NHK連続ドラマ小説「芋たこなんきん」
■source:どこでもDIGAで見かける
■reason:評判の高いドラマの再放送
ここ10年余りは、仕事環境が40以上の女性たち多数に囲まれて仕事をする関係もあってNHK連続ドラマ小説は会話の引き出しとしてマストなアイテムでもあった。異動して既に5年以上、そんな職場環境から離れて久しいが連続ドラマ小説は続けて見ている。そもそも連続ドラマ小説は「カムカムエヴリバディ」でもるい・錠一郎夫婦が毎朝の日課として見ているという挿話が出てくるように、実家のおふくろの日課でもあって、たまに実家に帰ると朝飯のあたりではチャンネルはNHKで連続ドラマ小説なのであった。そのおふくろが結構評価していた記憶がある〜「カーネーション」の綾野剛に女の一面を出していた話はまた別の機会に〜のが「芋たこなんきん」で、この春より再放送が始まるのをアプリ「どこでもDIGA」で番組表を確認していたらわかったので録画を開始しはじめた。まだまだ始まったばかりで、半年続く放映を追っかけることになる。人生チェックポイントとしては早めにつばをつけているのは、見始めたあたりの印象を記録しておくと、ドラマ後半あたりで見る前や見て直後の感想との差異などが読み取れて本人が楽しいからだ。既に放映から二週間(2週目がHDDに滞留中)。一週間で國村隼がプロポーズ、その返事が保留のうちに主人公藤山直美が芥川賞(劇中内では違う名前)を受賞してしまうという怒涛の展開。これまで鑑賞してきた連続ドラマ小説においてここまで冒頭一週間でやったことあっただろうか。もちろんその怒涛の中に過去も織り交ぜ、心の機微を捉えつつ笑いも交える展開。このあたりは藤山直美と國村隼の配役の妙。もちろん昭和四十年代の「現在」のこれからも興味津々だが、戦前編戦中編げ並行されて用意されているのも興味深い。次第に苦しい戦局と展開になることが想定されるので(そこをくぐり抜けてきたていの台詞も現代編では出てきている)、その辛さを混ぜながらの大団円の流れ、とばかりに思っていたところに文学賞受賞から始まる物語、ちょいとここからの展開、いい意味で裏切られてさて半年間が楽しみになってきている。クドカン脚本大河ドラマ「いだてん」がとにかく叩かれていたひとつの理由が、未来と過去の断りのない挿入だったかと思うが、ガンガンおこなっている「芋たこなんきん」。そこまで時間は経過していないんだけど、そこまで視聴者のレベルが落ちているのか?この「芋たこなんきん」、放映当時に視聴率が極端に悪いといった話はさほどなかったように思えるのだが、インターネットコミュニケーションは悪貨が良貨を駆逐してきたということなんだろうか。
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