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ちょっと変わった医療福祉のお仕事展

ちょっと変わった医療福祉のお仕事展』というトークイベントに先日参加した。

主催のUbdobeさんは色々面白いことを手がけている会社さんなのでリアル参加を楽しみにしていたのだけど、家族がコロナにかかってしまい外出自粛を余儀なくされオンラインから参加。

https://peatix.com/event/3680079

「夏は馬のお世話をし、冬はツリーハウスから命綱でぶら下がる」
「駄菓子屋として団地商店街に馴染む」
「たまにメキシコに行って死生観を語り合う」
「離島で障害児と健常児との出会いを仕掛ける」

そんな医療福祉の仕事をご存知ですか?

『ちょっと変わった医療福祉のお仕事展』は、小児医療・児童福祉をテーマに、個性的な現場とその働き方をご紹介するトークイベント!全国各地から集まった4施設の事例をもとに、一見奇妙なその働き方の真相に迫りつつ、背景にある想いやビジョンを掘り下げます。

一緒に、ちょっと変わった医療福祉の世界を覗いてみませんか?

https://peatix.com/event/3680079


ところどころ途中離席したりもしていて全部を聞けたわけではないけど、以下は備忘録。
印象に残った言葉たち。


「たまにメキシコに行って死生観を語り合うお仕事です」

スピーカー: 紅谷 浩之(医療社団法人オレンジグループ代表)

ジャングルジムで遊ぶ子供を見て、
看護師は「あぶない!落ちたらどうするの」と、子供を止めようとする。
保育士は「あぶない!落ちたら痛いってことが分からないまま大人になったらどうするの」
と、看護師を止めようとする。
視点が違う、だから関わり方が違う。

命と日常とどちらを選びますか?

海外は日本の制度が関係なくなる。
1番客観的な感覚になれる体験がてきる。
だから、そういう機会を持つことが大切だと思っている。


「離島で障害児と健常児との出会いを仕掛けるお仕事です」

スピーカー: 勝連聖史(株式会社ビザライ創立者)

多機能型福祉施設みやくるる

私たちにとってのあたりまえをみんなに提供すること。
私は不動産屋。
私たちの根っこはホスピタリティにある。

障害のある子もない子も子供として扱う場所ですとここで働く人には伝えている。
保育士「医療ケア児は嫌です」
PT「年齢に合わせてこのスキルを取得させなければ、という気持ちがなくなった」
など、感じ方はそれぞれ。

4名の重症心身障害児の海水浴のためにスタッフ15名が付き添う、という試みをやっていたりもする。

自分たちの固定観念は取っ払って、大事な日常を作ること。

司会者「インクルーシブっていう言葉って『とりあえず混ぜとけ』になってないか?それが僕は嫌なんですよね、インクルーシブについてどう思います?」
勝連さん「お互いの存在を許されている感じだと思う。それが本当のインクルーシブじゃないか。ひとつの空間に混ぜておけ、ではなくて、個別で必要なものは用意する、その代わりにあそびとか、みんなでやれることは一緒にやる、そういうことなのではないか」

「駄菓子屋として団地商店街に馴染むお仕事」

スピーカー: 影近卓大(合同会社ライフイズ・一般社団法人Life is代表)

「道ゆく人の目が怖い」という障害児を育てる家族の声。
教育部分の分断が大きいのではないか。
公教育を変えるのはなかなか難しいと思う。が、ひとつの事業所で日常に溶け込むことはできるのではないかと思う。

専門性は発揮して欲しいけど、専門性は薄めて関わって欲しい。
専門性を隠して、あなたの市民性を発揮した関わり方をしてほしいと思っている。
チームビルディングの話や経験によって培った偏見について語る話は多いかもしれない。
資格があるから職場にいて欲しいわけではなく、あなた自身の価値観を大切にしてここにいてほしいと思っている。


ゲストとMCによるトークセッション

今の医療福祉に求められていることってなんだと思う?

・通過型ではなく伴走型だといいなあ。
・いつまでも白衣を着て白い建物で何かやるという時代ではない。
・町を病院にするわけではなく、くだけていく。支援っていう上から目線になるのやめてみませんか?

働き手に『ひとつだけ』能力を求めるとしたら?

・節度
・バランス能力。あなたとあなたの地域にとって1番いいと思うことを考えてみて、という問いかけ。
・越境力。ケアするとケアされるに分かれる時間があるほど難しい。
・新しい公。行政の隙間で働きたいと思える人と一緒に働きたい。

ブレイクスルーの時に大切にしていること

・心意気
・自分たちじゃないとできないか、自分たちじゃなくてもできるか
・楽しそうにやる


たのしい時間だった。
リアル参加したかったなあ…

アーカイブあるよ。


だいたいそんなかんじ。

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