【第44回】知らないと絶対損する「遺族年金」について
こんにちは。副業サラリーマン兼投資家のたらしです。
今回は、ほとんどの人が知らない「遺族年金」についてです。この内容を理解するだけであなたが加入している民間保険の見直しする機会になればと思います。
毎月何千円〜何万円という額を払っている人が、削減することができれば将来的に数百万円の差が出る人も出てくるはずです。
しっかり遺族年金のことを理解して、お金の教養を身につけましょう。
それでは、お金の授業スタートです。
①遺族年金とは?
公的年金(国民年金・厚生年金)でもらえるものです。公的年金に加入している夫・妻で、万が一夫(妻)が死亡してしまった場合に、子がいる配偶者に支払われる年金の一つが遺族年金となります。
公的年金の役割
まず、復習も含めて公的年金が果たしてくれる役割三つを理解しておきましょう。
老齢(老齢年金)
障害(障害年金)
死亡(遺族年金)
つまり、公的年金は歳をとった時の不安、病気や怪我で働けなくなった時の生活、自分にもしものことがあった際の家族へのサポートなどをしてくれる保険なんです。
以上の内容から、この金額がどれくらいの保証があるか理解することで、民間保険に追加で加入するべきか、必要ないのかの判断ができるようになります。
②遺族基礎年金と遺族厚生年金について
遺族基礎年金は、国民年金に加入している個人事業主から会社員までが全てもらえるものです。
これは、遺族基礎年金が1段目、遺族厚生年金が2段目という形になります。
個人事業主・フリーランスは、遺族基礎年金しかもらえません。そして、会社員や公務員は2段目の遺族厚生年金をもらえます。
もちろん保険料を滞納や払っていないなどの方はもらえません。
遺族基礎年金をもらえる人は、子(18歳の年度末(3月31日)を経過していない未婚の子)と子の配偶者です。
遺族基礎年金の受給額 年間:77万7,800円
プラス子どもの人数
第一子・第二子 年額:22万3,800円
第三子以降 年額:7万4,600円
例:配偶者1人・子一人なら 77万7,800円+22万3,800円
年額約100万円にもなるんです。15年で1500万円という金額になります。
【遺族基礎年金3つの注意点】
※1.遺族基礎年金は子供のいない配偶者には支給されない。しかし、寡婦年金・死亡一時金が受け取れる可能性がある
※2.子供が全員18歳の年度末を過ぎるともらえなくなる
※3.年収が継続して850万円以上ある人は受け取れない
遺族厚生年金とは
厚生年金に加入している人(会社員・公務員)が亡くなった時に出る遺族年金です。遺族基礎年金にプラスされる遺族年金と覚えておいてください。
遺族厚生年金が受け取れる人
⇒死亡した人に養われていた妻・子・孫・55歳以上の夫・父母・祖父母
遺族基礎年金との違いは、子供がいなくてももらえるという点です。
遺族基礎年金の受給額は複雑で説明が難しいですが、超ざっくり計算する方法が以下の通りです。
①今までの平均年収
②勤続年数
③0.005481
④4分の3
以上の4つです。
例:勤続年数14年 平均年収500万円の人の場合
①500万円✖️25年✖️0.005481✖️4分の3
つまり約年額51万円になります。
ここまで理解した上で、下記の早見表を見ていただくとある程度理解できると思います。
【遺族厚生年金の注意点】
※1.基本は一生涯もらえる終身年金だが、妻が30歳未満の場合は5年間の有期年金になる
※2.受給の優先順位は①配偶者と子②父母③孫④祖父母
※3.年収が継続して850万円以上ある人は受け取れない
最後にまとめとして例題を挙げておきます。
年収400万円の会社員の夫婦で子1人の場合
子供のいる間は⇒月額13万円
子供が大人になった後⇒月額約9.5万円
以上のようにどれぐらいの金額が、遺族年金がもらえるかを理解しておくことで、自分の年収や賃貸か持ち家かなどを考えて民間保険の加入が必要か判断できるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「遺族年金」についてお届けしました。難しい内容ですが、理解するだけで無駄な民間保険の支払いをしなくてよくなるのに加えて、万が一の時の不安がなくなったのではないでしょうか?
お金の知識をつければつけるほど、間違いなく人生は豊かになります。
理解できるまで何度も読み返して金融リテラシーを身につけていきましょう。
それでは、今後も大人が楽しめる人生を送るために必要な「お金」「健康」「人間関係」「投資」についての情報を発信していきますね。
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