「食べたい」は「生きたい」じゃないか

2021年3月3日

復職についての具体的な内容を、人事の人と上司と話し合う。
休職扱いだが慣らし運転として平日は毎日職場に行くことになったが、業務を割り当てられているわけではないので「まあ本でも読んでいてください」と言われた。
話の中で「ちゃんとご飯食べてますか?」と聞かれたので、毎日刺身とご飯を食べている、と答えた。
刺身にごま油とガーリックソルトをかけるのにハマっていて、今回の休職中はずっとそれを食べている。
心が死んでどうしても動けない時はUber Eatsで近くのマクドナルドから配達してもらっている、と話すと、なかなか贅沢ですね、と返ってきた。
心が死んでも、心の底の底では「お金かかってもご飯食べて生きたい」と思っているから、配達を頼んでいるんだと思う。

2021年3月4日

久しぶりにシフト通りの時間に職場に行った。
職場には書類提出に何度か訪れたのだが、だいたい午後だったので、朝から行くのは本当に久しぶりだ。
電車もコロナ禍以前よりは空いていて、通勤は苦ではなかった。
職場に行って割り当てられた部屋を教えてもらい、席について、とりあえず本を読むことにした。
こういう時はビジネス書でも読んでいればいいのだろうけど、ビジネス書には読みたいものがなく。
今日は角田光代『彼女のこんだて帖』を読むことにした。
献立にまつわる連作短編小説集で、前の話に出てきた人物が次の話の主役になっていき、最後に一番初めに繋がるという私好みの展開であった。
出てきた料理と、巻末についているレシピがみんなおいしそう。

大きめの窓から光が差し、鳥の囀りが聞こえるなかなで読書。最高じゃないか。
明日は何を読もうかな。

2時間しか職場にいなかったのにめちゃくちゃお腹が減って、職場を出てすぐに何を食べたいか考え始めた。
最初はフィレオフィッシュセットかな…と思っていたのだが、よくよく考えると腹一杯白飯を食べたいという欲があったことに気づき、近所のカレー屋さんで大盛りカレーを食べることにした。
カレーと一緒に来たのは白飯じゃなかったけど、飯を腹一杯食べることができ、おいしかった。
今日は自分の希望通り食べることができて、ちゃんと生きている感じがした。

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