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裏社長室(第24回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第24回)の感想等です。

緒乃さん小説家デビュー後初の配信でしたが、小説そのものの感想等はもうちょっと時間をおきましょう、ということで、無事、小説家デビューを果たされた緒乃さんの呼称問題が話題になっていましたね。

実は少し前に「もう気軽に緒乃さんとは呼べませんね!」という書き込みに対して、「さん付けで!」というレスをいただいていただけに、今日の配信での「先生と呼ばれるのも仕方がないのかな…」という発言を聞いて、おや、と思いました。あっ、これ書いていいのかな。

これらの問題に関しては、結構以前から、思ってたことがあったんですよ。

いきなり話は逸れますが、私は教職員でもないし、議会議員でもないし、士業免許も持っていないので、普段、先生と呼ばれることはありません。

他方でそんな私も、空手の世界では師範代の免状を得ているので、宗主的な人のお付きだったり名代のお付きだったりで他流派・他道場の方とお会いすると、「先生」と呼ばれる機会の方が多いわけです(師範からが先生呼びの対象となる方が多数派かと思いますが。)。

大人になってからも空手、特にフルコンタクトやその派生形を続けられている方は重々ご承知かと思いますが、この業界、もう、ドロッドロというか、人間関係、道場・団体関係がばちくそ複雑で厄介なんですよね(伝統派空手の方々はそのへんに限ればちゃんとしている印象。)。

そういう背景もあるので、お前らくらいのとこの、しかも師範代ごときの私を先生と呼ぶのは、自分たちの沽券にかかわる(悪意ある推測)とかで、「くん」や「選手」とあえて呼ばれることもまた、なくはないのですが、まあ、顔とか義理を立てる世界でもあるので、互いが上辺をなぞるくらいの関係性であれば、「先生」呼びが普通です。たぶん。

最初はやっぱり、凄くイヤだったんですよ。たとえば一回り以上年上の人と、マジメな顔して互いにセンセイ、センセイ、と呼び合うのは、年少者としては甚だ辛い。
単なる敬称であることは承知の上でなお、アナタに何も教えてないし、教える機会も教わる機会もないしなぁ、みたいなのもあるし。

そもそも、傍目に痛いじゃないですか。国会議員が互いを先生と呼んでるのを聞くと、ぶっちゃけめちゃくちゃ気持ち悪いじゃないですか。
医師同士、弁護士同士とかのやりとりも、聞いてる方は非常に痒いし、強烈に鼻白む(たぶんに腹の探り合いや値踏みはあろうにせよ。)し。

ただ、「地位が人を育てる」というのはあながち間違いでもないというか、「先生」として恥ずかしくない振る舞いとかしなきゃいけないな、と思うようになったのも事実なのですね(ちなみに空手の先生たちと先生と呼び合うことから得たものは結局何もなかった。)。

というのも、少年部の親御さんからすれば、師範の下にいる私も先生なわけです。なので、「先生、お疲れ様ですー。」みたいな挨拶もされます。

親御さんたちは、当時の自分からすると、自分とほぼ同じか、自分よりわずかに年上な方々がほとんどだったと思いますが、なんとなく、学校の先生(きっと、当時の私と同世代くらいだったのでしょう。)と比べられているのでは、と感じることが結構あったんですね。

だから、今の学校の先生たち、すごく大変だと思うんですけど、「コッチ(道場)の先生はしっかりしてるな!」と思わせたかった。チョットダケ。

当時の少年部の子供たちの方はもう、一番小さい子でも高校生になるかならないかくらいの年だと思いますが、先生としての私に対しては、どんな印象が残っているだろうか。私は、どんな通知簿をもらえただろうか。

時々、考えることがあります。

で、上に書いた「結構以前から思っていたこと」。

緒乃さんの有料コラムは、以前は「FAN BOX」と「Cien」というプラットフォームで提供されていました。
先発は「Cien」だったようですが、私は比較的新参ファンなので、どちらのプラットフォームに加入するかという点に関しては、既にいずれかという選択肢がありました。

いつかの感想で、私が当時の「FAN BOX」に加入した経緯を書きましたが、そのとき「Cien」について感じたのは、「この人、おれの支援が必要な人じゃねえだろ。」ということでした。

つまり、既に当時で6年とか7年とか企業をちゃんと存続させてきたような人に、ただのサラリーマンの自分が、少なくとも支援ってないよな、と。

だから、「Cien」は選びませんでした。

とはいえもちろん「Cien」が嫌いなわけじゃないんですよ。

最近時々、「白昼夢の青写真」発売前の時期のコラムのバックナンバーを購入して読んでいます(毎日更新の頃から始まって、いま、白昼夢の青写真のマスターアップでひっちゃかめっちゃかしてるとこ。)し、おそらくCien開始当初の緒乃さんは、野球用語でいうところの「プロスペクト」だっただろうし。
その意味じゃ「Cien」的だし。

「先生」呼びは、わりと根を同じくする話かもしれなくて、緒乃さんが今後、「先生呼び」を受け入れるのかどうかは御本人のみぞ知るところですが、緒乃先生が一般化して、例えば「もう先生とか呼ばれちゃってるんだし、もっと作品書かなきゃ!」というふうになるのでしたら、きっとそれもアリですね。

           *

わあ、自分の事しか書いてない(いつもか。)。
そういえば第1回の配信は23年8月2日ということなので、次回は1年目最後の配信になります。

そんな記念すべき25回目の配信も、楽しみにしています。

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