【研修雑感】高津区地域包括ケアシステム交流会
先月行われた神奈川県川崎市高津区の地域包括ケアシステム交流会について。
そもそも地域包括ケアシステムってなんぞや、で有名なのがこの図。
でもじゃあ実際の取組はどうなのか、と言われれば地域性に応じて各自治体でやっていこうね、というところなので。
その地域性、もどの程度の規模で考えていけばいいのか、市区町村なのか、もっと細かく刻んでいけばよいのか、という議論もようやく「中学区規模」でいいんじゃないか、という話がまとまりつつあるようなないような。(参考となる施策)
じゃあ川崎市高津区の取組はこんな感じだよ、という交流会に行ってきました。
題して「つながりひろがれ高津 Ver.2 実践編」
以下所感。
1.予想外の参加者層
私は医療職です。地域包括ケアシステムのなんとなくのイメージとして、市区町村の地域包括センターが主体、という偏見があったので、てっきり介護保険サービスに連なる関係者が半分、その他地域団体が半分なのかな、と思いながら参加。
結果:8割が町内会または民生委員、その他はNPO団体
医療・介護関係者、いない…。
本当に、ザ・地域。それも、子育て中心でひぃひぃ言ってる現役世代はほとんどいなくて、恐らく定年後であろうシニア世代がほとんど。
町内会のお知らせはマンション掲示板で目にしていたけれど、実際にそういった仕組みが本当に機能していて、こういう形で遭遇することになるとは思いもしなかった。
2.知らない取り組みがめちゃめちゃたくさんある
参加者それぞれで、色んな取り組みをしてます。
それをお伝えするために区と民間の協働で立ち上げているのが、
いわゆるリレー形式で各団体を取材して、(A団体が取材を受ける⇒A団体がB団体を取材しに行く⇒B団体がC団体を…以下略)お互いを知り合おう、というコンテンツ。
来場参加者も知らない方が大半。
ただ、企画中心の方曰く、
「問題は、こういった地域活動情報が、web上に掲載されていないこと(みんな、自分の活動で手一杯)」
「だから、目下の課題は閲覧数のupではなく、まずは各団体がどういう取り組みをしているのか発信していくこと」
なのだそう。
な、なるほどー…
※以下はちょっぴり毒なので有料設定しましたん。
3.その後の話
医療職、という形での参加が物珍しかったのか、ワークショップで同じグループになった方から、その後の依頼などもいただいた。
そのうちの1か所、町内会の活動にお邪魔してきたけれども…一言で言えば、
・活動に対する男女意識の格差が著しい
「医療職が、町内会からの参加者が見学に来る」という事柄に対して、
・女性:活動に興味を持って、参加してくれたら嬉しい。何かできることがあれば、一緒に取り組んでいきましょう?
・男性:今現在自分たちだけでどうにかなっているから、どうにかできなくなったら相談もするかもしれないけれど、無理に関わってくれなくていい。
…笑。
お誘いくださったのは、女性の方で、上記のようなスタンスでのお誘いだったので、こちらとしてはポジティブな気持ちでお出かけしたのだけれど、全体としては少数の、ただ会長・副会長・企画部長なんやらで町内会内役職をお持ちの男性陣の頑なさは、あぁ、これでは町内会が衰退してしまうのも無理ないな、と思わせるに十分だった。
上手に協働できたらいいし、リスクヘッジとして今から備えあれば憂いなし、になっていくべきところはたくさんあると思うのだけれど、ね…
あくまで個人の主観です。
月並みな表現だけれど、町内会ひとつ取っても、地域に根差した私の知らない取り組みがたくさんあること、それから町内会自体もある意味今の日本の縮図、みたいなのが垣間見れておもしろかった。