中秋の名月と知らず屋男
これは昨日のことです。
夜食の為に妻とスーパーへ向かっていたのですが、大きな大きな月が見えました。
僕が「おっ!今日は大きな満月だね」と話すと、妻は「今日はチュウシュウの命日だよ!」と言いました。
あまりにも聞き馴染みの無い言葉に戸惑い、「ん?何の命日?」と一応深刻そうな面持ちで聞き返すと妻は笑っていました。
ぼくはその時、誰かの命日の話題なのになぜ笑ってるんだろう…と思いました。なんなら少し不機嫌になったのを覚えています。
すると妻は笑いながら「チュウシュウのメイゲツだよ。うさぎさんいるかなー?」と言ったので、咄嗟にぼくも「なんだ!チュウシュウのメイゲツね!」と笑いました。
ぼくはその時、こんな事を考えていました。
〜知らず屋男見参〜
「え?なんで今日の満月だけ変な名前付いてんの?!もしかして、チュウシュウのナンタラじゃないと、うさぎは月にいないのか?!今日以外の満月でもお餅用意してせっせと突いてんじゃないの??てかだから最近お月見バーガーをよく見かけるのか?!いつもは騒がないくせになんで今回の満月だけやたら注目されてんだ?と思ったら、今日が本当のお月見だった訳ね……。やばい…先月もその前の満月もお月見気分でうさぎ探して、お!いたよ!2匹ともいる!跳ねてるわ!とか言ってたけど。それを27年間続けてきたけど…。」
今日の満月にだけは、うさぎが見えませんでした。
終
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?