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"The LE PLI"ARCHIVES-35/ 在る友人への手紙。 『物心一如』、『日本印の日本』の為に。

初稿/2010年5月10日
文責/平川武治

こんにちは、/
異変の天候が続きました。
これも、何かの証しでしょう。
その予兆をどのように受け止められるかが生かされている人間としての智慧と理性と感情。

それらをどのように自分らしい行動へ結びつけられるかが個人に委ねられた責任と勇気と気概。

 より、肥大化して行く『大衆消費社会』構造そのものを今後、変革して行かなければ僕たちの仏教の言葉『物心一如』のバランスが崩壊してしまうでしょう。
あの、『遠州好み』と言われている日本美学の中にも『共棲』思想と『融合』思想が在りました。

『アメリカ印の日本』から『日本印の日本』の国体へ、/
本当に、僕たちの国家の成長目標はもう、『アメリカ印の日本』から『日本印の日本』の国体へという意識と行為が必然でしょう。
 その根拠性は「個人のエゴ」のみに拘らず、日本人本来の宗教観とその生活を顧みて、民衆の「自然や他者との供棲」思想を再認識し、もっと生かして行く時代性を認めよう。そうすれば、人間味在る想いと行動が謙虚な真こゝろを持ち得るでしょう。この真こゝろがこれからの倫理観を生む。

もう、僕たちが持ち得ている自我を1%、セーブしませんか?/
ここからスタートしてください。このままで行けば、『日本』という国は
国体無き国、愛国心薄き国家となって移民が増え、思想無き国体と民の国になってしまいます。そして、『金権社会』構造のみが肥大化するだけでしょう、もう、既にそうなりつつありますが。
 既に、PCとケイタイ以後の現在では、『大衆消費社会』構造における儲ける方法、目立つ方法は無数に在りますしまた、なんでもありの時代性になってしまっています。そのレベルでのあれこれはもう、新しさや必然性や人間性を生む迄の新らしさへは至らないでしょう。
 
『不義して富まず。』/ 
かつての日本人豪商、紀伊国屋文左衛門が『不義して富まず。』と言っていましたね。こんな言葉も消えてしまった戦後の「アメリカ印の日本」。
 もっと、今の時代の「本質」として何を考えて行かなければ行けないかを、『国体』を想うかを、若い世代の人たちへ投げかけて行く事しか僕は今、興味が在りません。

僕のロジックの原点は物事の『本質』を出来るだけ学ぶ事。/
物事にも深層と表層が在ります。
例えば、美しい形と塊に見えている氷山にもその水面下にはそれなりの塊が在っての事。そして、それぞれのバランスが美しさを形創ると言うこと。
見えている表層のみを理屈や他者の事例を持ち出してとやかく言っても、それはそれだけの世界。

本質を学ぶ為の、
本質を知る為の、
本質を行為する為の、
『謙虚心』と『好奇心』
そして、『勇気』と『責任感』を意識して『気概』が持てる、生き方を選んで欲しいと想うのです。

 与えられた世界で生きて行く為の『マニュアル』人生を考えよう。/
人生の、生き方の『本質』を知って、持ってしまえば案外と物事は自分らしく、ポジティフに堂々と生きて行けるのです!!
 
  造られ与えられた世界で生きて行く為の『マニュアル』人生はもう止めよう。
即ち『本質』と『表層』の関係性を自分らしい価値観と世界観で自分のバランス観を持つ、その自分のバランス観で物事に関わって行く事がこれからは大切な「個人の責任」になる時代性でもあるという事です。例えば、何の為にブログを書く?にも関わって来る時代性が。
 自分らしい価値観と自分の世界観を持ち得るには先ず、1番は自分の内側を覗き込んで自分の内なる心象風景としての幼年期を見直してください。自分が何に夢中になって遊んでいたのか?どのような環境で育ったのか?などです。
2番目は、自分の美意識を持ってください。自分の身近な環境から、自分なりの「文化の領域」を意識して探す事から始まるでしょう。
3番目は、自分なりの問題意識を持ってください。自分の生きている現代とその社会で起き上がっている諸問題に対して関心を持ち、好奇心を豊かに巡らしてください。例えば、将来への不安や絶望がもし在るなら、それを自分の美意識で表現してください。
 右手に“美意識”、左手に“問題意識”そして、こゝろに自分の”世界観”をもって創作エネルギィを産み出してください。

『三方良し』の想いが行為の本質になれば、/
その結果は堂々と自分の世界で生きて行くことが出来るでしょう。

 『三方良し』とは江戸時代から多くの豪商たちを輩出した近江商人と呼ばれた人たち彼らの、”商人哲学”です。三方とは、”自分良し”、”相手良し”そして、”社会良し”の三者良しという事です。自分だけが良かっても、自分たちが良かっても駄目だという発想ですね。最後は、社会の為になろうよね、というこゝろの置き所です。

 そんなとき、『共棲資本主義』は一つの想い、日本人として持っていたはずの真こゝろであり、可能性だと信じれば、例えば、ここ数年前から僕の眼差しとして提言している、ファッションデザイナーにしても『May I help you?』の真こゝろが必要になるはずです。

物質的な豊かな生活を持ち得た『豊かなる難民』たちは、/
日本のモノ、西洋のモノ、東洋のモノそして、新しいモノ、古いモノ、自然と環境、民衆のものと作家のものそして、自分と他者など等の調和。

  消費社会の勝ち組たちの、豊かな生活を持ち得た彼らたちが意識しなければならない新たな責任とは、これらの『バランス感覚』でしょう。

 今の時代現象、エコ運動やリ-メイク製作などにもこの新たなバランス観は必要、不可欠でしょう。このバランス感に気がつかなければ、気がつけば、『豊かなる難民』という 群衆構造の深みへ。
 繰り返しますが、だから、自分のエゴを1%をセーブしてください。

『物心一如』、/
新たな時代への、新たな責任としての日本人のバランス観、物とこゝろの関係性を言い表す言葉でしょう。

 日本の政治体制がますます「アメリカの属国」化へ流れれば、流れるほどに、僕たちが持たなければならない精神性を考えましょう。

少しでもいいですから、
これからの日本国、理想の『日本印の日本』を考え、想い、学んで行こうとしている若者たちに、僕なりの”May I help you?"であり、役割です。
ありがとう。
ひらかわ:
初稿/2010年5月10日:

#物心一如 #日本印の日本を!#エゴを1%セーブせよ#平川 武治#taque#le pli



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