見出し画像

【第52回】米住宅ローンがヤバいことになっている。日本の住宅ローンは大丈夫か?

こんにちは。副業サラリーマン兼投資家のたらしです。

今回は「アメリカの住宅ローンがヤバいことになっている」という内容でお届けします。

海外のことだから関係ないとは思わず、日本の住宅ローンも同じようになる可能性はゼロではないので、マンションや一戸建てを考えている人や、既に購入済みの人は最後までご覧ください。

住宅ローンで人生を台無しにするというようなことがないようにしてくださいね。

それではお金の授業スタートです。

米住宅ローンが、14年ぶりに「6%」を上回る

この見出しを見て、「えっ?あり得なくない」と感じた人は金融リテラシーがある人です。

日本の住宅ローン金利は、変動金利であれば低いものを選べば「0.5%程度」フラット35という35年間固定金利のものを選んでも「約1.5%程度』です。

具体例を挙げてみます。

アメリカで30年間 固定金利6%で5000万円を借入
月々の返済額:約30万円
総返済額:約1億800万円

■日本で30年間 変動金利0.5%で5000万円を借入
月々の返済額:約15万円
総返済額:約5385万円

以上のような結果になります。
月の返済額も利息合計の総返済額も2倍程度になるんです。


アメリカの住宅ローン金利は約1年で2倍ほどに伸びた

アメリカの利上げペースはまだまだ止まらない

アメリカのFRB(連邦準備理事会)は、まだまだ利上げ引き上げに積極的的な姿勢を見せています。

FRBの目指す目標は2つです。

①雇用の安定
②物価の安定

この2つを目標に金利の調整を行います。

上の記事の通り、アメリカでは失業率が低下しており、雇用の安定は改善し続けています。またいろんな業種で人手不足になっており賃金もドンドン上がっています。

つまり①の雇用の安定は今の所うまくいっているということです。

しかし、②の物価の安定はどうでしょうか?

ご覧の通り上昇を続けています。つまりまだ安定していないということです。理想は物価上昇率「2%」と言われています。

そこで、FRBは物価を安定させるために利上げを推し進めます。理由は以下の通りです。

①利上げを行う→②借入金利が上昇するので、企業は積極的な投資を減らす→③新商品や新サービスが生み出せない→④値上げなどにも消極的になる→⑤物価上昇がなくなっていく

以上のような流れになるので「利上げ」を継続するわけです。

ただ今回の状況は、ロシアとウクライナ情勢に関わる資源不足での物価高騰も大きな要因のために、簡単に物価高騰が収まるということは考えにくいんです。

ただ、今の所アメリカが利上げスピードを落とすというような発信は一切見られません。むしろ積極的な利上げ姿勢です。

日本の金利(住宅ローン等を含む)は上がるのか?

結論からいうと、同じようには上がることは考えづらいです。

理由は、日銀の黒田総裁は金利緩和政策を維持すると表明しているからです。

例えば、日本で金利を上げた場合、住宅ローンや事業ローンなどの金利が上昇します。そうすると消費が鈍化します。すると経済が回らなくなります。失業者が増えたり、倒産する会社が出てきます。ますます経済は悪化していくと言うことを懸念しているわけです。

そのため、金融緩和といって金利を上げることはせずに低い金利を維持しているわけです。

これは、日本が30年間賃金が上がらなかったり、企業側も安売りばかりを打ち出し、消費者側が値上げへの反発が大きいといった状況も大きく影響しています。

今の日本の状況で、「利上げ」に踏み切るのは難しいというわけです。

日本での住宅ローンもしっかりと検討する

ここまで日本で金利が上がることは考えにくいことを書いてきました。しかしながら、ずっとこのままで良いというわけではありません。

利上げをすると、借入に対する金利も上がるのですが、貸付に対しての金利も上昇します。

つまり、日本で銀行に預けていても利子はほとんどつきませんが、利上げ後のアメリカなどでお金を預けた場合は利息が多くもらえます。

そのため世界中のお金が今アメリカに集まっていてドルの価値が上がっているわけです。「円安」もそれが理由です。

円安になれば、海外から輸入に頼る日本は厳しい状況になります。10月からいろんなものが値上がりしたのも円安の影響です。

結果的に金利は上がっていないけど、物価は上昇しており生活費は上昇しています。

住宅ローンなどもアメリカのように急激に上昇することは考えづらいですが、金融緩和政策を解除するといった方針い変われば話は別です。

だから今住宅ローンを利用していたり、利用することを考えている人は今回の記事の情報を理解し、アメリカや海外の利上げの情報を収集したり、日本の金融緩和政策の動向をチェックしておくことをおすすめします。

そして、変動金利を選択する際は月々の返済額が増えたり、金利が上昇することも視野に入れて検討してくださいね。

まとめ

今回は、アメリカの住宅ローンの状況と日本の金利がなぜ低いままなのかについてお届けしました。ちょっと難しい内容になったかもしれませんが、理解しておけば自分のお金を守れる武器になります。

今回の内容を簡単にまとめると、

  • アメリカの住宅ローン金利が6%を超えた

  • アメリカの利上げペースはまだまだ続く

  • 米雇用は安定してきたが、物価上昇は継続

  • 日本の金利は、金融緩和政策でまだ上がらない

  • 住宅ローンを借りる際は将来の利上げを想定して借りる

以上の内容です。

金利について理解すると、日常の動きがわかるだけでなく株価の変動などを理解することも予想ができるようになります。

ぜひ、しっかりと理解してお金の知識をアップさせましょう。


いいなと思ったら応援しよう!