#9 吃音と向き合って前向きに生きていく
No.9
#8を読んでもらった人からすれば、今日の話題、重くないか??と思われてしまいそうですが
私のためではなく、これから出会うであろうあなたのお友達のためになったらと思って書こうと思います。
もし、吃音の方と関わることがありましたら、この記事を思い出す、読み返してくださると嬉しいです。
本人はいたって心も体も元気ですのでご安心ください!
みなさん、吃音って知ってますか?
私は昔から吃音があり、その中でも難発、連発の症状があります。
基本的に明るいからか、ポジティブだからか分かりませんが、吃音が原因でいじめられたことなんて一度もありませんでした。
なんて恵まれた環境なんでしょう!
ただ傷ついたことはたくさんあります。
友達からなんで喋るときにどもっちゃうの?なんていうのは慣れたものです。
本当のことを教えてあげればいいだけだから。
ただ、これだけは傷ついたんです。
小学生のころ、音読の宿題がありました。
まあもちろんどもるわけで、、
いつもはお母さんに聞いてもらっていたのですが、その日はたまたまお父さんに聞いてもらうことになりました。
今でも忘れない。アメンボ赤いなあいうえお のやつ
あ行が特に言いづらい私にとっては鬼畜でしかないスタート
あ、あ、あ、あ、あ、あっめんぼ赤いなあいうえお
なんとそこでやり直しという声が!
いつもやり直しさせられないのに!
まだ先は50音だから長いのに!
どもるたびにやり直しさせられ目からは涙が、、
お父さんが妥協して終わった音読
緊張するたびに、追いつめられるほどに出ない声
最後に一言「そんなんじゃ一生治んないよ」
ショックだった。すぐには治らないって知ってたから。大人になっても治らない人がいるって知ってたから。症状がひどい自分はその類にいることを小学生ながら知っていたから。
身近な人からそんなこと言われるんだって
やっぱ子供がこんな話し方で気にしてたんだって
誰も待ってくれてないんだって
悔しくて悲しくてもう何が何だか分からなくて夜まで泣いた。
今でも許してはいない。
分かってるよ、看護師になってもこの症状とは付き合っていかなきゃいけないこと。
本人が一番分かってる。
吃音だって知って一番絶望したのは私なんだから。
周りみたいに流ちょうに話したいって心から思ってるの私なんだから。
一度でもいいから詰まらずにすらすら言葉が出てくる快感を感じてみたいって
人前で話すの本当は好きだから吃音がなかったら劇だって発表だってなんでもやりたいんだから
吃音がなかったら面接練習なんて一ミリも苦じゃないんだから
ピアノを弾くときでさえ、体がどもる
弾けなくなる
体がぎゅっと固まって、吃音で言葉が出ないときみたいになる
少しの間だけでもいいから、私も皆みたいに話したいな
書き物が好きなのは唯一、どもらずにスムーズに自分のペースで想いを伝えることができるから
なんか暗い感じになっちゃったけど今日も私は明るく元気です!
吃音もちの子たちへ
悲観しないでください。わかってもらえる人だけを大切にすればいいです。
いじめられたら、嫌がらせを受けたら、信頼できる大人にメールでもいいから相談するんだよ
私に相談してもいいから
誰かに話したって治らないって言われるかもしれない
治すために話すんじゃなくて、いつも会話の中で言いやすい言葉に置き換えるために頭をフル回転させたり、体育のダンスのテストで名前を言う時にヒヤヒヤしたり、面接が試験科目にあるっていうだけでショックを受けたりするのを打ち明けて共感してもらえたら少しは仲間がいるって思えるんじゃなかな
吃音を持って生まれたことに後悔するんじゃないよ!
大丈夫。
もし、吃音の人が周りにいてどうしていいかわからない人へ
聞いていて不愉快かもしれない、聞き取りづらいかもしれない
いないとは思うけど、それを真似して馬鹿にするなんていうのは絶対にやめて
誰にでも苦手なことはある
たまたま話す分野で苦手なことがあるだけ
馬鹿にしないけど、どうしていいのかわからない人へ
急かさないでいつも通り、話を聞いてほしいです。
顔をしかめたり、気まずそうな顔をされると、吃音の人はすぐに気づいてさらに緊張したりしてしまいます。
ただ一緒にいてくれるだけで幸せです。
何かしてあげたいと思う人へ
もしいつも一緒にいて、この言葉言いづらそうだなっていうのに気付けてきたら、発表の時とかに言いやすいセリフを用意したり変更してくれたら嬉しい限りです。
自ら吃音について調べて理解を深めてくれるだけでも十分です。
吃音にはいろいろなタイプがあって、私が代表して喋るなんていうのはおかしいけど、吃音をもつものとしてこんなこと思ってます。
わがままなんじゃないかっていうぐらいお願いをしてしまいましたが、吃音の人がこれらのことを全部思っているわけではないです。
近くに吃音の人がいて、聞けるようならその子の吃音について聞いて見てください。
私がお願いしたこととは真逆のお願いをされるかもしれません。
ただ、みなさんには世の中には吃音というものがあって、生きづらいなと感じている人がいるっていう事実を知ってほしいです。
長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
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