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いよいよ、嗜好品となるネクタイ。

時代の流れに沿う形で、私の勤め先も、勤務時間帯の服装に関する規則が改定され、ひらたく言えば、平時はネクタイをしなくても良いということになりました。

必ずしも広い世界の話ではないものの、聞いてる限り、フルリモートの仕事もまた増えている(リモートへの再回帰)そうなので、ネクタイ市場は、さらに縮小の一途を辿っていくのでしょう。

当然、着用が社会通念上マストになる場もまだまだありますし(99%は人より様式美を大切にするという無意味な老害思考の残滓)、タイドアップによる武装が自己の演出強化となる場面はありますが、むしろ今やネクタイは、オシャレアイテム、嗜好品としての役割が強くなっているのではないか、と感じています。

世間で「クールビズ」が導入されたのは、たぶん05年だったはずです。私が今の職場で働くようになって、まだ何年目かの頃。

なかなか、画期的な試みだったと思います。
この頃からみんな、こぞってネクタイを外し始めました。

ただし、自分の中ではネクタイは、昔からわりと嗜好品扱いなので、よほど暑い日でなければ外すことはありません(今はオフィスカジュアルというか、夏はそもそもポロシャツでの勤務も認められるようになったので、必ずしもこの限りではないですが。)。

そんなわけで、今日はネクタイについて。

とはいえ50本近くあるし、そもそも気に入ったからこそ買ってるわけで、なかなか序列付けも難しい。

「ハイブランド」のものであるか、「専業系」のものであるか、「国別」ではどうか、という分け方も、あまりしっくりこなかった。

なのでまあ、ざっくりと、今の段階で特に良いなと思ってるものを。

紹介しているアイテムの柄や模様はともかく、ブランドに関しては、服好きのお店の人が普通の人に対して推してるものと、さほど乖離もないはず。

ちなみに一番本数を持っている、一番のお気に入りのブランドは「フランコ・バッシ」です。今日のエントリーからはあえて外しました。

ようやく本題へ。

「ルイジ・ボレッリ」ペイズリー柄

色柄含めネクタイの理想形

「ルイジ・ボレッリ」は、ナポリシャツの代名詞。イタリアのシャツメーカーの頂点に君臨しているか、または頂点を構成する何社かの一角を占めています。

ネクタイもさすがで、縫製技術であったりアイロンワークの巧みさ云々みたいな解説は書かないのですが、まあ、問答無用にかっこいい。

「フマガッリ」小紋

なんというか、実物は高級感がすごい

フマガッリ。同じくイタリアは、ミラノから。ネクタイ屋としてスタートして、もうすぐ創業150年となる業界の大御所。やはり問答無用にかっこいい。ちょっと短いけど。

「エルメネジルド・ゼニア」

ゼニアのタイ3本のなかで一番お気に入り

やはりイタリアの「ゼニア」は、高級スーツ生地の代名詞。ちなみにゼニアの生地で作ったスーツと、ゼニアのブティックで作るスーツは(価格と価値が)全く別物。

それはともかく、さすがのゼニア。↑の2本と違い、10年くらいはローテの柱だったので、結構クタクタになりましたが、いま締めてみてもカッコいい。

「ホリデー&ブラウン」

遠目には赤は目立たずなのも良い塩梅

英国ブランド。
最近、評価が上がってきてますね。

画像は、08年に、30歳祝いの誕生日プレゼント(いや、29歳やってんけど。)としていただいたもの。今になってこのブランドを選んだ当人のセンス…推したお店の人のセンスに脱帽です。

細かなところでほつれはありますが、15年締め続けてもほとんど劣化なし。さすが。

「ドレイクス」

正直、ドレイクスはあまり推しではない…

ご覧のとおりのニットタイ。
「ドレイクス」の創業自体は70年代後半なのだけど、経営方針が変わったのか、ブランディングを上手くやってるのか、10年ほど前からあちこちで台頭し始めた、英国の昇り竜。

巻き物にせよネクタイにせよ、確かにパッと目に留まる商品のタグを見ると「ドレイクス」だったりすることも少なくないけど、30年後、今のプロダクトの評価はどうなっているだろうか。

「フランコ・バッシ」とビンテージネクタイと、その他ネクタイに関するあれこれは、いつかスーツ回かシャツ回かの場でちょっと触れようかな、という感じです。

          *

さて、他人のネクタイ事情について。

もう、端的に。

まずひとつ。だらしなく締めるくらいなら、いっそ外したら?と思います。見苦しいので。

彼はいつ見ても本当に小汚ない。

次に2つ。よく言われるディンプル(ネクタイの結び目に作るシワ。↑の「フマガッリ」や「ゼニア」の着画参照。)に関しては、ソリッドタイ(無地)や控えめの柄のタイを着用ときには作るようにしています。

ソリッドタイをつけている人のネクタイにディンプルがないと、「中学の制服かな?」と感じます。

シワは顔だけでなく、ネクタイにも作ることで大人の主張ができるのですね(意味不明)。

それにしてもソリッドタイ、異常に流行ったよなぁ。今も流行ってんのかな。洒落てる人で身につけてる人は見たことないけど。それは言い過ぎか。

話は戻り、柄のネクタイは、柄次第。シワが邪魔だなぁ、違和感あるよなぁ、というときには作りません。
↓これとか。

着用は「ジョン・コンフォート」のド派手ペイズリー

さて、上述のとおり、(少なくとも私の中では)嗜好品となったネクタイ。締めてみたいブランド、まだまだあります。

ネクタイに関する嗜好はかなりイタリア寄りみたいなので、イギリスの名品も試してみたい。

そう、いわずもがな、の「ターンブル&アッサー」。


ジェームズ・ボンドも愛用していた

役者の実年齢はさておき、ジェームズ・ボンドって45歳くらいの設定だよね?
よし、大丈夫(意味不明)。

そんな感じです。

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