私的Gary Mooreの定番(Part1)
訪問頂き、ありがとうございます。
このシリーズのパートの最後の記事にSpotifyのプレイリストを用意しておきますので、私の独断と偏見でプレイリストの上から順番に抜粋し、私なりの解釈で解説させて頂きます。
Gary Moore(ゲイリー•ムーア)
ブルースミュージックをルーツとし、1980年代にハードロック、フュージョン的な音楽で活躍を果たしたロックギターリストです。90年代ではブルースロック主軸になり、原点回帰をしていったような印象を受けます。
私はギターを趣味で弾きますが、やはりこのギターリスト無しでブルースロックは語れません。
1曲目に紹介したいのはスローテンポでギターを泣かせる名演、『パリの散歩道』+バックオンザストリーツです。
1978年のソロ名義アルバムに収録されています。アルバム名の曲であるバックオンザストリーツも
疾走感あふれ、ブルース、ハードロック、フュージョンな要素が詰まった非常に美味しい曲です。
『パリの散歩道』に関しては
フィギュアスケートの羽生結弦がソチ五輪で使用した曲で、これを弾いているのがGary Mooreです。定番のメロディなので知っていて損は無いかも知れません。
2曲目はイントロのベースが印象的で疾走感のあるナンバー、アリバイです。
この演奏でゲイリーは一躍脚光を浴びます。
1974年にThin Lizzy（シン・リジィ）というアーティストギターとして参加していますが、後の1979年にリリースされたThin LizzyのBlack Rose: A Rock Legend（ブラックローズ）というアルバムに収録されており、美しいツインリードギターも聴けます。プロモーションビデオでゴールドカラーのギターを使っているのがGary mooreです。
3曲目はsunset と言うギタリストの中では有名な曲で
またまたGary mooreお得意の『泣きのギターインスト』です。
イギリスのドラマーであるコージー・パウエルが1981年に発表したソロ名義では2作目になるスタジオ・アルバム『サンダーストーム』（原題：Tilt）というアルバム(チルト)に収録されている楽曲になります。
このsunsetは
音楽の理論的に言うとサビ(メインメロディ)で使われているコードの使い方が斬新です。
この事はとある書籍で日本の大人気ロックバンドB'zのリーダーでギターリストの松本孝弘さんも同じ事をおっしゃられていました。
また松本孝弘さんもROCK'N ROLL STANDARD CLUB BANDというプロジェクトで1枚ご自身のルーツとなった往年のロックをカバーしたアルバムを発表していますが
そこでとても丁寧に楽曲をカバーされていて聴きやすく仕上がっています。
是非、松本孝弘氏のバージョンも聴いてみてください。
4曲目はハイスピードな跳ねたドラムにテクニカルなGary mooreの速弾きが載っかるスリル満点な『killer』です。テクニカルなセッションで
演奏される事が多いかもしれません。
終盤のスローブルースや随所に出てくるフレーズもアメリカンでブルージィ(ブルースっぽい)と一般的に言われる
音階(スケール)(ミクソリディアンスケール)が使われており、非常にクールです。
スタジオで1発で録ったとか録ってないとか。という話も耳にした事はありますが真相はわかりません。
こちらもコージー・パウエルのアルバムに入っている曲でkillerは1979年の1stアルバムの『オーバー・ザ・トップ』に収録されています。
5曲目は珠玉の泣きバラード。Loner:ロナー(1人ぼっち)です。
この曲も比較的定番です。
紹介させて頂くのはGaryが1987年のソロ名義でのアルバム、Wild Frontier(ワイルドフロンティア)にてcoverをしたものになります。
あの有名な伝説のギタリスト、Jeff BECK(ジェフベック)に向けて初めは楽曲提供。という形で作曲されたものだそうです。
原曲は先程紹介したコージー・パウエルの『オーバー・ザ・トップ』に収録されています。アルバムのクレジットにはSong for Jeffとあります。
匠なチョーキング。というギターテクックでこの曲でも、やはり『これでもか』という程ギターを鳴かせています。こんなにもの哀しい気持ちに浸れるバラードは少数かもしれません。
私にギターを教えて頂いた専門学校の講師の方やKelly Simonz(ケリーサイモン)という日本の凄腕ギターリストもよく弾いてらっしゃいました。ギターキッズでもそうでなくとも必聴です！
コージーパウエルを聴く時に、検索をしたらベスト盤しかインターネットではヒットしない事もあるかもしれません。
ベスト盤でも聴けますので下の写真も参考にしてみてください。
お読み頂きありがとうございます。
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