没後40年横溝正史銀幕の金田一耕助(4/24~5/14)@神保町シアター
■source:シネマヴェーラ渋谷で入手したチラシ
■reason:現在訪れた横溝正史ブーム
子供のころに、ジュブナイルの横溝正史作品を読んだが、少年探偵シリーズのある江戸川乱歩より、少年が読める書籍は少なかったため、そこまでおっかけることはなかった。角川書店の映画によるマルチメディア戦略はオンタイムで記憶にあるものの、父がさほど反応していなかったためか、山田風太郎は「魔界転生」で映画も作品も入門し夢中になったのに対し、横溝正史原作映画には触れぬままに21世紀を迎えていた。石坂版「犬神家の一族」を劇場鑑賞したのもほんの数年前。今年が横溝正史没後四十年とは知らなかったけど、21年、ちょっとした横溝正史ブームが自分に訪れている。きっかけはやはり池松壮亮のNHK金田一耕助シリーズ。満島ひかりの江戸川乱歩短編集と同様にほぼ原作にセリフ他を忠実に表現して30分一本勝負で描くこの作品は横溝正史入門にも役立った。そこに神保町シアターの特集上映ですよ。現時点でのここでかかる作品のうち観賞済は「犬神家の一族」「獄門島」の二作のみ、これを利用して観賞にあたりたい。「獄門島」は自宅テレビで見たものの集中力がいかんせん足りず、ぽかんとしていた部分もあったので再度行ってもいい。チラシを受け取ってみて石坂版「悪魔の手毬唄」が最高傑作と惹句が躍るほか、東映版の高倉健金田一耕助作品がある(それも脚本家が原作読まずに書いたとか)とか見比べたくもなるラインナップ。「女王蜂」は「金田一耕助語辞典」冒頭で暗号が出てきてそそられたり、もう時間があえばどれでもいいや、という気持ち。ゴールデンウィーク中も穏やかな状況であっていただければ。
▼週刊メルマガ「キャノンボール人生」では自分の与えたチェックポイントを毎週ポイント換算して人生をやりくりしています。noteには「これからやること」を随時打ち込んでいきます。ぜひ登録ください。