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【ACROS Ye/R/Gカラーフィルター】FUJIFILMフィルムシュミレーション作例/比較・解説/住吉大社
こんにちわtaloです。
ストリートスナップの楽しさ、方法論?
やカメラの設定、使い方について定期的に
youtubeや他SNSにアップしつつ色々お話ししています!
先日から一本目のyoutube動画アップまでの
流れを追ってPOV動画制作方法について
カメラ、編集ソフト等について色々と記事を書いてきました。
(2024年9月現在でまだ途中ですが次回最終と
言いつつ別の投稿です苦笑)
今回は前回お話しした富士フィルムカメラの
フィルムシュミレーション『ACROS』の後編でベーシックなACROSに+αで設定、選択
できる『ACROS+Ye』、『ACROS+R』、『ACROS+G』の色再現の違いとそれに伴い色相環や補色関係についてのお話しをしていこうと思います。
『フィルムシュミレーションとは?』
フィルムシュミレーションはFUJIFILMの
デジタルカメラに搭載、プリセット
されている色彩設定の事です。
これは元々フィルムカメラ時代に
フィルムメーカーとして培ってきた
ネガ、ポジフィルムの色再現
(色調、階調、粒状感等)をデジタルで
アップデートしつつ再構築されたものです。
PROVIAやVelvia等往年のフィルムカメラで
慣れ親しんだ世代やユーザーに馴染み深い
名称を冠しているあたりマニア…ではなく
通好みなブランディングかとも思います笑
現在はそれらのフィルム以外のコンセプトで
色彩設計された設定も有りどれもどれも
完成度が高く設定、フィルムシュミレーション
を変えるだけで同じ被写体であっても全く違う写真表現に出会えます。
昨今のデジタルカメラではRAW(非破壊フォーマット)で撮影して後から色調を色々調整したりする事が主流でもありますが…
このフィルムシュミレーションで撮影した写真はそれらを不要とさせてくれるような感覚を思い出させてくれます。
メーカーとしてJpeg撮って出しを推奨するあたり、それらへの自信と過去のフィルム写真のように過剰なレタッチを前提にしない写真姿勢
への回帰を提案しているのでは無いかと勝手に思っています苦笑
『ACROSとカラーフィルター』
基本の『ACROS』のフィルムシュミレーションについては前回下記の投稿でお話しさせて
頂いておりますので併せて一読頂ければ幸いです。
今回紹介するフィルムシュミレーション『ACROS+Ye』『ACROS+R『ACROS+G』について…
このYe,R,Gは何を表しているか?
これはそれぞれ『イエロー、レッド、グリーン』カラーフィルターのフィルムシュミレーションです。
フィルムカメラ時代はモノクロ写真等で空の青を濃く映す等、特定の色(写真撮影はモノクロですが)を暗くしたい、明るくしたい時、レンズにカラーフィルターを付けるという事をしていました。
このACROSなど白黒(狭義の意味)描写でカラーフィルターというところに違和感を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが実際に色と色を重ね合わせる、例えばフィルターは赤で被写体の空は青の時でフィルター有りで撮影してみるとそれぞれ比較して写真の空の色は暗く、濃く描写されます。
言葉で説明しても分かりづらいと思いますので実際に作例を用いてお話していきます。
また動画でも作例と資料を使用してお話ししていますので併せてご視聴頂ければ幸いです。
『ACROS とACROS Ye/R/Gの描写比較
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正直かなり分かりづらいですね…
下記比較資料を作成、纏めてみました!
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まずYe(イエロー)のフィルターを使用した場合ですが被写体側は赤、オレンジに近い色味に対してYeの方がフィルター無しより明るくなります。
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逆に枝の青色っぽい部分は若干ですがYeの方が暗くなっています。
『色相環、補色、類似色描写を考る』
ここで作例の色が明るくなる、暗くなる理由について『色相環』で説明をしていこうと思います。実際の色相環は色のグラデーションが段階的ですが説明用にかなり簡易的にしています汗
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まず『補色』についてお話ししていきます。
補色についてはこの色相環の円グラフ上で正反対、対称の位置の色の事です。
紫であれば黄色です。今回のように黄色(フィルター)と青(被写体)であればグラフから見ても分かるように関係性は補色側です。
(色の位置が対照にある)
この場合写真に映し出される色は
『濃く、暗く』なります。
因みに今回は重ね合わせですが色相環の
配置上で補色の色同士は互いの被写体の色を
強調し合う(コントラストを高め合う)関係でもあります。
この事は人の目を引く要素として広告やyoutubeではサムネイル等で応用すると
効果的です!
因みに私自身もその事を考えてサムネイルに
流用したりしていました笑
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現在は変更しているが再生回数は良好!。。補色のお陰もあったか?
また黄色とオレンジの色相環における関係は『類似色』となり重ね合わせで被写体は明るくなります。
被写体の組み合わせでは比較的安定感のある写真、雰囲気にオススメです。
『ACROS+Gは赤を深いモノクロで描写してくれる』
次にACROS+G グリーンフィルターと赤の組み合わせの作例です。
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これは分かりやすいかと思いますが色相環で確認しても分かるように
赤と緑グリーンは補色の位置関係にある為赤い被写体(橋)は濃く写っているかと思います。
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少し分かりづらいですがACROS+Gの方が
唇の赤みが微妙に濃く描写されていて
肌の明るさが僅かにトーンダウンしています。
ポートレートにも相性が良いかなと思います。
個人的に男性ポートレートとかでコントラストを適度に上げる使い方がオススメです。
『ACROS+Rは青にオススメ』
最後に基本ACROSと各フィルターで比較していこうかと思います。
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ここの作例はyoutube上映像をスライドさせていますので、そちらの方が分かりやすいかと
思います苦笑
Rレッドフィルター+赤い被写体(橋の一部)
は特に色が明るくなっています。
逆に水面の青は若干暗く描写されています。
正直この作例では分かりづらいですがより
青が強い被写体(青空とか)ではその効果が
はっきり描写されます。
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今回は前回のACROSのフィルムシュミレーションに引き続きYe ,R,Gのカラーフィルターに
ついてお話しさせて頂きました。
因みにこの各フィルター設定はモノクロ設定でも同様に選ぶ事が出来ます。
何らか被写体の色で強調したい、薄くしたい、コントラスト差を変えたい等思った時是非
活用したいフィルムシュミレーションかと
思います。
その際にこの色相環の関係を思い出して
活用して頂ければより最短で必要、目指す
描写表現に辿り着けるのでは無いかなと
思います。
ただ瞬間的に撮影する、悩んだ時は
基本のACROSで撮影するのが良いかと
思います。
やはりベーシック(スタンダード)のバランスは完成度が高く、癖が無いのもこの描写の
良さかなと思います。
因みにRAWで撮影しておけば後から
カメラ内もしくは純正の『X RAW STUDIO』を使う事で簡単に非破壊でフィルムシュミレーション変更も可能です。
そこで色彩の変化を確認しつつ模索してみて
も良いのかなと思います。
ダブルスロットルのカメラをお使いであれば
片方はRAW記録にしておくのがオススメです。
仕事のバックアップであれば両方のスロットルともにRAWにして本当のバックアップとして
おいた方が良いと思います!
(今回の話しと関係無し汗)
はい!
今回も最後まで読んで頂き有難う御座います!
次回のテーマ、要望等も御座いましたら
コメントよろしくお願いいたします。
次回もご一読頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。
taloでした😌
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