石けん作りのおすすめの本は?(4)

2024年の読書記録から石けん作りに役立ちそうな本をいくつか紹介します。

「香水のすべて」
ジャンヌ・ドレ編集・監修 ジェレミー・ペドロー・イラスト 新間美也・訳文字通り香水のすべてが書かれている本。香料、調香師の仕事、香水の開発、製造などなぞ11章にわたって香水のことが書かれています。香りについてより大きな枠で知りたいという方におすすめです。個人的には、嗅覚をリセットするためにコーヒーではなくブラックペッパーの匂いをかいでもらう香水ブランドがある、という一文にわくわくしました。

「成分の違いがわかる香りの植物100」
西尾剛・著
香りのある植物について、その香気成分を表にして解説している本です。化学的な解説だけでなく、栽培方法や楽しみ方も書かれていたので、園芸の本としても楽しめます。パラパラ眺めながら知らないことを発見する、そんな感じで読みました。

「暮らしに役立つハーブチンキ辞典」
川西加恵・著
チンキの本って珍しい!と思って買いました。香りや色、効能を楽しむための珍器の作り方、使い方、素材についてなどわかりやすく全般に網羅されています。見ているだけでどんどんチンキが作りたくなります。

「美容の科学 『美しさ』はどのようにつくられるか」
小池哲郎・著
美容・化粧の開発に携わる化学・工学の専門家による本で、「つや」「はり」「きめ」など美しさにまつわる言葉の意味を解説したり、スキンケアとして当たり前にしている洗顔や保湿などの意味を説明したり、あらためて考えてみる機会を与えてくれた本です。特に石けんを使うということと肌との関係について興味を持って読みました。とてもわかりやすく、まっとうで、2024年の本の中でもとても気に入った本のひとつです。

「芸術起業論」 
村上隆・著
芸術家がどのように稼ぐのか、生計をなり立てるのかということに興味を持って買った本のひとつ。世界的に有名な芸術家なので、考え方を世界においているという点では、例えば自分の仕事に直接応用できるわけではないのですが、物を生み出す、物を作るということについて参考になることがたくさんあり、刺激的な本でした。

「美の共感思考」
福井安紀・著
「芸術起業論」と一緒に買った本。副題が「無名の専業画家が売れっ子的に活動できる地道な実践と考察」。兼業から専業に、地元でスタートしてコツコツと積み重ねていくやり方などは石けん教室の運営に近いかなと思いました。著者が京都で活動しているので特有の文化背景もあるかなと思いますが「共感」を使う集客というのはわかりやすいと思いました。「芸術起業論」と読み比べたらおもしろかったです。



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