トランスレーションズ展に行ってきた
そうだ、トランスレーションズ展にいこう。
テーマは、『わかりあえなさ』をわかり合おう。
人と人はそもそも分かり合えないもの同士で、わかりあいたい、あるいはわかりあえた、は説得と妥協の果てに辿り着くものでしかないなと思っている、そんな私の歪んだ性癖にぴったりなこの催し。
誘ってくれた友人ありがとう(✿´ ꒳ ` )♡
たくさんの『翻訳』
ディレクターズメッセージ、素敵。
複数言語が混じっていて、でもどことなく意味が伝わる。
あなたの回答をたくさんの言語でフィードバック。
世界にはたくさんの言語があって、その中で消えゆく言葉もある。
積読、って翻訳できない言葉なのね、意外。
鮫って漢字に対してそこまで深く考えたことはなかったし、鮫フェロモンを作った先に人間が単為生殖になるかもしれない未来なんて想像したこともなかった。
でもちょっとありえそうで、少し面白そうな未来。
指に追従して飛行機飛ばしたり、雲を浮かべたり、雨を降らせたり。
アルファベットフェンシングの動画もあった。
『スポーツの本質をどう捉えるのか?』
っていう問いからスタートするのはすごく素敵だなって思ったしやりたくなる。
レヴィ=ストロースの提唱した『料理の三角形』にまつわる動画も、思わず見入っちゃう。
どれだけ料理を構造主義的に捉えようとも、炒飯とナシゴレンは別物だと認識する私たちの文化に裏打ちされたイメージ。
分かり合えなさは、わかりあえたか?
個人的には、別に『わかりあうための方法』を展示する場所ではないので、その辺についての解は提示されてないし、されるものでもない、だから『わかりあえてはいない』
でも、物事にはいろんな見方があって、そして私たちはその一端に触れることができる機会を実はたくさん持っている。
立ち止まって考えるか、気づかず通り過ぎるかはすべて私たち次第。
立ち止まることは嫌いじゃないから、こういう展示会は好物だった。
同じような性癖の持ち主にはオススメだよ。
だいたいそんなかんじ。