中体連に向けて「応援の科学」 〜タラちゃん先生の学級通信〜
久々に通信紹介です!
今回は中体連に向け出した通信になります。
三年生にとっては最後の大会となりますが、一年生にとっては「俺/私、どうせ出ないし・・・」というモチベーションだったり、応援の声も小さくなりがちですよね。
そんな子どもたちに応援の効果について科学的に説明してみました。
以下通信内容です( ´∀`)
《中体連》
ほとんどの部活の3年生にとっては負ければその場で引退の決まる中体連のシーズンが始まりました。
今週末は女子バレー部、ソフトボール部、サッカー部の大会がそれぞれ行われます。それぞれ悔いの残らぬように頑張ってきてほしいと思います。
さて、今日は元「教育大学心理学研究室室長」のタラちゃん教授より、初めての中体連を迎える中1のみなさんに役立つ「応援の科学」についてご紹介いたしましょう。(笑)
応援の科学とはすなわち!
スポーツへの応援がどれだけアスリートのパフォーマンス向上に繋がるかを科学的に証明したものということです。
《Ⅰ:応援されることで選手の運動量が約20%アップ!》
これは近年、日本で初めて、観戦により選手の身体機能が向上することが証明された実証実験です。
ハンドボールの全国的な強豪校「富山県立氷見高校ハンドボール部」にて、検証が行われました。
⇒「無観客の前半戦」と、「観客を入れて応援されている状態での後半戦」で、選手のパフォーマンスに違いがあらわれるのかを、選手達に活動計測デバイス「Knows」を着用してもらい、計測した。
測定数値としても、観戦の応援による選手のパフォーマンスの向上が証明された。
走行距離は1.53km⇒1.73kmに、ステップ数は1486歩⇒1809歩に、心拍Zoneは87.83%⇒92.83%に、
それぞれ格段に運動量・身体機能の向上が認められた。
前半よりも更に心拍数が上がり疲れが出るはずの後半戦にも関わらず、後半の方が走行距離やステップ数が伸びていることから、見られたこと・応援されたことにより、選手のパフォーマンスが向上することが証明された。
《Ⅱ:ホーム戦とアウェイ戦》
以下のグラフは、あるサッカーのクラブチームのホーム(味方サポーターがおおい)の試合とアウェイ(的サポーターが多い)の試合での勝率を表したグラフです。
しかも、1年間ではなく
実に35年間全ての試合からデータを取って算出しているそうです。
横軸は、クラブチームの名前。縦軸は勝率です。
そして左側がホームの勝率、右側がアウェイの勝率です。
これをみるとわかるように
ダントツでホームの試合の方が勝率がいいのです。
同じボールを使い、同じメンバーで戦ったとしても、ここまで勝率が
変わります。
このことからも
「応援されることは、人間にものすごくよい影響を与える」ことがわかります。
で!これらからなにが言いたいのかというと、
みんなはまだ1年生ですよね。
多くの人はまだベンチで出場の機会は少ないでしょう。
だけど!
チームのために出来ることがちゃんとあるんだということです。
だって、2割もパフォーマンスが変わるんだよ!?得点が10点あったら、2点は応援の手柄だ。
自分は出場しないからとぽかんと口をあけただ眺めて過ごすのか、
お世話になった先輩が少しでも良いプレーができるように声がかれるほど応援しその力になるのか、
君はどちらを選びたい??
周りを見て声を小さくする必要なんて無い。
君の応援には間違いなく「意味がある」。
というわけで!実際にコートに立つ人はもちろん、
立たない人は「応援」で大活躍してきてください。
応援しています!!