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日本株はもう終わった?現在の状況と今後の展望を考察する

近年、日本株に対して「オワコン(終わったもの)」との声が高まっています。その理由として、長期にわたって低迷が続いていることや、海外市場と比較してリターンが低いことが挙げられます。しかし、実際には日本株にはまだまだ可能性があります。以下、現在の状況と今後の展望について考察していきます。

現在の状況

まず、現在の日本株市場の状況を見てみましょう。日経平均株価は、2018年1月に達した24,000円前後から、2019年末にかけて下落し、2020年3月には16,000円前後まで急落しました。しかし、その後は急速に回復し、現在は2021年3月時点で30,000円前後まで上昇しています。

この急激な上昇には、日本株市場における外国人投資家の参入が大きく影響しています。外国人投資家は、日本株市場の企業が持つ高い技術力やブランド力、国内市場の大きさなどを評価し、投資を行っています。また、円安も外国人投資家の日本株市場への参入を後押ししています。ただし、2020年のコロナ禍による経済不安や、アメリカの金融政策による円高など、不確定要素も残っています。

今後の展望
日本株の今後の展望を考えるにあたって、以下の点に着目する必要があります。

① 技術力の高い企業が多数存在すること
日本には、高い技術力を持った企業が多数存在します。例えば、自動車産業では世界的なトップ企業であるトヨタ自動車があり、半導体分野では東芝やルネサスエレクトロニクスが存在します。このような企業が世界的な競争力を持っていることから、日本株には未だに高い潜在力が残っています。

② 株主優待や高配当利回りによる利益獲得の可能性
日本株の魅力の一つに、株主優待や高配当利回りによる利益獲得の可能性があります。多くの日本企業は、株主に対して配当や株主優待を行うことが一般的であり、その水準も比較的高いと言われています。

例えば、大手小売業のイトーヨーカ堂は、株主優待として商品券や食事券などを配布し、年間配当利回りも4%以上と高い水準を維持しています。また、自動車産業のトヨタ自動車は、年間配当利回りが2%以上であり、株主優待制度もあります。

これらのように、株主優待や高配当利回りによって、日本株投資家は株価の上昇だけでなく、配当や優待などの形で直接的な利益を得ることができます。特に、日本企業の株主優待制度は、他の国々に比べて非常に充実しているとされており、投資家にとって魅力的な要素の一つとなっています。

ただし、株主優待や配当利回りの高さだけを重視して投資することは、企業の将来性や業績などを見逃してしまう恐れがあります。そのため、投資家は企業の基本的な情報を把握した上で、株価や配当利回りなどのデータを分析し、より確実な投資判断を行うことが重要です。


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