【第57回】日本株投資はアリ?それともナシ?投資初心者にもわかりやすく解説
こんにちは。副業サラリーマン兼投資家のたらしです。
最近のニュースで耳にしたことがあるかもしれませんが、2023年7月に日本株がバブル崩壊後の高値を更新し、多くの投資家の関心を集めています。初めて投資を始めるあなたも、「なぜ今、日本株が伸びているの?」と思ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、日本株が上昇している主な3つの理由と、投資初心者向けの投資のコツについて、わかりやすくご紹介します。
なぜ今、日本株が伸びているのか?
円安が輸出企業を後押し
日本は輸出が盛んな国で、円安になると、輸出企業の収益が向上します。1ドル=110円と150円の時の違いは、いつもは110円で輸出しているものが、150円で取引ができるので40円高く買ってもらうことができます。また円安になることでインバウンド需要も増加傾向にあり、売り上げを伸ばしたのも関係しています。海外投資家からの注目
海外投資家は、日本株の安定性や日本経済の低金利環境、円安による割安感などをポジティブに捉え、日本株への投資を強化しています。こちらもドル高であれば日本株を買う際は円ベースで取引を基本的には行うので、円高の時よりも同じ金額でたくさんの株価を保有することが可能になるのでたくさん購入されたわけです。企業業績への期待
緩やかながらも回復傾向にある日本経済。この経済の回復が企業業績の拡大をもたらし、株価上昇のサポートとなっています。これで賃金も右肩上がりに増えてくればより一層日本の景気は上向くと思いますが、それはこれから2年から3年ほど様子を見る必要がありますね。
東証がPBR1割れ改善要請
PBR1倍割れとは
PBRとは、株価が1株あたり純資産の何倍の水準かを示したもので、1倍を割れると「解散価値」とみなされます。つまり、株価が1株あたりの純資産を下回っている状態ということです。
難しい方は、PBRを見ることで、株が適正な価格で取引されているのか、それとも過大評価、過小評価されているのかの手がかりを得ることができるということで覚えておくと大丈夫です。
ではこのPB1倍割れを改善する方法はどんなものがあるのでしょうか?
企業価値向上に向けた中期経営計画の策定・公表
株主還元の充実
投資家向けのIR活動の強化
1. 企業価値向上に向けた中期経営計画の策定・公表
中期経営計画とは、企業が次の数年間(多くの場合、3~5年)で達成したい目標や、そのための戦略を明記したものです。
具体例:
企業Aが新しい商品などを企画し、3年〜5年でその新商品からの売上目標を100億円に設定するという計画を発表する。
企業が技術開発、マーケティング、販売戦略の強化などの具体的な施策を公表し、これを達成する進捗を定期的に報告する。
2. 株主還元の充実
株主還元とは、利益を株主に還元する行為であり、配当や自社株買いが主な方法です。
具体例:
ある企業が、過去1年間の好業績を受け、1株当たりの配当を前年度比で増配する。
企業が一定量の自社株を買い戻し、株価の上昇をサポートし、残った利益を更なる投資に利用する計画を発表する。
3. 投資家向けのIR活動の強化
IR活動(Investor Relations)は、企業と投資家(株主を含む)とのコミュニケーションを深め、投資家からの信頼を得るための活動です。
具体例:
企業が、定期的にオンラインでの説明会を開き、経営陣が直接、企業の現状や将来のビジョン、業績予測などを発表する。
企業がウェブサイトに専門のIRページを作成し、決算説明資料、最新のニュースリリース、株価情報などを随時更新し、投資家が必要とする情報をタイムリーに提供する。
以上のような活動は、企業の価値を向上させ、株主価値を高め、投資家との良好な関係を築くために不可欠です。企業が透明性を持ち、情報を適切に公開することで、投資家からの信頼を勝ち取り、企業価値の向上を目指すことができます。
こういった取り組みが功を奏して海外の投資家なども日本株への注目度が増したというような流れがあります。
つまり現在、日本株がただ上昇しているのではなく、しっかりと理由があって伸びているということを認識しておくだけでも、煽るようなニュースを冷静に見ることができるようになります。
初心者が日本株に投資する際の3つのポイント
長期の視野を持つ
株価の動きは日々変動しますが、焦らず長期的な視点を持って投資を行うことが大切です。リスク分散を図る
1つの企業だけに投資するのではなく、いくつかの企業に投資を分散させることで、リスクを軽減しましょう。リスクを理解する
投資は必ずしも利益が出るわけではありません。リスクを十分理解し、無理なく投資を行うことが大切です。
まとめ
日本株は現在、円安効果、海外からの投資増加、経済の回復などにより、上昇傾向にあります。これらの要因を理解し、リスクを把握した上で、賢い投資を行いましょう。
個人的には日本の個別株投資をしていますが、配当金が定期的に入ってくることや株価も上昇しているんので、保有している銘柄の9割以上がプラスになっています。
まだまだ割安感のある株も多いので、2024年から始まる新NISAでも購入を考えています。
初めての投資は不安かもしれませんが、しっかりと情報収集を行い、長期的な視野を持つことで、賢い投資家に一歩近づくことができます。
これからも投資に関する様々な情報をお届けしますので、ぜひ、お金の成長と共に、あなた自身も成長していきましょう!