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Photo by
nyakopan
『割印』ってなに?ってなった話
借りている部屋のオーナーが変わったので、
覚書という書類が送られてきた。
そこにサインと印鑑を押して、送ってくれとのことだった。
その書類の端っこに「ここに割印」と鉛筆でご丁寧に書かれていて、
横にはすでにオーナーさんの印鑑が、半分だけ押されている。
なんかよく分からなかったので、
書類の下に紙を引いて、自分のハンコも半分だけ
切れた状態で押しておいた。
しかし、こんなことする意味ってあるの?
と思って、調べたら『割印』って複数の書類にまたがって押すことで
その書類は同じもの、または関連しているものとして、
書類の改ざん防止のために押すものらしい。
よく見ると、自分の保管用にと送られてきていた、
もう一枚の書類を合わせると、
オーナーさんのハンコがピタッリあうように割印されていた。
なるほど。
と思ったけど、今更、押し直すのもアレだしなぁ
と思って。そのまま送ったけど、
これ、いつか、「割印してませんね。」
とバレる日が来るのだろうか。
日本のハンコって独特の文化だけど、
これまで、50年間生きてきて、
ハンコがちゃんと押されてなくて
トラブルになった経験がない。
それでも、やはり「割印」を知らない50代って
やばいんじゃないのかなぁ、と思うのである。
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そして、オーナーさんが変わったことで、
マンション名も変わってしまった。
すっとぼけたプレハブハウスなのに、
小洒落た外国の名前がついた。
調べてみると、フランス語で
『他に前進する』とかいう意味らしい。
なるほど。