COMPLETE | 設定集
#創作大賞2023 #小説 #連載小説 #ヴァンパイア #ファンタジー
↑ 第1話はこちら(第1話の先頭に全話の目次があります)
■登場人物
・柏木・クリステスク・リリアナ(かしわぎ・クリステスク・リリアナ)
主人公。父が日本人、母がルーマニア人のハーフ。母親はヴァンパイアの血(性格には遺伝子)を引いていて、リリアナにも遺伝している。組織『光の探求者』に属しているが、日本の対ヴァンパイア組織であるV-SATに派遣中。
・渋沢美月(しぶさわ みつき)
もう一人の主人公。女子高生だがその出生には秘密がある。渋沢一斗とはなんらかの関係がある?
・渋沢一斗(しぶさわ かずと)
遺伝子工学分野の天才で、国立の研究機関である先端生命科学研究所に勤めていたが、一年前に失踪。過去にはルーマニアの『光の探求者』に出向していたこともあり、主人公であるリリアナとはその時に付き合っていた。
・堂坂虎ノ介(どうさか とらのすけ)
渋沢の旧友で対ヴァンパイア武器開発のスペシャリスト。現在V-SATで使用されている対ヴァンパイア用弾(.357-ab弾)も彼の手によるもの。リリアナとは面識がある。
■組織
・V-SAT
警視庁の対ヴァンパイア特殊急襲部隊。近年日本でも増えてきたヴァンパイア案件に対応するために設立された部隊で、公にはされていない。
・光の探求者
ルーマニアに本部を置く、人とヴァンパイアが協力して作り上げた組織。長い歴史があり、人とヴァンパイアの混血に対しても肯定的。もう一つのヴァンパイア組織である『闇の支配者』に対抗している。各国の政府や警察組織と協力関係にある。
・闇の支配者
ヴァンパイア絶対主義の組織で、世界中の裏社会に繋がりがある。その本部はどこにあるかは不明であるが、発祥は『光の探求者』同様にルーマニアとされる。
■神話
『光の探求者』『闇の支配者』の名前はルーマニアに伝わる古い神話に基づく(と、言う設定です)
■人、ヴァンパイアに関する研究
人の体は肉体と意識(メンタル体)からなり、エーテル体により結合されている。エーテル体はアストラル体が変質したもので、通常の人間にはアストラル体は殆ど残っておらず、ほぼすべてエーテル体に変質している。エーテル体は経年的に減少することが分かっており、それがなくなるとメンタル体が肉体から分離する(つまり、死を意味する)。アストラル体自体は徐々に増えることが分かっているがその増加速度は非常に遅く、人が持っているアストラル体の量から考えればエーテル体が減少する速度の方が速い。
ヴァンパイアはアストラル体とメンタル体からなっていて、アストラル体の量が人に比べて圧倒的に多い。アストラル体を変質させてエーテル体を作り出し仮の体を作ることも可能だが、人間の肉体に比べると非常に脆いものとなる。太陽光はアストラル体に有害となる光線を含んでいるので、ヴァンパイアはそのままでは陽の光に当たることはできず、エーテル体の体を作った場合も程度の問題でやはりダメージは受ける。銀イオンもアストラル体に影響することが分かっており、過去に銀製品でヴァンパイア(吸血鬼)と戦っていたのはこのことに由来する。ただし、致命傷にはならない。
『光の探求者』にはヴァンパイアが人化するための秘術・儀式があり、これはアストラル体を大量消費してエーテル体でより人体に近い構造を作り上げる術。その為人化したヴァンパイアは極端にアストラル体が減るが、人よりも優れた肉体(実際には肉体の様なもの)を得る。
この秘術により得られた肉体(の様なもの)には染色体が存在しその数は46本となるが、44本までは人と同様に常染色体、残りの2本がXX/XYではなくAX/AYとなり、このA染色体がヴァンパイアとしての特性を決定すると考えられている。
■リリアナの銃について
警視庁で支給される銃はS&W M360J SAKURAモデルだが、これは.357マグナム弾を撃てない。リリアナが使っているのはM360で、グリップ部分をウッド調に変更したカスタム品となる。弾は.38スペシャルと.357マグナム、及び対ヴァンパイア用の.357-ab弾を使い分ける。弾のリロードはスピードローダーを使い、上着を着ているときは腰にポートを付けて、着ていない場合はハンドバッグに常に何個かスピードローダーを入れている。
.357-ab弾は.357マグナム弾をベースに弾頭ではなくプラズマ(光線)が発射される様になっていて、火薬の爆発による熱を集約して液体にぶつける。その過程を制御するための仕組み(マイコン等)が弾丸の中に組み込まれていて、火薬と液体を充填しなおせば再利用できる「精密機器」となっている。ただし有効射程距離は20メートル程度と少し短め。
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