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オードリーと日向坂46から受け取っている「人生のたからもの」
少し前の話になりますが、オードリーのトーク番組『あちこちオードリー』に日向坂46が出演しました。
本日25時35分放送!ゲストは番組史上初の現役アイドル日向坂46!中でもおしゃべりが大好きな #加藤史帆、#佐々木美玲、#富田鈴花、#渡邉美穂 の4人が登場。冠番組で共演するオードリーの普段は見せない姿をぶっちゃける!?https://t.co/MC3ijSDeqZ#あちこちオードリー#日向坂46 pic.twitter.com/cO0SQ3IMTe
— あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜【公式】 (@AchikochiAudrey) December 1, 2020
まず、この企画を実現してくれた佐久間さんに本当にありがとうございます。悩みというほどではないですが『ひなあい』の盛り上がりって、ファン同士の身内盛り上がりに見えるところが、いつも、ちょっとだけ悔しい。こういう形で取り上げてもらえることでその気持ちが報われるというか、大袈裟にいうと佐久間さんに証人として判子を押してもらえたような。そんな気持ちになりますね。
以前に比べ、日向坂の外番組出演(※1)は明らかに増えましたし、オードリーとの共演自体も様々な番組で実現していたこともあって、ファンもある程度慣れてきてはいたはずでした。それでも、この番組の出演が発表された時のタイムラインは異様と言える盛り上がりだったことを記憶しています。ということで本編に。
『ひなあい』のおもしろさ
以前から「オードリーと日向坂の組み合わせはなんでこんなに楽しいんだろう?」ということはずっと考えていました。はじめはひなあいを観ていただけだったはずが、いつの間にかオードリーのオールナイトニッポンも聴くようになり、当たり前のように観ていた2人が、実は世代の騎手たるコンビになっていることにようやく気づく。そしてタイムラインにはこの現象で繋がった人たちが大勢いて、まるで古くからの友人かのようにやり取りをする。これはどんな現象なんだろうと。
所沢フレンドパーク回として放送された回の感想(※2)を書きながら、いくばくかの答えを見つけたと感じたことがありました。それは「我々は、オードリーと日向坂のメンバーの関係性の揺らぎを楽しんでいる」というもの。オードリーへの芸人としての信頼は言うまでもない大前提として、とにかく「他の番組でオードリーが日向坂の話をする瞬間を見逃すまいとしている心理」が働いている自分がそこにはいました。こういう気持ちの人間が多いからこそ、互いのファン同士で相互送客が実現するという、非常に稀有な組み合わせになっているのではないかと。
人間同士の関係で
また、日向坂とオードリーが「たまたま異性であること」も魅力のひと推しになっているとは感じます。もちろん馴れ合いという話ではありません。『ひなあい』は言うなればメンバーのショーケースで、オードリーはその中で門番のような立ち位置を果たし、メンバーはオードリーの判定をよりしろに懸命に奮闘する、と言った構図になっているかと思いますが、そんな「自己実現をめぐるやりとり」が「恋愛模様のようにも見える」ことがおもしろいと言う話ですね。あくまでお互いがプロフェッショナルとして役割を努めていることが前提です。
これは仮説になりますが、きっと今のオードリーは「芸能界の先輩として後輩の魅力を引き出す仕事」自体が得意なのではないかと思います。例えばオールナイトニッポンで関わりがある同性の後輩であるSixTONESと組んで番組をやってもうまくいくのではないかと。あちこちオードリーの中でも、まず人間として尊敬しあっていることが伝わるやりとりを非常に多くみることができました。そういった前提があるからこそ、番組名物の「ひいき」や、かとしの「ハマりたい」という遊びが逆説的に入れられるということですね。
影響を与え合うこと
ここでようやく冒頭の番組の話に戻るのですが、あちこちオードリーはこれまでに書いた「ずっと感じてきた内容」の答え合わせのような、はたまた「さらにさらなる新しい発見」のような、ファンとしては至福とか言いようのない時間でした。互いの成長や変化に対し、感謝を伝え合うシーン、挑戦しているからこそ流れる涙、この場だから明かせる思い出の裏話にお互いの視点など、本当に多くの見どころがありましたが、特に私のこころに刺さったシーンは「かとし」から放たれた「運命」とかいう超抽象概念と、それを無碍にできず受け入れる若さんのやり取りです。これは、この2組のことを思い出すときにいつまで経っても心のどこかにい続けるような、そんな特別な瞬間だったと感じています。
変化が激化する時代に
少し脇道に逸れますが、2つ話を紹介させてください。
01. VUCA
02. テクノロジーが5,000万人に行き届くまでの期間
5,000万ユーザーを獲得するまでの時間(※3)
詳細は気になる方のみお読みいただければ(リンク貼っておきます)ということで、簡潔に。VUCAは「現代の変化の激しさ」を示すキーワードで、ふたつめの画像は「物事が世に広がる速度がどんどん上がっている」という話です。(人口自体が違うなど検証の余地は大いにアリ)
言いたいことは、これだけ変化が激しい時代においては「変わっていくことが強制される」ということ。さらに言えば「自分を変化させられる力の重要性が増している」という話です。
2020年は「変化に否定的なスタンスを示していた芸能人」「変化をキャッチし損ねた芸能人」がトラブルを起こしたり存在感を損ねるケースが多かったように思います。最近読んだハリセンボンのインタビューも非常に良かったので一部抜粋します(※4)。「見た目いじり」に関して二人が話しているシーンです。
春菜:もちろん、それで“おいしい思い”をしてきた部分もあります。だけどそこにずっとこだわるんじゃなくて、時代とともに皆さんの感覚や笑いのあり方が変わっていくのを感じつつ、私たちも変わらないとな、と思います。
はるか:世の中の人たちが、どこを面白がっていて、どこはもう笑えないのか?ということについては、社会を勉強するしかないんですよね。日々Twitterを見たり、ニュースを見たり。皆さんの感覚を自分の中に入れるように努めています。
こんな風に時間をかけながら、今年起こった様々な出来事と照らし合わせてみたときに(※4)改めて自分の中での答えが出ました。私がオードリーと日向坂の組み合わせに惹かれる理由は「変化を肯定的に捉えていること」そして「その変化を人と人との関わり合いによって起こしていること」のふたつだと感じます。毎週の『ひなあい』でなんとなく感じていたことが、あちこちオードリーによって確信に変わったような気がしました。
おわりに〜分かち合えるたからもの〜
こちらもまともに触れると長くなるのでサラッと行きますが、「人生と寿命って、年々伸び続けている」んです。
何が言いたいか。「変化に対して肯定的になれる力」は長い人生に対してますます重要になってくるということです。そんな「人生にまつわる大事ななにか」を日向坂とオードリーの組み合わせの中から感じ取ることができました。
もし「日向坂とオードリーを観るようになってから変わったこと」と聞かれたら何が浮かぶでしょうか?もちろんそれは人それぞれですが、きっと人生にとっていいものであることは、間違い無いんじゃないのかなと。私はこの2組を、見る人の生活や人生に変化を加えてくれる組み合わせだなと思います。
以上です!長いお話にお付き合いいただきありがとうございました!
脚注
※1
https://twitter.com/hinatazaka46/status/1306512636599656454
『日向坂で会いましょう』11月29日放送回より
※2
2020.10.25_春日俊彰の所沢フレンドリーパーク②
https://note.com/taplus_skmc/n/n1f66b1b84d82
※3
How long does it take Steemit to hit 50.000.000 USERS :)
https://steemit.com/steemit/@johnnywingston/how-long-does-it-take-steemit-to-hit-50-000-000-users--1502430927-1670258
※4
中田敦彦、若林正恭への思い語る「コンプレックスを1番刺激される相手」
https://news.livedoor.com/article/detail/19310461/
オードリー若林、南キャン山里をメッタ切り!視聴者から「これはドキュメンタリー」と称賛の声
https://dogatch.jp/news/ntv/89429/detail/
山ちゃんの方はタイトルがイマイチだなと思いますが、要は若さんと自分を重ね合わせた一流芸人の二人のはなしです。私の目には「変化に対してイマイチ肯定的になれない山ちゃんの葛藤」と「プラットフォームを丸ごと変えるという、変化の手法に宿題のようなものを感じているあっちゃん」に写りました。
上沼恵美子、今年で『M-1』最後の審査?「そういう意気込みで来ている」
https://www.rbbtoday.com/article/2020/12/21/184847.html
ちょっと遠い話ですが割れに割れた今年のM-1グランプリ最終投票(個人的には奇跡のレベルで最も美しい分かれ方だったと思います)で見事優勝を果たしたマヂカルラブリーには上沼恵美子との関わりという加点要素が非常に大きく作用したように感じました。ドラマチックすぎて有利に働きすぎるため、第12回をもって廃止された昔の敗者復活システムを擬似的に復活させたようなストーリーを自ら作り出していました。