築地で

一昨日、今年60歳になる先輩と飲みに行きました。新卒で入った会社の先輩で、年は離れてるけど、上司部下の関係ではなくて、元々優しい人なのと、よく飲み連れて行ってもらって仕事のこと、業界のこと、飲み屋のこととか色々教えてもらって(半分以上覚えてないけど)、とにかく本当にお世話になった方です。

その先輩が会社辞めるって決まってわかって2人で飲み行った日は、最後に行った行きつけの店で先輩が大の字で潰れてたこともあったな。

お互い会社を離れても何回か飲みに行ったりしてたんですが、コロナ禍になってからは連絡すらも取ってなく久しぶりに会いました。

昔は見た目がサンボマスターの山口さんに似てると言われてたことこともあったんですが、
2年前に舌癌を患い、だいぶ痩せて印象も変わったように感じました。
舌癌ということもあり喋り方にも後遺症が残っていて、最初自分は戸惑ってしまい、店に入るまでの10分ぐらいはお互いぎこちない会話のキャッチボールをしてました。

始めは探り探り話しながら、次第に昔と同じようなかしばらく話してると、10年前と何ら変わってない事に気付きました。

自分「ってか酒大丈夫なんすか？」

先輩「知らん！医者に聞いて、ダメって言われたらどうすりゃいいんだ！」

そこからまた何杯か進んだところで、ふと先輩の方を向くと、普通に電子タバコを吸ってて

自分「タバコは絶対ダメでしょ！？」

先輩「だから知らん！医者に聞いてダメって言われたらどうすりゃいいんだ！」


5時間ぐらい飲んでて後半、もう何を話したかあんまり覚えてないけど、先輩が「俺、この年になっても自分のことが1番好きなんだよね」って言ってたのが強烈に記憶に残ってて。

その時は「なんすかそれー」ってツッコミ入れたけど、サラッとそんな格好いいこと言える人ってなかなかいないなって思いました。
その先輩は、会社の元先輩であって、人生の先輩であって、飲み友達であって、
第二の父とかいう言い方あるけど、当時も「自分の父親が先輩みたいな人だったらなー」って存在だったし、一昨日もなんだかもう何年も会ってない実の父親と久しぶり会って飲んでるような錯覚もありました。
お互い健康には気をつかって、健康に長生きして、また飲み行きましょう。

んでその先輩にジーパン好きなんですよって話したら、

「知ってるよ。インスタ見てるもん。」

って言われてSNSって恐ろしいなって話でした。