見出し画像

四季食彩館ムーミーがなくなってしまう

今日は超がつくほどのローカルネタです。

香川県に長くあった地元スーパー【四季食彩館ムーミー】がなくなってしまう。
先月、姉から急にLINEがきて、何だと思ったらこのニュースだった。

ムーミーは元々むらかみという名前で家族経営していたスーパー。
地元スーパーならではの品ぞろえに加え、酒屋が併設されてたり、ATMやクリーニング店もあって、街のみんなが利用していた。

かくいう私も、ここで高校時代はアルバイトをしていたのだ。
だからとても思い出深いお店であり、今回のニュースは非常に残念だった。
ええ!なんで?という気持ちが大きかった。

先月9/22に香川県に展開している全店が閉店、一部店舗は10/8から再オープンするらしい。

そう、再オープンするのだ。しかしムーミーとしてではない、”クスリのアオキ”として。
なんじゃそれ、聞いたことがない。ムーミーファン(?)の私は困惑した。

ドラッグストアとあるが、ここ最近の営業不振なスーパーを次々と買収していっているらしい。
日用品に加え、どうやら一部食品の取り扱いもあるため、その点については少し安心した。(うちの親も安心してた。)
どうやら今回が四国初出店ということだ。
ここから急速に増えていくのだろうか。なんだか田舎はドラッグストアだらけになっていないか?と思う今日この頃。

個人的にはドラッグストアよりもスーパーが好きなのだが、地元の人はどうなんだろう。
今回ムーミーがなくなることで、生活圏内にスーパーがなくなってしまう人も多いと思う。
うちの親はもう1件近くに大型スーパーがあるから、そちらに行くだろうけど、大型すぎて店内を回り切るのが大変と言っていた。
ほどよい中堅スーパーは地元を支える大切な存在なので、全部が全部ドラッグストアになってしまうのは何だか悲しい。

何だか久々に郷愁に駆られてしまった。
ムーミーは私の初めてのバイト先で、17歳の何も知らない私もビシバシ育ててくれた場所だ。
家で親の手伝いもしたことが無かった私は、働くと言う事の大変さを身に染みて感じた。
接客って難しい、いらっしゃいませの言い方から学んで、先輩スタッフにめっちゃ叱られて。
ムーミーがあったから、働く楽しさも厳しさも知れたんだと思っている。

そんなムーミーがなくなる。
本当に無性に悲しい。働いていたスタッフはそのままアオキで働くんだろうか。ムーミーで好きだった、たまに登場する甘くて高級な食パンはもう買えないんだろうか。

何かあれば友達と会う時は、「ムーミーに集合ね」と言って駐車場に集合してた。
初めて免許を取った日も、深夜にムーミーの駐車場で秘かに駐車練習したりしてた。ほんとに思い出していくとキリがない。

そうだ、そういえば私が交通事故に遭ったのも、ムーミーの手前の道路だった。
その頃、買い物に行く母親の後を姉と一緒にこっそりつけて、スーパーに入ったらびっくりさせる遊びが流行ってた。
その日は姉が友達の家に出かけていて、私一人で決行してやろう!と思ったのだ、その時のわたし、まだ保育所に通う幼児。

お母さんびっくりするぞ、と思って母の後ろを歩いていた私は、ムーミーの前にある横断歩道を渡ろうとした時に、駐車場から出てくる車に撥ねられたのだ。

何かに当たった記憶はあるのだが、次の瞬間、目を開くと色んな人が私を見下ろしてた。
どうやら撥ねられたあとに側溝に落ちてしまったようで、側溝から人を見上げる形になっていた。
恥ずかしいやら痛いやら、どうせなら気を失っていて欲しかったのだが、誰かが母を呼んで来てくれたのか、その後到着した救急車に一緒に乗って病院に運ばれた。

頑丈な子供だったのか、かすり傷だけで簡単に消毒されたあとは、そのまま家に帰ったのだ。
友人宅から帰ってきて、私が事故に遭ったことを電話で聞いた姉は大騒ぎだったという。

何だか話が大幅に逸れてしまった。
なんにせよ、それだけムーミーは我が家にとって、たくさんの思い出があるお店なのである。

今度帰省した時は、とりあえずどんな感じに変わっているのか見に行ってみよう。
帰省する度に色んなお店ができてたり、無くなってたりする事はよくあるけど、今回のは心にきたな。
街にでっかいビルが!とかは流石にないけど、時代の移ろいをヒシヒシと感じました。

うちの家族の生活を支えてくれてありがとう、ムーミー。

いいなと思ったら応援しよう!