の方が逃げていくからだ

自分の何百倍も大きい人間に近寄らず逃げていく

だから、私が鳥から逃げることなんてなかった

私の家の周りにいるカラスだって逃げる

だけど、逃げない鳥がいた

教習所に向かう道の途中

駅沿いをずっと走る道がある

隣がすぐ公園で街路樹がある道

とても走りやすい

歩行者が少なく、とても良い（もちろん自転車が走っていい標識ありますからね😅）

のんびりサイクリング気分で走る私

信号にも引っかからず、すごく気分が良い

ちょっと先を見る

あ、ハトがいる

あ、3羽いる

何食べてるんだろう

だんだんハトに近づく自転車

こちらはハトが飛ぶだろうと思い、スピードは緩めない

そして、ハトとの距離が約2メートルになったときに気づく

あれ、逃げなくね？

さて、自転車の停止距離はどうなんだろうとピンチの時に思ってしまう

反射で目をつぶりブレーキを思いっきり握る

急ブレーキが効き、自転車が止まる

おそるおそる前を見る

3羽のハトが自転車の50センチ前でこちらを見ている

逃げろや！！！！

引かれるところでしたよ、あなたたち！！！！！

その後も全然どかないハト

道はそこまで広くないので自転車を降りておそるおそるハトの間を通り抜ける

後ろを振り返ると、あのハトたちはこちらを見ていた

少しかわいいなと思いながらまた自転車をこぎ出す

そして思ったことがある

いや、待てよ

ハトは歩行者扱いで、私が徐行すれば良かった？