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前作の不満な点が解消された、ストレスフリーに近づく一作。Sid Meier's Civilization VII 感想
Civ6で不満に思っていた、管理が膨大になる点が解消されており、大変満足いくゲームになっていました。
アショーカ(世界の救済者)でクメール→チョーラ→近代日本とプレイした感想です。
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管理の膨大さを切り捨てたゲームシステム
ゲームが進んでいくにつれて管理するリソースが膨大になり、1ターン1ターンが重くなるのが4Xゲームの常ですが、Civ7では大きな対策が入っています。
軍団司令官
軍事ユニットをまとめて移動・管理できる仕組みです。
移動力が高く、展開位置もある程度選択でき、集中攻撃時のボーナスもあるので、軍団司令官を使うことがゲーム的な最適解に近い形になっているのが素晴らしかったです。
領土の拡張・発展
前作までと違い、人口が増えるごとにタイルを指定して、そこに施設を立てることができます。
施設開発用ユニット(労働者)を作り操作する必要がなくなり、大変快適になりました。
都市と町
新しく作った集落は町となり、生産物がなく勝手に成長し、各種リソースを国家に提供します。これも膨大になる操作を制限するよい仕組みです。
ただ町は成長すると都市になるオプションを選択でき、最適解は都市にすることなのでは? という気もするのは残念でした。
ある程度町が拡大した段階で、成長の方向性を決める選択肢を提示されるのですが、一度決定すると一つの時代が終わるまで次の選択ができない&保留しておくと毎ターン? 聞かれるのも微妙です。
ただ、総じて操作を簡略化しマクロマネジメントに注力させる方向になっているので、満足です。
探検の喜び
私はCiv6の太古の一番最初、ユニットによって様々な発見をしながら世界を広げていく場面がとても好きで、そこだけやってしまうような人種です。
Civ7では時代が古代・探検・近代と明確に分かれ、その切り替わりである程度のリセットとゲームシステムの変化が入ります。
Civ7の古代はもちろんですが、探検の時代でも、大陸から離れた島嶼を探索し、町を構え、資源を獲得する喜びを得ることができ、良かったです。
また近代では探索こそそれほどありませんが、鉄道の駅を作って都市を繋げるというシステムが根幹近くに据えられているので、視覚的にパワーアップを感じられて、これも良かったです。
時代の切り替わりである程度のリセットが入ることに関しては、自分はほとんどネガティブな感情はありません。(戦争中で攻めてるときに入ると、いやかも?)
町を全部つぶしてくれてもいいくらい!
その他
・ユニットが動くときはヘビーなモーションをするが、操作としては即終わっていて次に移れる。そのユニットの移動先のマスへの操作などもできる。
綺麗な動きを見せてプレイヤーの満足度を上げること、ストレスを減らすことが両立できていると思う。
・ゲームの最初にキャラや国を選択させるのはどうなんだ? と思う。
まだ知らないシステムのメリットとか固有にユニットを説明されても…。
シリーズ未経験の人はどう思うんだろう?
・資源システムは操作が煩雑になるのでやや微妙と感じた。古代と探検の時代までで、近代では別システムになってもいいのではないか?