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#57 委員会決めのトラウマ
この前、新年度の委員会決めがあった
私のクラスの人数的には1人2つ委員会に所属しなければならない人が10数人でてきてしまう
2つやる覚悟はできていたので目星をつけていた委員会に手を挙げて奇跡的にじゃんけんなしで入ることができた
そして、みんなが1人1つ委員会に入った時、卒業関係の委員会が多く残っていた
私は2つ決まっていたので、早く1つしか持ってない人挙手しないかなぁなんて思っていた
だけど、数分後には私が手をあげて3つ目の委員会に所属していた(去年も同じようなことが起きて3つ所属していた)
なにがあったか、今日は書いていこうと思う
時をさかのぼること5年前
中学校に入学して数日後、委員会決めがあった
私たちの中学校は学級委員がとても大切な役職で適当に決めてはならない暗黙の了解があった
男子の学級委員から決めるらしく、先生が候補者を募った
一人も手を挙げない
これは自主的に出るまでやめないと先生が言う
5分経っても誰も手を挙げない
すると、こんなの初めてだ。こんなひどいクラスなのか。信じられない。と50代の男性の担任の先生が怒鳴って出て行ってしまった
小学校の時から怒鳴っている先生は見たことあったが、こんなに怖い先生は初めてだった
自分が怒られているわけでもないのに手が震えて、呼吸が浅くなっている自分がいた
男子が動いて、俺がやるよと一人出てきた
その男子が先生を呼びに行って先生は戻ってきた
戻ってきて 女子は?さすがに出ないなんてことないよね?と先生が言う
次の瞬間、震える右手を私は挙げていた
学級委員なんてやるキャラじゃないのに
後期の委員会決めも前期の委員会決めがトラウマになって結局手を挙げる
一年後、担任の先生が変わって優しい怒鳴らない女の先生になったけど、どうしてもトラウマがなくならなくて、結局三年間やっていた
だから、学級委員がない今の高校の委員会決めでも私の心拍数は上がる
担任の先生が誰か卒業関連のやつやってくれない?と優しい口調で言う
みんなは お前やれよー えー俺、受験あるもん この委員会、雑用じゃん
と楽しそうに話している
私は呼吸が浅くなるのを先生や友達に気付かれないようにマスクの下で必死に息を整える
でも先生が 誰か というたびに心拍数が上がって手が震える 酸素を吸っているはずなのに、どうも酸素が体の中をうまく回らない
気づいた時には私の右手は挙がっていた
クラスのみんなは優しいーだの助かったーだの感謝の言葉を言ってくれる
やっと体に酸素が回る
3つ委員会に入ったことは何も後悔してない
いい経験にはなるから
ただ、こんなに体の調子が悪くなるのだけはどうしても受け入れられない