人生を一緒に過ごすには
他人同士が一緒にいるかどうかって、愛し合っている関係以外なら、
利害関係や目的が同じだったら可能だろう。
私の場合、元夫との利害関係といえば、
元夫からしたら体が不自由なわけで、
身の回りの世話をしてもらえるのがメリットだ。
私からすると家賃・高熱費などは折半できるし、
今のところ元夫の傷病手当でそこら辺は賄えている。
しかし、元夫の傷病手当金も終了すれば、私の方の負担が多くなるわけで、
そうなると、利害関係は元夫にとってはあっても、
私にとっては、放っておくわけにはいかないという情にかかってくる。
人生の目的という意味ではどうだろう?
私は生きるために生きているので、元夫にも健康であるように、
またこれ以上悪化しないためにも、
現状維持の健康を保つような生活をしてほしい。
しかし元夫は、死ぬのは怖いけど、生きる希望もない。
できれば死にたいから、病気や怪我の時には放っておいてほしいから、
死にたい人間の尊厳を認めてほしいと言う。
そうなると、同じ船に乗っている二人が、
別目的に向かおうとするから、当然前に進まない。
結局私は元夫に、病院に行けよ!酒をやめろよ!と言い続けるわけで、
元夫からしたらもう死にたいんだから、好きなようにやらせてくれよ
と思っているだろう。
たとえ利害関係が多少は一致していても、
人生の目的が違ったら同じ船には乗ってられない。
少なくとも私にしたら、一向に前に進まない状態に、イライラが募るだけだ。
人が一緒に人生を歩もうと思ったら、全てが一致していないと、
不満を持ちながら妥協して一緒にいるか、別れるしかないのだと思う。
私も元夫と共に生きるとしたら、このどちらかを決めなくてはいけない。
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