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古代の人々は動物の動作や生態を研究し、
その真似をすることで、動物から身を守ることを学びました。

また二本足歩行を始めた人間の動きの不自然さに気づき、
野生動物の動きを真似ることが、体内の「気」の流れを自然にし、
人間の健康にもどれほど役立つものであるか、
長い年月を積み重ねながら研究してきたのです。

そして生まれたのが導引です。

最初は狩りをするときの踊りだったともいわれています。

最も古く残っている導引の図は、中国湖南省長沙市馬王堆漢墓から発見された
紀元前168年の「導引図」です。
1971〜1974年に発見され発掘調査が行われてました。
紀元前2世紀には、すでに中国で健康を保つために体操のようなことが行われており、医学的な研究も大変進んでいたという事実は、世界中でセンセーショナルに報道されました。

発見された王族の3つの漢墓の中には、病気にあわせた漢方薬や、
病気について書かれた「五十二病法」といった医学書まで入っていました。
当時の地位のある人たちが、いかに健康ということに高い意識を持っていたかがわかる世界的な発見だったのです。

日本への伝来

導引が日本に伝来したのは、4世紀ころに三体千字文が朝鮮半島を経て伝わってきたときに、平法学とともに伝わったといわれています。

道家道学院で指導している3つの「気のトレーニング」の一つ
「気の導引術」は、この導引を現代人の生活にあわせて
道家道学院 初代学長、早島天來大先生が体系化されたものです。


そして、この図が導引図の復元図です


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