四国をぐるっと一筆書き。(四国最長片道切符の旅1日目)
来る2023年1月5日、僕は大阪で高校の友達と落ち合うことになっていました。今から始まる旅は、昨年夏に実施した最長片道切符の旅シリーズの四国版であります。
前回の最長片道切符の旅とは違い、今回は旅のお供がいます。お供というか、勝手についてきた人というか、なんか来た人というか、そういえば誘われたような気もするというか、まあそんなやつです。
あの旅ではルール上、立ち入れなかった四国を、鉄道でぐるりと取り囲むように一筆書きで旅してまいります。切符は1ヶ月前に準備しておきました。徳島県の牟岐線の終点・阿波海南駅から、同じく徳島県内の徳島線にある徳島駅の1駅手前の佐古駅というところがゴールです。ではでは、全長750km以上に及ぶ四国一周旅行の幕開けと行きましょう。
高速バスでスタートの地へ
そんなこんなで「ハービス大阪」というバスターミナルから室戸岬行きのバスに乗って、徳島・高知方面を目指します。バスターミナルがわかりにくい場所にあって、地下街を20分くらい彷徨った末に辿り着きましたね。
ときどき眠りこけつつも、外の景色を楽しんでいたら、阿南駅到着のアナウンスが流れ、「もうこんなとこまで来てしまったか」と思いましたが、地図上で確認すれば、到着地まではまだまだ遠い。意外と徳島県は大きいのです。
大阪からバスに揺られること約5時間。ついに僕たちが下車する「甲浦」というバス停に到着しました。なぜこんなところで降りたのかというと、この場所には、DMVという世界でここにしか走っていない乗り物が走っているからであります。
お腹も満たされたところで、旅を始めましょう。町の中を歩いて駅へと向かいました。看板の矢印を伝って、駅に行くと、見慣れない構造物が現れます。
世界でここにしかない乗り物
こんな駅の構造は初めて見ました。地表と地上にそれぞれホームが1つずつあるのです。地平ホームに着いたバスが乗降を終えると、スロープを上り、MIC(mode inter change)と呼ばれる謎のスペースで、車輪をおろして鉄道へと姿を変えるのです。
切符上では、ここ阿波海南駅からが最長片道切符の始点駅となっています。いよいよ、という感じです。ちなみにここは阿波の国。
噂のカレーうどん
徳島駅に着いたら、急いで特急券を購入して、次の特急に乗り込み、三本松駅というところまで行って、高松までの行程をショートカットします。
栗林駅という高松市の中心市街地に近い駅で降りて、カレーうどんで有名なうどん屋さんで夜ご飯としましょう。
個人的にカレーうどんはアタリハズレの大きい食べ物だと思っているのですが、ここのカレーうどんはしっかり手の込んだ、特にルーと出汁にこだわった深みがありました。
このあとは、高松駅まで歩き、今日の目的地まで最後の乗車をします。
高松からは予讃線で宇多津駅まで。駅から歩いて15分ほどのネットカフェを利用します。
大阪から高知、高知から徳島、徳島から香川と転々とした1日でした。旅はまだまだ始まったばかりです。
阿波海南から178km / 佐古まで578km
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