ITパスポート【テクノロジ分野】用語まとめ
ITパスポート試験は【ストラテジー分野】【マネジメント分野】【テクノロジー分野】に分かれています。
本記事ではテクノロジー分野の頻出問題から、回答に時間のかかる2進数などの計算問題は除き、短時間で回答でき高得点を獲りやすい、コンピューター関連やネットワーク関連の問題(用語)を中心に、20個に絞りご紹介いたします。
※実際の試験は全て4択式になっています。
①イントラネット
とは、LAN(Local Area Network)を利用して構築された、外部には公開されないクローズドな企業内ネットワークのこと。「イントラ(intra)」は英語で「内部の」と言う意味で、多くの大企業で利用されている。
②BLE
とは、Bluetooth Low Energyの略で、ボタン電池で半年~数年間の連続動作が可能なほど低消費電力なのが特徴の通信規格のこと。Bluetoothには "Classic" と "Low Energy" の2種類の規格がある。Bluetoothは1998年に始まり、Low Energyは2010年にBluetooth4.0で追加された仕様のもの。
③MACアドレス
とは、無線LANのアクセス制御機能を使用して、ネットワークに接続できる端末を特定のPC、プリンタ、ゲーム機などに限定したいときなどに、端末を識別する情報として使用される、通信ネットワーク上で各通信端末を一意に識別するために、コンピュータの製造段階で物理的に割り当てられた識別番号のこと。無線LANにMACアドレスを登録することで、登録端末以外の端末からのアクセスを防ぐことができる。
④ディープラーニング
とは、ニューラルネットワーク(人間の脳神経回路を模したモデル)に大量の言語や音声、画像などを学習させ、コンピュータ自体がデータの特徴を抽出、認識する技術のこと。機械学習の手法の一つであり、人口知能(AI)の急速な発展に貢献している。
⑤絶対パス指定
とは、階層型ファイルシステムにおいて、ルートディレクトリとは最上階のディレクトリで、カレントディレクトリとは現在開いているディレクトリのこと。常に位置が変わらない最上位のルートディレクトリを基点とする「絶対パス指定」と、現在使用しているカレントディレクトリを基点とする「相対パス指定」がある。
⑥中央値
とは、データを小さい順に並べたときの中央の値のこと。右のデータ【0, 1, 2, 3, 6, 7, 7, 8, 10, 12】の中央値は6.5である。
⑦HTML形式の電子メール
は、受信側で表示される文字の大きさや色などの書式を送信側で指定できるが、テキスト形式でなできない。メールの送受信、ファイル添付、ディジタル署名の付与などは、テキスト形式でもHTML形式でも、問題なくできる。
⑧オートコンプリート
とは、キーボード入力を補助する機能で、入力中の文字から過去の入力履歴を参照したり予測することで、候補となる文字列の一覧を表示する機能のこと。PCの設定により解除することもできる。
⑨WAN
とは、Wide Area Networkの略で、「福岡営業所内のLANに接続されたPCから東京本社内のサーバーにアクセスし売上情報をアップロードする」など、遠隔地を繋ぐことができるネットワークである。対してLAN(Local Area Network)は、同じ建物内など限定された領域を繋ぐネットワークである。
⑩スタイルシート
とは、HTMLの見た目(スタイル)を定義するものである。スタイルシートの中でも、CSS(Cascading Style Sheets)はスタイルを実行するための言語であり、HTMLのデザインの変更ができる。
⑪関係データベース
に於いて、主キーに設定したフィールドの値を更新することは問題ないが、主キーは行を識別するものであり、NULL(入力なし)や重複は許されない。
また、データベースの表を正規化するために分割するとき、主キーに設定したフィールドは他の表の外部キーと参照して使う。
⑫キューとスタック
「キュー(Queue)」は先入れ先出し(First In First Out:FIFO)と言われ、文字通り入ったデータの順に、出すときもデータが出ていく構造のこと。
キューにおいて、データが入ることをエンキューといい、データが出ていくことをデキューと言う。
「スタック(Stack)」は後入れ先出し(Last In First Out:LIFO)と言われ、後から入ったデータが先に出てくる構造のこと。スタックにおいて、データが入ることをPUSHと言い、出ていくことをPOPと言う。
⑬3Dプリンタ
とは、3D CADや3D CGなどの3次元ソフトウェアで作成された3次元データを元に断面形状を積層し、立体造形することができる機器を総称したものである。液体樹脂に光を当てながら少しずつ硬化させたり、一定の温度で熱溶解させた樹脂を積み重ねたり、粉末状の材料に高出力レーザーを照射し焼結させたりと、さまざまな技法で材料を積み上げて立体物を成形していく。
⑭フェイルセーフとフールプルーフ(fool proof)
フェイルセーフ(fail safe)とは、設備の故障や操作ミスが起きた時、危険な状態になる前に安全を優先し、設備やシステムを停止する考え方のこと。
failは失敗や故障という意味で、safeは安全と言う意味です。
例1. 電気ストーブが転倒すると火災等の恐れがあるため自動で電源が切れる。
例2. エレベーターの扉が閉まるときに人が扉に挟まれそうになると、扉が開いて人が挟まれるのを防止する。
フールプルーフ(fool proof)とは、作業者が誤った操作をしても危険な動作をしないように設備を設計する考え方。
foolは愚か、proofは防ぐと言う意味。
例1. 洗濯機のドアは安全性を考慮して運転が停止していないとドアが開けられないようになっている。
例2. 乾電池を入れるボックスはプラスとマイナスの向きがあっていないと電池が入らないようになっている。
⑮マルチタッチ
とは、タッチパッドなどのパネル上の複数の点を触れて操作するものである。
⑯LPWA
とは、Low Power Wide Areaの略で、低速ながら、低消費電力で、長距離のデータ通信を可能とする無線通信規格のこと。
⑰システム障害への対策として、下記ア~エは適切か、不適切か。
ア. HDDをミラーリングで構成する。(解説:ミラーリングとは、同じ情報を2つのディスクに書き込む手法を指し、一部のハードディスクが故障してもデータを復元できる仕組みのこと。これは適切!)
イ. システムの安定稼働後は保守や点検の頻度をできるだけ減らす。(解説:保守や点検を減らすのはシステムの信頼性を失うので、不適切!)
ウ. 冗長化していた複数のネットワーク回線を、より高速な1本の回線にまとめる。(解説:1本の回線が故障することでのリスクが上がってしまうので、不適切!)
エ. 無停電電源装置を設置し電源を多重化する。(解説:突然の処理中断やデータの喪失を防ぐので、システムの信頼性を向上させるため、適切!)
⑱インクジェットプリンターとレーザープリンター
インクジェットプリンターは、インクジェット方式(インクの微細な粒子を用紙に吹き付ける印字方式)のプリンターである。
特徴:印刷スピードが遅い、滲みやすい、解像度が高く写真のプリントに適している、低価格、コンパクト、家庭用で使われることが多い。
レーザープリンターは、レーザー方式(コンピュータから受信されたデータをレーザー光で感光体に書き込み、トナーを熱で紙に定着させる方式)のプリンターである。出てきた用紙は熱い。
特徴:印刷スピードが速い、滲みにくい、解像度が低い、価格が高い、サイズが大きめ、業務用で使われることが多い。
⑲メモリスロットとメモリモジュール
とは、コンピュータの主基板(マザーボード)などにある、主記憶装置(メインメモリ/RAM)を装着するための細長い差込口のこと。メモリモジュール(メモリチップを装着した専用の小さなメモリ基板)はメモリスロットに差し込んで固定されている。
⑳アクチュエータ
とは、動力源と機構部品を組み合わせて、電気信号を物理的な運動に変換し動作する装置のこと。
例:IoTデバイスが計測した外気温をIoTサーバへ送り、IoTサーバからの指示でIoTデバイスに搭載されたモータが窓を開閉する。
㉑CSV
Comma Separated Values の略で、項目ごとに「,」(カンマ)で区切られているデータのこと。専用のソフトウェアをインストールする必要がなく誰でも利用できることから、多くのソフトウェアがCSVに対応している。
参照:Shopify -CSVとは?-
㉒HTML, XML
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?