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【林芳亨】巨匠と、デニムの履き方について思うこと。
何日か前にあげた「革靴とスニーカーの話」という文章に、名古屋のセレクトショップの方が「いいね」を下さったこともあり、そちらのお店様のnoteの記事を何本か拝見したのですが、今は後述のアークテリクスなど、高機能アウトドアウェアをミックス、または主体としてコーデを組み立てることを、今は「街テック」と呼ぶのですね。
数年前に、「アーバンアウトドア」と呼ばれていた概念の、現在地を指すものでしょうか。もしかしたら、お店様の造語かもしれませんが。
洋服は昔から好きなのですが、ちまたのカジュアルウェアにおける最先端の流行に詳しいかと言われれば、全くそんなことはないだけに、よりソリッドになっていく街テックに、「こういう若い子、いるよねー。いいよねー。」という、ちょっとした嬉しさ覚えました。
アウトドアブランドのウェアを街着に落とし込むこと自体は、それこそ自分が生まれる前からありましたが、先に述べた街テックと呼ばれるほどにハイテクなアウトドアギアを、カジュアルに融合させるようになったのは、90年代の前半、中頃くらいからではないかと思います。つまり、自分たち世代(と、その少し上。)。
当時で言うならチノパンや濃紺のデニム、レッドウィングのアイリッシュセッター、コンバースのチャックテイラーといった、100年は定番と呼べるものに、パタゴニアのスーパーアルパインジャケットやダスパーカーを合わせる、みたいな感じですね。
そんなコーデも、今の価値基準に照らせば、さすがに重たいというか、こってりとし過ぎだし、そんな人を見掛けることもありませんが、とはいえ今の最先端の街テックを40過ぎの自分がすると、それはそれでコスプレ感が拭えず、なのは、ちょっと寂しいところです。
服はピカピカでも、肌はシナシナですからネ。
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