合図
昨日は久しぶりに森を探索してきた
冷えた土の匂い
その匂いは何かを孕んでいるようで
エロチックささえ感じる
微かに震える木々が奏でる
心地良い鈴の音
奥ゆかしく恥ずかしがり屋な
春の陽射しに守られながら
そこかしこで静かに命が芽吹こうとしていた
いくつもの生命が
新緑の中で
それぞれに独自の合図を送り合っている
そんな雰囲気に包まれていたら
なんだかよく分からないけれど
「あぁ、生きていて良かった」と少し思えた
自然には
そんな底知れぬパワーがあるのかもしれない
向精神薬やカウンセリングなんかより
よっぽど効果的かも(笑)
また、来よう
それまでもう少しここに居てね
春さん